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質問者: たんたんさん(秘密) |
１４日、１５日とこのタイトルで別々の方がスレを立てていたので
それぞれにお返事を出していたのですが、なぜか両方ともレスが反映されていませんでした。もう一度それぞれにお返事を書こうと思ったのですが、大分下に行ってしまったので、新たにスレを立てました。
質問した方が見て下さると嬉しいのですが・・・・。
まず、インフルエンザワクチンを受けてどの位の期間避妊した方が
良いか、との話ですが・・・。
まず、ワクチンには『生ワクチン』と『不活化ワクチン』と言うものが
あります。生ワクチンはウイルス自体の毒性を弱めて作ったもので
体の中に力を弱めたウイルスを入れることで、実際に体の中にウイルスを増やして、抗体を作っていくものです。
不活化ワクチンはウイルスを培養して、遠心、精製しそのウイルスの
極々一部分を取り出して、さらにホルマリン等で不活化したものを
さらに薄めて実際に注射して、体の中に抗体を作って行きます。
結論から言うと、不活化ワクチンは避妊の必要はありません。なので
インフルエンザワクチンの接種後は期間を空けないと駄目と言う事は
ありません。
日本ではまだ妊婦のインフルエンザ接種は認められていないと思うのですが、アメリカではインフルエンザの流行期に妊娠中期・後期を迎える
妊婦さんには接種する事が勧告されています。
インフルエンザはやはり罹ると抵抗力の弱い高齢者・小児は重症化しやすいので、積極的に接種を勧められていますが妊婦もそれに値すると言う事です。日本でも近い将来そのように変わっていくとは思いますが・・・・。
生ワクチンは接種後２,３ヶ月の避妊が必要になります。
ちなみに生ワクチンは麻疹・風疹・おたふく・水痘・ポリオ・
などです。
では、風疹抗体価の話しですが・・・。
風疹抗体価が２５６倍あったという事でご心配されていたのですが。
まず抗体価を調べる時に二種類項目があるのですが、一つは『ＣＦ抗体』これは風疹に罹ってスグに上昇して数ヶ月の内に消失してしまう
抗体です。もう一つは『ＨＩ抗体』と言うものです。これは風疹に罹ってからしばらく経ってから上昇して、１０年、２０年と長い間持続して
高い値を保っているものです。
確かに風疹抗体は８以上あればと言われており、２５６倍は高いように
感じるかも知れませんが、恐らくＣＦ抗体を同時に測定してあればそちらに問題がなければ、心配は要らないと思います。一度罹りつけの先生にお問い合わせ頂ければ良いかと思います。
特に１９７７年から中学２年生の女子に風疹ワクチンの予防注射が義務づけられていたので（今は法改正のため変わってます）小さい頃風疹に
罹って、さらに注射を受けていた方はより高い抗体価が獲得されている
可能性はあると思いますよ！
風疹抗体について書かれている文献があったので本の中から抜粋させて頂きます。
『風疹ＨＩ抗体８倍以上でも再感染を完全に防止し、先天性風疹症候群の発生を完全に防止することができないということである。風疹再感染による先天性風疹症候群、または胎内感染１７例について、その母親たちの再感染が起こる以前の風疹ＨＩ抗体価が８〜６４倍であったことから、先天性風疹症候群発生防止には抗体価が１２８〜２５６倍以上あればと考えられている。しかし、これはあくまでも目安である』
と書かれていました。
２５６倍はむしろ理想的な値なのかもしれませんね！ただ先ほども書きましたがＣＦ抗体価がマイナスである事を確認された方がよろしいかと思います。理想を言えば、女性はブライダルチェックの一つとして、妊娠前に一度風疹の抗体価を測定し低ければ
ワクチンを接種しておく、と言うのも一つの手なのかも知れませんね。
では長くなり申し訳ありませんでした！！
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