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生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる

コラム 女性の健康

生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる

2017 誠心堂コラム39

2017.6.26

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生活養生で更年期を上手に乗り越えれば老化も緩やかに迎えられる



6回にわたって「更年期」について、東洋医学の見地から詳しくお話しさせていただきました。これから更年期を迎える方、まさに渦中の方も更年期に対する正しい知識を持ってこの時期を過ごしてほしいものです。
 さて、更年期のお話の最終回でお伝えしたいのが、夜の状態を安定させた毎日を心がけることです。その理由は夜の状態を安定させると内臓の血流がよくなるからです。なぜ、内臓の血流をよくしておくことが大切なのか。それは内臓の血流が体の全てを作っているからです。更年期セミナーでもお話しするのですが、閉経後、骨が弱くなる、血管がもろくなる、脳が萎縮する、あるいは腎臓が小さくなるのは、内臓の血流が悪くなることで、各器官に栄養が不足するからなのです。元気でいるためにも内臓の血流はよくなければならないのです。

では、なぜ、夜の状態を安定させると内臓の血流が良くなるのでしょうか。

これは交感神経と副交感神経が関係しています。交感神経は活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。一方、副交感神経は休息している時、リラックスしている時、眠っている時にはたらきます。

昼間は活動しやすくするため交感神経が優位になるため、血液は主に筋肉や脳に流れ込むようになり、内臓への血流が悪くなります。逆に夜間は昼間の活動での疲労やダメージを回復するため副交感神経が優位になるので、筋肉や脳への血流は悪くなり、内臓の血流が良くなります。

夜に眠れないのは交感神経が優位になっている証拠です。副交感神経を活発化させて、質の良い眠りで心身を休ませ、内臓の血行を良くするためにも、夜の状態を安定させることが大切なのです。

そのためには、寝る前にテレビ、パソコン、携帯電話などの画面を見ない、軽いストレッチ程度の運動はいいが激しい運動は避ける。熱い湯船に浸からない、激しい音楽は聴かないなど、神経を和らげ、体もリラックスさせることです。もちろん、バランスのとれた食事、早寝早起きの規則正しい生活なども欠かせません。このような日常生活に気をつけることを東洋医学では「養生」と言います。今よりもより積極的に健康になるための方法が「養生」なのです。

多少の個人差はありますが、更年期は女性の閉経前後5年間、つまり約10年間のことで、だいたい45〜55歳ぐらいの期間。平成27年の日本人女性の平均寿命は87.05歳ですから、更年期から30年以上の時間があるのです。

女性ホルモンが減少することによる身体的影響だけではなく、さまざまことが変化する更年期。この更年期をいかにうまくケアするかによって、残りの30年が大きく変わるといっても過言ではないでしょう。




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株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生

株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。

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