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自分にとって「最大限リラックスできる」お産を見つけるには

インタビュー 妊娠・出産

自分にとって「最大限リラックスできる」お産を見つけるには

お産=痛みや苦しみを伴うものとは限りません。感動に包まれたお産について古澤祐紀先生、岡村やよいさんにお話を伺いました。

2018.9.1

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お産=痛みや苦しみをともなうものとは限りません。痛みも感じないほどの感動に包まれたお産についてBirth & Ladies’Clinic Sola の古澤祐紀先生、岡村やよいさんにお話を伺いました。




お産で痛みを強く感じる人とそうでない人の違いは?


出産にともなう痛みの感じ方は人によってそれぞれです。私たちはのべ1000人以上の方のお産に立ち会っていますが、「今までに体験したことのない痛みだった」「産んだことより、ちゃんと産めるかわからず恐いという気持ちの方が印象に残っている」という人もいれば、「思ったよりも痛くなかった」「気持ち良かった」と言う人もいました。


個人差はありますが、痛みを強く感じるかどうかは、ホルモンの1つである「オキシトシン」の分泌によって違ってきます。


オキシトシンは別名「愛のホルモン」と呼ばれ、出産時に陣痛を起こす作用のほか、妊婦さんの体や気持ちを解きほぐし、出産時の痛みをやわらげる働きをします。


オキシトシンを充分に分泌させるには、妊婦さんが安心でき、リラックスした状態でお産に臨むことが大切です。


「リラックスできるお産」は人それぞれ


「リラックスできるお産」は、妊婦さんがお産に望むことや、妊婦さんの体のコンディションによっても違います。


たとえば「合併症があるので、緊急事態にもすぐに対応してもらえる環境で出産したい」という妊婦さんにとっては、スタッフも技術もそろっていて、他科との連携も取れる大きな医療施設でのお産が、安心とリラックスにつながることでしょう。


その一方で、「陣痛促進剤などに頼らず<自然>に産みたい」「あお向けではなくその時に<自然>とラクだと感じた姿勢で産みたい」と思っている妊婦さんにとっては、自然なお産の流れを大切にし、自分の気持ちに寄り添ってくれる分娩施設での出産がいいでしょう。


お産についての希望を細かいことから洗い出して


希望のお産を実現するには、自分がどんなお産をしたいかという漠然とした思いや、逆にお産の時にやりたくないのはどんなことかなど、細かいことでもいいのでイメージしてみてください。そしてそれらを叶えるには、どんな施設で、どういった出産方法を選んだらいいのかを考え、自分で決めることがポイントです。


たとえば産む場所については、「クリニックで産みたい」という人もいれば、「家族に見守られながら慣れ親しんだ自宅で産みたい」という人もいるでしょう。陣痛中の過ごし方も、「大好きなロックを聞いて過ごしたい」という人、「普段、リラックスしたい時にやっている足浴を陣痛中もやりたい」など、人によってさまざまです。産むスタイルも「あお向けがいい」という人もいれば「その時になってみないとどんな格好がいいかわからない」と考える人もいるでしょう。
当院では、それぞれの妊婦さんが安心して希望する自然なお産ができるよう、妊娠中からていねいにカウンセリングや健診を行っています。


自然なお産で得られるメリットとは


自然なお産で得られるメリットはさまざまなものがありますが、私たち自身の出産経験も踏まえて代表的なメリットをご紹介します。


 


◆お産時のストレスが少なく痛みを感じにくい


現代人は自分が思うよりも「我慢すること」に慣れています。たとえば分娩施設で「出産の時にその格好はやめたほうがいい」と言われると、やりたいと思っても言われたとおりにしたがう人が多いのですが、自分がしたいと思うことができないと少しずつストレスが蓄積されます。


ストレスが溜まると、最初に述べたオキシトシンの分泌が足りず、「痛いお産」につながってしまいます。我慢をしないありのままの自然なお産をすることで、ストレスを減らすことができ、痛みをあまり感じることなくお産ができます。


 


◆赤ちゃんを心から「愛おしい」と思える


ストレスが少ないので産後の疲れがあまりみられないのも自然なお産の特長の1つです。そのため、「出産で疲れたので、赤ちゃんを預けて休みたい」という気持ちよりも、「ともに出産を経験した赤ちゃんとずっと一緒にいたい」という感情が湧いてきて、赤ちゃんを心から「愛おしい」と思えるようになります。また、「産後うつ」にもなりにくいといわれています。


 


◆自宅に帰ってからの育児の不安が少ない


疲れが少なく早くから赤ちゃんとふたりで過ごす時間を経験できるため、入院中にお世話に慣れることができます。退院後に自宅に帰ってから「どうしよう…」とあわてることが少なくなり、リラックスした気持ちで育児ができます。


 


◆赤ちゃんもママに全幅の信頼をおく


ママがおおらかな気持ちで育児ができるので、赤ちゃんの心もおだやかな状態になることが多いといわれています。


逆子や合併症がある場合など「自然なお産」を選択できないことも


本来、お産の主人公は妊婦さんと赤ちゃんです。そしてその主人公をそばで励まし、なごませるのが助産師の役割になります。妊婦さんの中には「出産は医師に先導してもらうもの」と考えている人がいますが、そうではありません。妊婦さんと赤ちゃんの心と体そのものが出産を導くのです。


 


ただし、


・妊婦さん、おなかの赤ちゃんのいずれかに合併症がある場合


・妊娠36週まで逆子が治らない場合


などは、医療介入が必要となったり、場合によっては帝王切開などのお産になることがあります。


もし医療介入が必要な出産になる場合は、その処置の目的と詳細、メリットとリスクを医師や助産師からよく聞くことが重要です。そもそも医療介入にかぎらず、ご自身で納得することが、「リラックスできるお産」には必要です。





古澤祐紀先生・岡村やよいさんより まとめ



自分にとって「リラックスできるお産」を選択することが良いお産につながる

自然なお産をするためには、あれをしちゃいけない、これをしちゃいけない、毎日玄米食や雑巾がけをすべし、というイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。いくら良いことでも、強制され、管理されるのではつらいばかりです。 当院では、妊婦さんが主体的に心と体に向き合っていただくことを最も大切にしています。その結果生まれるニーズや希望、逆にやりたくないことなどを受け止め、それぞれの妊婦さんにとって「最大限リラックスできる」お産ができるよう、サポートし続けていきたいと考えています。





 


お話を伺った先生のご紹介

左:古澤祐紀先生(Birth & Ladies’Clinic Sola院長)



1999年東京女子医科大学卒業。中野共立病院、国立国際両センターの研修後、個人病院の産婦人科、東條ウイメンズクリニック院長を経て、2018年に岡村さんとともに、妊婦さんと赤ちゃんのリズムを大切にした自然なお産ができる施設「Birth & Ladies’Clinic Sola」を開院。ご自身も38歳の時、高齢出産ながらも自分の体を深く見つめる出産を希望し、1人で自宅出産をしている。安産で、自分の手で息子さんを取りあげた。



 


 


右:岡村やよいさん(Birth & Ladies’Clinic Sola助産師)


助産師資格を取得後、大学病院、個人病院、助産院での勤務を経て2011年うみと森助産院を開院。さらに自由に、安心して妊婦さんの望む出産をしてほしいと考え、同院を閉院後、2018年「Birth & Ladies’Clinic Sola」を古澤先生とともに開院。ご自身はお1人目のお子さんは大きな病院で出産。2人目を助産院で出産した経験を持つ。

≫ Birth & Ladies’Clinic Sola

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