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誘発方法を変えると変性卵や空胞の数は減りますか?

コラム 不妊治療

誘発方法を変えると変性卵や空胞の数は減りますか?

「現在、通院しているクリニックは注射の併用もしているようですが、希望すれば併用してくれるのでしょうか?」

2016.2.26

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誘発方法を変えると変性卵や空胞の数は減りますか?



相談者:れみさん(29歳)
変性卵、空胞と誘発方法について
初めて相談させていただきます。左右の卵巣に2㎝強のチョコレート囊胞がありますが手術等はしていません。2年前に結婚、不妊治療を始めて1年半になり、今夏から専門クリニックで体外受精をしています。タイミング療法で一度、化学流産しています。体外受精の1回目はクロミッドⓇで誘発し、育った卵胞は3つ、採卵の結果は成熟卵1、変性卵1、空胞1、で初期胚を移植しましたが、6週で流産しました。2回目も同じ誘発方法で、育った卵胞は2つ、成熟卵1、変性卵1でした。胚盤胞まで育てようとしましたが桑実胚でストップ。誘発方法を変えると変性卵や空胞が減るということはありますか?高額の治療費を払ったのに今回は移植すらできず、心が折れています。現在、通院しているクリニックは注射の併用もしているようですが、希望すれば併用してくれるのでしょうか?



 変性卵や空胞が多いのは、誘発法を変える
などの方法で改善することができますか?


石原先生:変性卵や空胞の数を減らすことはできないかもしれませんが、現在、通院されている不妊治療専門のクリニックでは、注射を併用する調節卵巣刺激法も可能なようですし、一度、注射を併用した卵巣刺激
で採卵数を増やすことを目指してみてはいかがでしょうか。変性卵や空胞がなくなりはしないと思いますが、刺激を強くすることで全体の採卵数が増えますので、成熟卵の採れる割合が高くなる可能性があると思います。当院であれば、ロング法、アンタゴニスト法、ショート法などの刺激法を中心にまずご提案することになると思います。このままの誘発方法では、毎回、採卵数1個の状態が続くと、胚盤胞にもならずに終わってしまうのでは?とのご心配のようですが、そもそもクロミッドⓇだけのマイルド法の採卵では、チョコレート嚢胞もありますし、採卵数3個くらいというのも仕方がないのかなと思います。


 チョコレート嚢胞が変性卵、空胞に影響していると考えられますか?


石原先生:チョコレート嚢胞とは、卵巣にできる子宮内膜症のこと。子宮内膜が腹腔
内に増殖する子宮内膜症は、卵胞の発育のほか、着床、受精卵の輸送など、すべてに影響を及ぼすといわれています。手術をすれば正常な卵巣組織も切除することになります。幸いまだお若いので、そのリスクを取るよりも、刺激法を変えたほうが妊娠を目指すには望ましいと思います。


 今後の治療について、担当のドクターとのコミュニケーションも含め、どのように進めていけばよいでしょうか?


石原先生:現在、マイルド法での治療を行っておられますが、クリニックでは注射薬を併用する治療も行われているとのこと。刺激法を変えてみたいという興味があれば、ぜひそれを先生に伝えてみてください。た
とえ体への負担が少ない治療といっても、採卵数の少なさから回数を重ねれば、それが大きなストレスにつながることがあります。もしかしたら、最初にマイルド法でいきましょうという話の流れになってしまったから、それがずっと続いているだけなのかもしれません。
もし直接、先生に言いにくかったら、たとえば、これまでの通院のなかで、受付の方や看護師さんなど、顔見知りになって話しやすい人がいらっしゃったりしませんか?
そういう人を介して希望を言ってもらったりするのも一つだと思います。私も受付や看護師など、医師以外のスタッフを通じた情報で、患者さんの希望が耳に入ってくることが結構多いです。専門クリニックであれば、不妊コーディネーターや不妊カウンセラーがいるところもあるでしょうし、そういう方々を巻き込んで、先生と意見をやりとりしてもいいと思います。





久保みずきレディースクリニック 石原 尚徳先生

現高知大学医学部卒業。神戸大学医学部大学院修了。医学博士。兵庫県立成人病センター、兵庫県立こども病院の勤務を経て、2008年より久保みずきレディースクリニック菅原記念診療所。不妊治療から周産期・小児医療まで、地域に根ざした総合的なサポート体制が整う同クリニックで、不妊治療/婦人科、産科の外来を担当する。医師、看
護師、胚培養士とともに、出産部門では助産師の方々も先生の大切なパートナー。「お産の現場では僕より大先輩の助産師も多いので心強いですね。春は新しいメンバーも増えるので気分も新たに頑張ります!」

≫ 久保みずきレディースクリニック




 




出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.29 2016 spring
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