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【妊活】40代の妊活は大変? 理想と現実

まとめ 妊活

【妊活】40代の妊活は大変? 理想と現実

40代で妊活をスタートするなら、知っておきたい事実、注意する点、そしてカップルで話し合っておきたいことがあります。

2018.9.13

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最近芸能人などで、40代前半、中盤での妊娠出産の話題を聞くことが増えてきました。


「医学の発展で妊娠できる年齢が延びている」というイメージがありますが、それは果たして事実なのでしょうか?
これから妊活に取り組みたい大人世代の女性に知っておいていただきたい、40代ならではの妊娠・出産にまつわる知識をご紹介します。


最近増えている? 40代の妊活


一口に「ママ」「お母さん」といっても、今の社会では出産する年代は本当に幅広くなっています。40代で赤ちゃんのいる女性も珍しくなくなってきました。


一方で、40代の妊活は大変とも言われます。


 


“今は、晩婚化などにともない、40代で初めて子どもを希望する方も増えてきました。ただ一般的に女性は年齢が進むにつれ、妊孕性が落ちていきます。 日本生殖医会のサイトで紹介されているデータによると、35歳を過ぎると妊孕性の低下が明らかになり、40代以降はその低下がスピードアップして進んでいく状況です。


 


年齢が進むと妊娠しづらくなるのは、不妊治療を行う場合も同じです。たまに「体外受精をすれば何歳でも妊娠できる」と思っている方もいますが、それは間違いです。 そのため、40歳になってから「子どもが欲しい」と思ったら、できるだけ早く妊活をすることが大切といえます。”


 


“40歳以降の場合は、1年といわず2~3カ月経って妊娠しない場合には、「不妊」を専門とする医療機関に相談してみるのがいいでしょう。


 


30歳を過ぎると、子宮筋腫など自分では気づいていない婦人科系のトラブルを抱えている場合もあります。それが妊娠を妨げる原因になっていることもあるので、妊活スタートに当たってまず婦人科で自分の体をチェックしてみるのも方法の1つです。”



“40歳を過ぎると、1年がとても大切になってきます。40歳と41歳では妊娠する力も変わるのです。自分の体を定期的にメンテナンスしておくと、「妊娠したい」と思ったとき、スムーズに妊娠できる可能性が高まります。”


■40代だけど妊娠したい! 妊活する際の基礎知識と注意点



40代はなぜ「妊娠しにくい」?


40代の女性が妊娠しにくい理由には、どんなものがあるのか知っておきたいですね。
そのひとつは、女性の生殖機能にあるようです。


 


 “20歳の時に排卵された卵子は約20年間、40歳なら約40年間、卵巣の中にいたことになります。体の老化と同じように、卵巣の中の卵子もダメージが蓄積して老化していきます。卵子にはもともとダメージを修復する機能が備わっているのですが、年齢を重ねるにつれダメージが蓄積し、ある時点で修復機能の限界を超えます。その限界点が35歳頃で、それ以降になると急速にダメージが蓄積します。その結果、卵子が受精しても受精卵(胚)の染色体数異常の確率が上昇します。


実際に体外受精の妊娠率も35歳頃から急速に低下し始め、また流産率が上昇してきます。


染色体数異常は受精前後や受精卵の分割中に起こりやすい現象です。40歳に近づくと胚盤胞の形成率が低下し、胚盤胞に到っても着床率が低下します。また、着床しても流産する確率が高くなります。これらの主な原因が受精卵(胚)の染色体数異常なのです。40歳では胚盤胞にまで到達しても染色体数が正常である割合は4個に1個になります。”



“卵子の加齢を食い止めて、卵子の質を本質的に改善できる明らかな方法は残念ながらありません。生活習慣を変えても、どんなお薬を使っても、卵子の加齢は時間の経過とともに進行します。そこで、妊娠率を高める方法として、できるだけ早いうちに「受精卵(胚)を貯めておくこと」を提案しています。”


■「卵子の質」って何? 中村先生 教えて!たまごのこと



病院選びも妊活の大切なポイント


妊活をスタートする時には、まず妊娠をするという目的に目が行きがちです。ただ、妊娠すれば出産を迎えることになります。すこやかなお産を迎えるのは、母子ともにとても重要なことです。


 


“高齢で妊娠するということは、高齢で出産するということですから、妊娠できても40代で出産することのリスクについても考えたうえで挑んでほしいと思います。当クリニックの場合は、不妊治療だけでなく産科もありますので、特にそのあたりも一緒に考えていきたいと思います。


 


一般的に35歳以上の出産は高齢出産と言われます。地域や規模によっては、高齢出産を断る病院もあるかもしれません。しかし、断られたからといって落ちこむ必要はありませんよ。高齢出産には妊娠高血圧症候群の発症率が上がるなど、さまざまな影響がありますし、妊娠後期に前置胎盤になる危険性もあります。前置胎盤になると帝王切開となり輸血などで母体への負担が大きくなります。また、流産や早産のリスクも高まります。


 


リスクに対応できる設備が整った病院ならいいのですが、対応できない病院もあります。そのあたりをわかったうえで断っているだけのことですから、逆にちゃんとしている病院といえるでしょう。ですから、高齢出産に対応できる設備の整った病院を探せばいいと思いますよ。”



“不妊治療をしていると、どうしても妊娠することが目標になってしまいます。ですが、妊娠したら高齢出産を乗り越えなければいけませんし、出産後には高齢育児が待っています。仕事と育児の両立や、子どもの将来など、出産後のこともイメージしながら不妊治療を進めるのが理想的ですね。”


■40代で始める不妊治療。知っておきたいことと心構え



40代の妊娠・出産後の生活は


もしも妊活がスムーズに進まなかった場合、困難を乗り越えて迎えた赤ちゃんはとても大切な存在ですが、だからこそ妊娠・出産を無事済ませた後のことも考えておく必要はありそうです。//


 


“40代で出産した場合、親はだいたい70代であるため、介護問題なども含めて実家のサポートを受けにくい状況になっていることもあります。


 


また、母親自身が長い社会人生活のなかで何らかのストレスにさらされ、妊娠前から「うつ」などメンタルの問題を抱えている人も少なくありません。”


 


“高齢で出産する母親は社会的なプライドがあって、なかなか人の言うことを素直に受け入れられない、産前から仕事などで忙しく近所との付き合いも希薄、社会復帰への焦りが強まりがち……など様々な理由から「産後うつ」になるリスクが上がってくると言われています。


 


また、もともと「うつ」を抱えていた人が、産後に再発するというケースもあります。”


 


“妊娠中からご主人にもこのようなことが起こりうることを知っておいてもらい、協力を得ること、また、ご近所や地域のコミュニティに積極的に参加して、自分とかかわってくれる人を多く見つけておくのも大事なことです。


 


高齢出産の年代に入っている方は、ぜひ身体的、精神的な負担も考えながら産後のプランも賢く立ててください。”


 


大人世代のカップルは、妊娠・出産に向けてお互いの力はもちろん、周囲や自治体のサポートをフル活用できるよう、事前にしっかりと話し合っておく必要がありそうですね。



“高齢出産はまず、妊娠すること、出産することがゴールだと思いがちですが、その先のライフプランを考えることも大事です。子どもに一番手やお金がかかる時期に、健康面、金銭面、精神面で、夫婦でどれだけ協力できるかイメージしておくことがとても大切です。”


■高齢出産のライフプラン─産前から知っておきたいこと



いかがでしたか? パートナーと歩調を合わせて取り組むためにも、話し合って心と環境の準備を整えてスタートすることが、40代の妊活には特に重要と言えそうですね。


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