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無月経
フィグちゃんさん(28歳)9年間体重減少による無月経で、ずっと薬で生理をおこしてます。引越しを機に一年前から病院をかえ、今の先生になってからピルを飲むようになりました。今までは4種類ぐらい薬を飲んでました。しかしピルになってからか、今までの薬による副作用なのか、抜け毛に悩んでます。先生に言っても仕方ないといわれます。一度他の病院で見てもらったほうがいいのでしょうか?東京でいい婦人科があったら教えて下さい。 松村直哉 先生 (まごころ漢方薬店) 2年前、私達、夫婦も不妊で悩んでいました。 当初は検査だけをするつもりで私達も不妊治療のクリニックに通っていました。しかし、身体を自然のものではなく、科学的に捉えた治療や妊娠率を至上目標とし、その後の流産率が高くなると思われるような治療に疑問を感じ、私は、私達夫婦が達成したような漢方治療を基本とした自然妊娠ができるお手伝いをしたいと思いました。 これが、私の『まごころ漢方』を始めたきっかけです。 今までの治療で、御身体のバランスが崩れていませんか? 不妊はホルモンだけの問題ではありません。子供を育てる母体の健康が一番重要なのです。不妊はプレッシャーやストレスを感じて治療するものではありません。 漢方治療は、妊娠だけを目的とした治療ではなく、自然妊娠しやすい御身体に体質から整えていくものです。ですから治療の過程で、一見、関係なさそうな症状などもよくなっていき、身体の調子もよくなってくるのです。 かわいい赤ちゃんを授かる事を指折り数えて、楽しく取り組みましょう。よろしければ、ぜひ、あなたのお手伝いをさせていただきたいと思います。 ≫ まごころ漢方薬店無月経だけでなく、抜け毛の症状もあるのは、お辛いと思います。 漢方では、月経関連のトラブルに関して、女性ホルモンの問題だけで捉えるわけではなく、全身の状態から体質をどう変えていくかを考えていきます。 お薬で月経をおこしているのは、フィグさん本来の力で月経がおこっているわけではありません。またお薬は非常に作用が偏っているので、体質によっては、御身体に負担になることが少なくありません。 漢方では、さまざまな症状や状態をお聞きして体質を分析しますので、一概には、言えませんが、体重減少による無月経とあるので、おそらく、御身体が虚している状態(簡単にいうと弱っている状態)が、きっかけとなり、正常な女性ホルモンのリズムが、うまくいかなくなったと考えます。 また抜け毛は、漢方の五臓という考え方では、腎の臓に関連し、腎の臓には、精の気が蓄えられていると考えられています。 ピルが直接的な原因かは、わからないですが、ホルモン剤の影響でバランスが崩れ、性ホルモンとの関連が高い腎の精の気も乱れているのかもしれません。 虚している状態にホルモン剤で刺激を受け続け、御身体が疲れていることも関係しているのかもしれません。 漢方では、フィグさんの状態に対して、体力を補い、弱っている状態から元の体質に戻すように調節し、腎の気を補うようにします。 そうすることにより、フィグさん自身の持っている自然な月経リズムを取り戻せると思います。 漢方での治療も1つの方法ではないかと思いますのでご参考にされてみてください。
2010.9.16
専門医Q&A 漢方・鍼灸
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不正出血を改善する漢方薬は?
トトロさん(37歳)今マイホームを建てている最中なのですが着工する前まで色々と決めなくてはいけないことやお金の面などでストレスがたまりその度不正出血の嵐でした。 もうすぐに気持ちに反応し不正出血になってしまうので色々とビタミンEやマカなどホルモンバランスを整えるサプリなど試しましたがだめで・・・ どなたかホルモンバランスを整える食べ物やサプリ、漢方などありましたら教えてくださいますか。よろしくお願いします。 鈴木康弘 先生 (くすり天龍堂) 営業時間内で、お客様のご都合のよい時間帯にご来店ください。私の顔を見たら、「ご相談なんですが・・・」とおっしゃるだけで結構です。あとは私が対応いたします。 特に予約制はとっておりませんので、ご来店順にご相談へと入ります。子宝相談の場合には、あれば基礎体温表、婦人科での検査結果を持参ください。 当店の目標は、お母さんとなるお客様の体質を高める事です。日頃の不快な症状が消えていくことが良い兆候といえます。 *当店のHP「子宝相談」をよくご覧になってからご来店ください ≫ くすり天龍堂マイホーム建設中とは夢の広がるお話ですね。 しかし、そのプロセスで起こる決めごと、そしてお金の面がストレスになり、日常の忙しさと相まって不正出血を起こしているようですね。 漢方ではフラストレーションがある状態を「気滞」と言います。この「気」の詰まりが強くなると、排卵時期等の低温期に出血がおこりやすくなり、イライラが加わると、月経前にも下り物に交じって出血を起こしやすくなります。 この場合は、炒麦芽・星火逍遥丸などの「気」を巡らすものがよいです。 イライラというよりも、不安で仕方がなかったり、悶々と思慮深くなる事で情緒の乱れを起こしているのであれば帰脾錠、補中益気丸、香砂六君子湯などがよいです。 他にも、体が熱くなりすぎる事によって出血する「血熱」タイプはウンセインS。 月経中に血のかたまりが見られ、冷え症があれば「オ血」タイプとなり、キュウ帰調、血飲第一加減、キュウ帰膠ガイ湯などがよいでしょう。 体が冷えタイプに傾いていれば、ヨモギを浴剤として使用することもよいでしょう。 このように不正出血に対しての養生法は体質によって変わってきます。 漢方の専門家によくお話を聞いてもらってから決めてもらうといいですね。
2010.9.15
専門医Q&A 漢方・鍼灸