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40代の不妊治療~40代の不妊治療で考える 「ステップダウン」そのメリットとは?~

コラム 不妊治療

40代の不妊治療~40代の不妊治療で考える 「ステップダウン」そのメリットとは?~

40 代の不妊治療で結果が出ない時、治療を続けるか、諦めるべきか…。決断に悩む方も多いと聞きます。そこで第3の選択肢ともいえるステップダウンについて、英ウィメンズクリニックの松本由紀子先生に伺います。

2016.11.1

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40代の不妊治療で考える 「ステップダウン」そのメリットとは?



40歳以上の体外受精の妊娠率はどのくらいあるの?


当院の40歳以上の体外受精の妊娠率は、卵子が4個以上採れれば34・3%。卵子が2〜3個であれば15%となっています。一方で、40歳以上の流産率は41・6%と高く、実際に出産まで至る方は半数以下です。ちなみに、人工授精による全体の妊娠率は、人工授精1回あたり8%です。40歳以上については、人工授精をされる方がほとんどいないためデータがありません。
その理由として、40歳以上では体外受精の妊娠率のほうが高いことがあげられます。40歳を過ぎると1年ごとに妊娠率は顕著に低下します。そのため、少しでも妊娠率が高いうちに治療できるよう、40歳前後の方には、来院とともに体外受精をおすすめしています。


ステップダウンで妊娠の可能性は?


一般的に体外受精で結果が出ない方が、人工授精やタイミング法に変えることをステップダウンと呼んでいます。先述のように、40 歳前後でご結婚されて、人工授精を一度もされずに体外受精に進まれる方も多くいます。このような方が体外受精で結果が出なかった場合、ステップダウンすることで妊娠されることがあります。体外で授精卵を培養するのではなく、自分の卵管で受精卵が発育し自然妊娠のほうが合う場合もあります。
ただ、無精子症や両側卵管を切除された方は、体外受精の絶対適応です。また、すでに人工授精の治療を経て、結果が出ずに体外受精に進まれた方は、妊娠率が低くなる傾向があります。それでも体外受精でなかなか結果が出ない場合、あえてステップダウンをすることにも意味があると思うので、おすすめしています。


ステップダウンのメリットはある?


体外受精の費用は高額ですし、経済的、心理的な理由でなかなか結果が出ない体外受精を続けることに、抵抗を感じる方は少なくありません。一方で、治療は諦めたくないという方は結構いらっしゃいます。このような方にも、ステップダウンを選択肢としてお伝えしています。体外受精をやめる=不妊治療の終了ではなく、ステップダウンすることで不妊治療を継続していけることがメリットです。結果的に気持ちがラクになって妊娠される方もいます。
また、ステップダウンは治療を終了するための準備期間でもあります。ご夫婦でこれからの人生について考えた末、「最後にもう一度だけ体外受精をして、治療を終わりにします」という方もいます。実は、私自身も二人目不妊で体外受精を経験しました。何年もうまくいかなかったのですが、どうしても治療をやめることはできませんでした。「ここまで治療を頑張ったから、もう悔いはない」と自分が納得できるきっかけを見つけるまでは、治療をやめることは難しいと実感しています。とはいえ、ご夫婦で「もう治療をやめてもいい」という時は必ず訪れると思います。それまでは、患者さまの気持ちに寄り添っていきたいと思っ
ています。





英ウィメンズクリニック 松本 由紀子先生

2001年、浜松医科大学医学部を卒業後、岡山大学医学部産科婦人科学教室に入局。神戸掖済会病院、岡山済生会総合病院、姫路赤十字病院を経て、2007年より英ウィメンズクリニック勤務。2013年に副院長就任。先日、学会に出席するため、家族同行でアメリカに1週間滞在してきた先生。「子どもたちにも良い経験になりました」。

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出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.32 2016 Winter
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