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切迫早産・早産とは(2)

コラム 妊娠・出産

切迫早産・早産とは(2)

切迫早産・早産とは(2)

2015.2.6

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切迫早産・早産とは?(2)


妊娠22週から36週までに生まれてしまう早産。体や機能が未成熟な状態で生まれると命の危険や、障害が残る可能性もあります。徴候を逃さず、未然に防ぎましょう。


Q:早産の予防策はありますか?(らんらんさん・28歳)


安静に過ごすことが一番大事。早産の徴候を見逃さないようにしましょう。


早期の発見と適切な処置で防ぐことが可能


子宮口が開きかけている、破水をしているなど、早産になりかかっている状態を切迫早産といいます。徴候に早く気づき、適切な治療を始めれば、防ぐことができます。妊娠後期の赤ちゃんはおなかの中でぐんぐん成熟していきます。1日でも長くおなかの中にいられれば、それだけ障害や合併症の危険を遠ざけることができるのです。

妊婦さんが自分で発見できる切迫早産の主な徴候は左の5つです。見逃さないように注意して過ごしましょう。

妊娠後期の診察では、内診や超音波で子宮口の開き具合や頸管の長さを測ります。子宮口は出産が近づくまで固く閉じているのが普通。それが開きかかっていれば早産が心配な状態です。子宮頸管無力症も内診や超音波検査で発見されることが多くなっています。異常がないと思っても、定期健診は必ず受診しましょう。


切迫早産の治療は安静と張り止めの薬


切迫早産と診断されたら、何よりも重要なのが安静にすること。状態によって自宅安静か入院安静を医師に指示されるので、従いましょう。子宮収縮の程度が軽く子宮口があまり開いていない場合は自宅安静、子宮収縮が強く子宮口が開き始めている状態では入院安静となります。

治療は、おなかの張りが強い場合は、子宮収縮抑制剤を点滴または内服で投与します。さらに切迫早産の原因がはっきりとわかっていれば、それに応じた治療や処置を行います。細菌による腟内感染が原因であれば、細菌を除去するために抗生物質を使用することもあります。

適切な治療を受け、安静をしっかり守り、少しでも長く、赤ちゃんをお母さんのおなかの中にとどめてあげましょう。


おなかの張り、下腹部痛


妊娠中期以降は、誰でもある程度子宮が収縮することがあります。横になっていても痛みや張りが収まらなかったり、周期的に起こるような時は要注意です。


出血


少量の出血でも、原因が子宮収縮である可能性もあります。心配ない場合もありますが、自己判断をせず、すぐに受診しましょう。


胎動が感じられない


胎動は赤ちゃんが元気な証拠。胎動を毎日確認し、動きが鈍い、ないと感じたら受診しましょう。ただし正期産に入り、赤ちゃんの頭が骨盤に下りてくると動きが少なくなります。この場合は心配いりません。


水が流れ出るような感じ


水が流れ出てくるような感じがしたら、破水が考えられます。早産につながる最も心配な症状です。破水すると子宮収縮を促すプロスタグラディンという物質が生成され、陣痛が始まります。横になって、すぐに病院に連絡しましょう。


おりものが増える、においがある


早産を引き起こす絨毛膜羊膜炎につながる腟炎を起こしていると、においのあるおりものが増えてきます。おかしいなと思ったら、診察を受けましょう。



全出産件数のうち、低出生体重児は9.6%。約10人に1人の割合で生まれています。年齢別では、19歳以下と、35歳以降で10%を超え、45歳以上では20%近くに。高齢出産では早産のリスクが高いと考えられます。



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