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強い刺激をしたために採卵ができなくなってしまいました……

コラム 不妊治療

強い刺激をしたために採卵ができなくなってしまいました……

「刺激の少ない方法で誘発したかったのに、薬と注射で子宮を痛めつけてしまったのか、その後、採卵ができません。」

2010.9.7

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■ 送信者:あきさん(40歳)からの投稿
■ 件 名:強い刺激をしたために卵子ができなくなりました。
昨年、初めての体外受精の際、年齢が高いのにもかかわらず、先生から「当院はロ ング法からです」と言われて挑戦。結局、卵子1個を確認するも採卵できず、その後、生理が来なくなりました。プラノバール®を飲み、次はシ ョート法をしましたが、卵子1個。また生理が来なくなったので、注射をして1周期休み、ク ロミフェンを飲んで3度目に挑戦しましたが採卵はできず……。その後、血液検査をしたら、LH:13.63、FSH:48.44、E2:13.92 という値でした。刺激の少ない方法で誘発したかったのに、薬と注射で子宮を痛めつけてしまったのか、その後、採卵ができません。



ジネコ:あきさんは5年前から通院されていて、その当時(35歳)はLH=2.24、FSH=6.36という値だったそうです。5年でどちらの数値もかなり上がっていますが、これは一時的な上昇でしょうか。
吉田先生:FSHだけが上昇しているようでしたら一時的なものとも考えられますが、LHの値も上がっているので、年齢的な上昇だと思います。FSHの正常値は8前後。15以上ならば卵巣の予備能力が下がり始めているといわれています。あきさんの現在の値は非常に高く、48.44ということですから、更年期の状態にかなり近づいてきているのではないかと思われます。
ジネコ:40歳で更年期に近いというのは早すぎる気がしますが、5年でそんなに落ちてしまうものですか?
吉田先生:卵巣の老化のスピードは人によって異なります。あきさんのように5年で急に機能が落ちてしまう方もいるので、定期的に血液検査を受けていただいて、卵巣機能をチェックしながら治療を受けていただくことが大切ですね。
ジネコ:あきさんは、比較的刺激が強いといわれているロング法から始めたことで子宮を痛めつけ、採卵ができなくなってしまったのではと思っていらっしゃるようですが……。
吉田先生:卵巣の予備能力が下がっていると、強い刺激をしても反応しないということはありますが、刺激を強くしたせいで子宮を痛めてしまうということはないと思います。卵子が採れなくなってしまったのは、排卵誘発の方法自体が問題なのではなく、その選択の仕方や治療の流れがあきさんに合わなかったからではないでしょうか。
ジネコ:先生なら、今後どう治療しますか。
吉田先生:あきさんは生理もかなり不順のようですね。このような場合は、まずカウフマン療法を3~6周期続けてホルモンの状態を整えていただく。さらにDHEA、Lカルニチン、メラトニンなどのサプリメントを補給して体調を整えます。その間にFSHの値がだんだん下がってきて、卵巣の予備能力がある程度回復するようなら、低刺激で排卵誘発をします。当院の場合でしたらクロミフェン+HMG製剤で。卵子が2個程度でも採卵できたら、すぐに胚移植せずに凍結し、それをホルモン調節(HRT)周期で複数個(2個程度)戻します。
あきさんのようになかなか卵子が採れない方でも、その方法で実際に出産している患者さんもいらっしゃいます。妊娠の可能性はゼロではないので、諦めずに経過をみながら治療を続けていただきたいですね。

吉田 仁秋 先生



獨協医科大学卒業。東北大学医学部産婦人科学教室入局、不妊・体外受精チーム研究室へ。米国マイアミ大学留学後、竹田総合病院産婦人科部長、東北公済病院医長を経て、吉田レディースクリニック開設。3年前より産科・婦人科と施設を分け、不妊治療専門の生殖医療IVFセンターを設立。「複数個の卵子を採ることが妊娠への鍵」という考え方から、排卵誘発は重視。年齢やFSH、E2、AMHなどホルモンの値、前胞状卵胞数などを目安に、それぞれの患者さんの状態に合った誘発法を提案している。





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