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妊娠中のアルコールはアリ?危険な「胎児性アルコール症候群」

コラム 妊娠・出産

妊娠中のアルコールはアリ?危険な「胎児性アルコール症候群」

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2016.3.17

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妊娠中のアルコールはアリ?危険な「胎児性アルコール症候群」


妊娠中のお酒がよくないことはご存知かと思いますが、少量ならば大丈夫では?というような誤解も少なくはありません。

今回は、これから赤ちゃんを迎える準備をするのに是非知っておきたい胎児性アルコール症候群について、医師に解説していただきました。


胎児性アルコール症候群とは?


妊娠中のアルコール摂取により、流産や死産、胎児の先天異常が起こることです。飲酒量が多いほど、リスクは高まりますが、少量の飲酒の場合でも報告があります。どれくらいの量を飲むと胎児の異常が出て、どのくらいの量なら平気という基準はありませんので、妊娠が分かったた時点で少しでも飲まないほうが安心できるでしょう。


赤ちゃんにどんな症状が起きるの?


妊娠中の飲酒時期によって、赤ちゃんに起きる症状が異なります。

【妊娠初期の飲酒の影響】
妊娠初期では器官形成期と言われる妊娠4週~10週が、飲酒や薬物で、奇形を起こすかどうかということに影響が大きい時期です。そしてこの時期の飲酒による奇形の症状は下記などが挙げられます。
・心奇形
・関節の奇形
・特徴的な顔つき(頭が小さい、全体的に平たい顔、目が小さい、鼻が短くて小さい、鼻と上唇の間の溝が浅くなる)
などです。

【妊娠中期から後期の飲酒の影響】
子宮内での胎児の発育が遅れることにより、
・出生時の低身長
・低体重
・精神遅滞
・学習障害
…などの中枢神経障害がみられることもあります。

特徴的な顔つきは成長とともに目立たなくなりますが、学習障害などの症状は成長して初めてきづかれることもあります。残念ながら、胎児性アルコール症候群に対しての治療法というのはありませんので、妊娠中に飲酒をしないで予防することが重要です。


もしも妊娠に気づくのが遅かったら?


妊娠初期はご本人も妊娠に気づかないで、お酒を飲んでしまうという可能性もなくはないと思います。妊娠に気づいた時点で、ただちに禁酒しましょう。少量の飲酒でも、赤ちゃんに症状をおこす可能性はあるとお話しましたが、妊娠初期に飲酒しても、その後禁酒したことによって影響がない場合がほとんどです。


医師からのアドバイス


妊娠に気づかず飲酒してしまうのを避けるためにも、妊活中の方は最終の生理開始日から10日以降から次の生理が来るまでの間、妊娠している可能性がありますので、禁酒をする方が安心だと思います。そして、ご家族の協力も重要です。妊娠中の奥様の前で、ご主人がビールをゴクゴク飲む、というのは、思いやりに欠けるかもしれませんね。妊娠中のプレママを家族みんなで支えて、元気で健康な赤ちゃんを迎えられるといいですね。

(監修:医師 あい先生)





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