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体温を測るのがストレスになってきました

体温を測るのがストレスになってきました

2009冬

2010.11.2

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りんごさん(主婦・35歳)からの投稿
昨年結婚し、タイミングをとって子作りしています。今、高温期ですが、毎日体温の上下で一喜一憂して、疲れてしまいます。生理予定日の前夜などは、1 時間おきに目を覚まして時計を見ます。心臓もバクバクです。またやってきた高温期。もう体温を測るのは排卵のときと生理予定日だけにしようかな。私のように疲れてしまう患者さんもいますか?でも、やっぱり毎回データとして残したほうがいいのかしら。

ジネコ : 基礎体温をつけるのがストレスという方、実はすごく多いようです。

藤野先生:私も、大学の婦人科での研修医時代に、「毎日基礎体温をつけることが、どれだけしんどいか、一度やってみなさい」と生殖医療の教授に言われて、基礎体温表を1ヶ月間つけたことがあります。

ジネコ:いかがでしたか?

藤野先生:いや、やはりストレスになりますね(笑)。正直、これを2年も3年も続ける人はすごいなと思いました。私はもちろん排卵がないので、一相性でしたが……(笑)。
基礎体温がなぜ必要なのかということから簡単にお話しすると、女性の体のリズムがわかる、ということがまず一つ。みなさん毎日の体温が上がったり下がったりすることを非常に気にされますが、実は私たち医師は、そこはあまり気にしていません。グラフの大きな流れのなかで、体温の高いところ(高温相)と低いところ(低温相)がわかれば、それで十分。体温が0.3℃下がったからといって、慌てて飛んで来られる方もいらっしゃいますが、そんなの全然気にする必要はないんです。体温は、部屋の空調や気温にも左右されるものですし、そんなに深刻に考える必要はないでしょう。

ジネコ:生理不順になったり、排卵が止まってしまったり、妊娠を望む女性にとってストレスは大敵ですよね。

藤野先生:排卵は、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンが卵巣を刺激して起こります。しかし、視床下部の中枢神経にストレスがかかると、このホルモンのバランスが崩れて卵巣を刺激できなくなってしまう。ある種の自己防衛だと思います。体がストレスを感じているようなときには、女性は妊娠しないんです。

ですから、もし体温を測ることがストレスで、排卵に支障をきたしているようなら、私は無理に体温をつけなくてもいいと思います。今は医療技術の進歩で、簡単に血中のホルモンの値や卵胞の大きさを測ることができるようになりました。20年ほど前までは、基礎体温表が治療の参考となる大きなより所でしたが、今はそうではない。「あれば役に立つ」という程度の位置づけでいいのではないでしょうか。


藤野 祐司 先生

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大阪市立大学医学部卒業。米国留学、同大学医学部婦人科学教室講師を経て、1997 年にクリニックを開業。現在、同大学で非常勤講師も務める。B型・おとめ座。日の出とともに目覚める先生の最近の日課は、藤野家の家系図作り。菩提寺の過去帳で、藤野家のルーツは現在の神奈川県相模原市藤野町にあることがわかったのだとか。




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