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周期が短くなっています。卵胞が小さいままでも排卵してしまいますか?

コラム 不妊治療

周期が短くなっています。卵胞が小さいままでも排卵してしまいますか?

セカンドオピニオン Part2|高度不妊治療(ART)

2015.8.28

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周期が短くなっています。卵胞が小さいままでも排卵してしまいますか?



相談者:mikkさん(42歳)


卵胞が小さいまま排卵してしまうか心配です
来月43歳になりますが、ここ1年ほど周期は22日前後と短くなっています。いつも7日目くらいに伸びオリが出て、翌日か2~3日後に体温が上がり排卵してしまいます。AMH0.75ng/mlです。これまで顕微授精7回すべて陰性で、転院して初めての採卵を控えています。前の病院ではクロミッドⓇを4日目から5日間飲み、9日目からHMGを打っていました。今回は3日目からHMGを打ち、本日7日目で卵胞が11㎜から10㎜前後が4つ。もう片方は巨大子宮筋腫のため確認できません。内膜も4.5㎜と薄く、まだ排卵していないので排卵止めも打ちました。12日目が採卵予定だと言われましたが、今朝はすでに体温が上がっており、夕方には巨大な伸びオリが2回。卵胞が小さいまま排卵してしまうのでしょうか?5日後の採卵まで排卵しない可能性はあるのでしょうか?



 早く排卵してしまう可能性はありますか?


操先生:年齢的にもAMH(抗ミュラー管ホルモン)の数値的にも周期は早くなると思います。クロミッドⓇ採卵で9日目でHCGへ切り替えというのも、卵胞発育が早いからでしょう。
7日目で排卵期であれば、もう少し大きい卵胞が見えるはずです。体温が上がるのは排卵後ですから、超音波の所見でそういうことをいわれていないのであれば、基礎体温がどこまで当てになるかはわかりません。おりものと基礎体温だけでは、実際きちんと排卵しているかどうかはわからないのです。
現在の所見といつもの排卵の状況を考慮すると、卵胞の発育が不十分での排卵や無排卵などの異常が認められる可能性は高いと言えます。ただ、11mmをはじめ複数の卵胞発育が確認されているとのことですし、排卵抑制の注射を打ってとのことなので、もう少し刺激をして様子を見てもいいのかなと思います。


 今後はどのような治療が必要でしょうか?


操先生:まずは、血液検査をこまめに行うことが必要だと思います。本当に排卵を止めなければいけないのか、もしくは注射を打たなくてもいけるのか、また、卵胞の大きさにかかわらず排卵に向かっているのであれば、採卵時期を早くするなどを、血液検査のデータと超音波の所見で判断することが重要です。
当院ではLH、FSH、E2、プロゲステロン、テストステロン、あとは甲状腺機能のTSH、FT3、FT4、hCGの値とかプロラクチンなど、それら重要なものは院内検査で行っています。結果が出るまで30分もかかりませんから、それを待ってもらって治療方針を決めています。


 刺激法などは今のままでいいでしょうか?


操先生:現在は、GnRHアンタゴニストだと思いますが、mikkさんのようなタイプは卵巣に負担がかかるし、AMHも低いので、やはり低刺激が適応だと思います。
内膜が薄いのは、クロミッドⓇをずっと使っていたからということも考えられますから、フェマーラⓇに替えるか、完全自然周期もひとつの選択肢だと思います。補足的にホルモンのバランスを良くすることを目的とした漢方を使うことも有効かと思います。
また、ステップダウンするのもひとつの手です。つまり、人工授精や自然のタイミングでもう一度、チャレンジしてみるのも悪い方法ではありません。42、43歳となると、年齢的にも妊娠しづらくなるのは否めませんし、体外受精は通院回数も多くコストも高く、ストレスもかかるので、そういうものからいったん解放されることでいい方向に変わる可能性もあります。
もちろん、卵管が詰まっているとか男性因子などがあれば仕方のないことですが、そのあたりがクリアできているのであれば、体外受精を3~4回やって少しお休みしている間に自然妊娠する人もいます。それは決して珍しいケースではありません。ストレスは不育症の原因にもなりますから、一度、ドクターと相談してはいかがでしょうか。



操レディスホスピタル 操 良 先生
岐阜大学医学部卒業。岐阜大学附属病院で8年間、不妊専門外来を担当し、1992年には岐阜県下初の体外受精に成功。女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年に日本内分泌学会で研究奨励賞を受賞。現在、操レディスホスピタル院長。医学博士。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。4月から岐阜県の産婦人科医会の理事を、6月からは保険審査の委員も務めている先生。診療以外にも毎日、忙しいスケジュールのなか、ジネコの取材に合わせて髪を切りにいっているそうです。「もう秋号かと思うと、時がたつのが早いなと思いますね」。



出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.27 2015 Autumn
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