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優しいご主人の言葉にショック!治療を続ける?それとも 自然に任せたほうがいい?

コラム 不妊治療

優しいご主人の言葉にショック!治療を続ける?それとも 自然に任せたほうがいい?

優しいご主人の言葉にショック!治療を続ける?それとも 自然に任せたほうがいい?

2015.7.15

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相談者
なるちゃんさん(パート・31歳)
4回目の人工授精を控えていて、来月の3月までに赤ちゃんが授からなければ、4月に体外受精にステップアップを考えています。実は最近、結婚6年目で子どもを諦めかけていた姉から、妊娠したと報告がありました。私も主人も大変喜んでいましたが、主人は姉が妊娠したことで、両親に孫を早く抱かせたいというプレッシャーがなくなったようで、「お姉さんたちのように、ちょっと治療を休んでみて、自然に任せてみない?」と言われました。私は、治療をやめるのは妊娠を諦めてしまうことと思ってしまっている部分があり、主人の言葉に悲しくなってしまい、泣いてしまいました。ゆっくり考えようと決まったのですが、このまま治療を続けるべきか、または自然に任せてまずは子宮内膜症を治してから?などといろいろと考え込んでしまい、どうしたらいいのかわかりません。



パワーを取り戻し自信を持つためのお休みは絶対アリ


「ちょっと治療を休んで、自然に任せてみない?」という、ご主人の言葉はおそらく、本心から出た愛にあふれた言葉だと思います。決して、もう子どもは諦めようというような気持ちからではありません。二人姉妹でお母さんに早く孫を抱かせてあげたいという妻の気持ちも、ご主人はよく理解しておられたのでしょう。お姉さんの手前、何となく自分が頑張らなければと焦っているなるちゃんさんのプレッシャーもよくわかったうえで、「焦らなくていいよ」という言葉は逆効果になるからと、今まで静かに見守ってこられたのだと思います。だからこそ、プレッシャーがなくなってよかったねーという思いで、この言葉が出たのでしょう。いいご主人じゃないですか。なるちゃんさんは、諦めかけていたのに子どもができたお姉さんのこと、きっと本心ではすごくうらやましいと思っているのではありませんか?そう思っているうちは、本当の意味で子どもを諦めきれていないと思います。お姉さんから学ぶべき大切なことは、「あー、妊娠するにはやっぱり気持ちのゆとりが大事なのね」ということ。私にもやがてその時が来る、今はそう信じる強い気持ちが必要だと思います。


考えてみたい 子どものいない 夫婦二人の将来の生活


自然に妊娠できるのを待つといっても、今まで治療をしてきた人が治療をしないのは、決してゼロの状態ではありません。また、休むのはいいけれど、自然妊娠できるかも!と、下心丸出しで休んでいてもダメ。そういう“自然狙い”では、休んでも休んだことにはなりません。こんな時、「ゆっくり旅行にでも行ってきたら?」と他人はよく言いますが、言われるほど休めなくなるのも事実。それに、せっかく旅行に行ったのに、その費用を計算しながら「これで体外受精がもう1回できる」などと考えてしまうのも良くないですね。いつも言うのですが、子どもがい
ない夫婦二人の生活を、治療のデポジット(保証金)として考えられるかということ。子どもがいない老後の生活はどんなふうになるのか?いい人生の終焉が迎えられるのか?そして、それもいいよねと思えるのかどうか。おそらく子どもを諦めか
けていたというお姉さん夫妻は、そのようなことも考え始めていたはず。だからこそ、ゆとりが生まれたわけです。そうでなければこの先、今度は「子どもがいない私たち夫婦二人の関係って、いつ、どこで壊れてしまうのだろう?」なんてずっと思い悩むことになります。子どもはあくまでも二人の人生に付随するもの。そう思えなくなった時点でゆとりはなくなります。夫婦二人でいるということが、どういうことなのか、もう一度考えてみませんか?


毎月1回の生理を何の焦りも不安もなく待つことができるか


治療をお休みできるかどうかは、生理が来ることを自然に受け入れられるかどうかが目安になると思います。特に、体外受精などの治療では、毎月、トイレで生理が来るたびに落ち込むという患者さんも多いのですが、ニッコリ笑って次の生理が待てるかどうかは判断の重要なポイントになります。私はよく「生理が来て当たり前だと思ってください」と、患者さんに話しています。来ないほうがいいなんて思っていたら妊娠できないわよって(笑)。でも、女性にとってはわかりやすくて、いい目安になると思うんですよね。毎月、もうそろそろ生理だな、排卵はこのあたりかなというような感じで、何の不安もなく、焦りもなく過ごせることが女性にとっての自然な状態です。次の治療で頑張るための目標を設定し、“生理が来る人生”を受け入れることができたら、いろんなことが自然に受け止められるように
なってきた証拠。そう思える人は、お休みして自然に任せてもいい人たちです。



田村秀子婦人科医院・田村 秀子先生


京都府立医科大学卒業。同大学院修了後、京都第一赤十字病院に勤務。1991年、自ら不妊治療をして双子を出産したのを機に、義父の経営する田村産婦人科医院に勤め、1995年に不妊部門の現クリニックを開設。繊細な感性を秘めた、おおらかな人柄が魅力の先生は、A型・みずがめ座。京都の夏、旬の味覚といえば鱧(はも)。梅雨の雨を飲んで旨みが増すともいわれる鱧は、祇園祭に欠かせないご馳走です。おいしいものに目がない先生いわく、「鱧は湯引きよりも断然、あぶり!」なのだとか。





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