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不妊治療の明日に向けて国を動かす取り組みが始まっている!【The movement 2020 Voice of a Politician】

コラム 不妊治療

不妊治療の明日に向けて国を動かす取り組みが始まっている!【The movement 2020 Voice of a Politician】

政治家・枝野幸男さん(立憲民主党代表)は、妻の和子さんと約4年間の不妊治療を経験。当事者の気持ちに寄り添った不妊・不育治療支援に精力的に取り組んでいます。ご自身の不妊治療経験と立憲民主党の不妊治療支援への取り組みについて伺いました。

2020.5.27

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※2020年5月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer」の記事です。


お話を伺った方のご紹介

枝野幸男さん(立憲民主党代表 )


1964年栃木県生まれ。東北大学法学部卒。弁護士。93年衆議院議員初当選、以来当選9回。内閣官房長官、経済産業大臣などを歴任し、2017年10月、立憲民主党を設立し、代表に就任。33歳の時、5歳年下の和子さんと結婚。和子さんが昨年10月に出した書籍『枝野家のひみつ』に、枝野ご夫婦の不妊治療の経験が記されている。

妻が疲弊しているのを見守るしかなかった


枝野さんは妻の和子さんと交際6カ月で結婚しました。「結婚したらそのうち子どもはできるだろうと思っていました」(枝野さん)。
しかし、4年経っても妊娠の兆候がなかったので和子さんは不妊治療を決断します。その時、和子さんは33歳だったのもあり、人工授精から開始。半年間で4回実施しましたが結果は出ません。そこで体外受精にステップアップ。2回目で受精卵が着床したものの、2カ月後の病院の検査で流産と判明。枝野さんはこの頃から和子さんが精神的にかなり参っていると感じていました。
「つい『君に任せるよ。頑張って』と言ってしまって、朝まで大げんかになったことがあります。協力したいけれど、何をどうしてあげたらいいのかわからなくて、ただただ見守るだけでした」
その後、転院しますが1年で2回着床と流産を経験。次に流産したら子どもは諦めようと思っていたところ、3回目で成功しました。実に4年の月日が経っていました。
「ただ、何度か流産していたので、なかなか安心できなかったですね。さらに安定期に入った途端、二卵性双生児の男の子と聞いて驚きました。生まれてきた時も、あまりに小さく、しかも集中治療室に入ったので心配でした。ようやく安堵できたのは2カ月後。二人が無事退院できた時でした」


 


不妊治療で双子を授かるものの、経済的・精神的負担の大きさを実感


実際に不妊治療を経験し、大変だと思ったことが二つあったそうです。一つは経済的なこと。
「1回につき、何十万円とかかる。自治体から補助金が出る地域もありますが、依然として治療費は高額です。着床して妊娠に至らなければ、延々と支払いが続くことになる。子どもが欲しい人にとって一番のハードルは経済的負担だと痛感しました」
そして、もう一つが精神的負担だと言います。
「先が見えないじゃないですか。うまくいかなかったらどこかで諦めなくてはいけないけれど、医者が決めてくれるわけでもないし、自分でもゴールを決められない。その葛藤がずっとありましたね。僕以上に、妻は何倍も苦しかったと思います」
枝野さんは不妊治療を始めた当初から、「そんなに無理しなくていいよ。できなければ二人で生きていけばいいんだから」と話していたそうですが、和子さんは自分が納得するまで何でもやり抜く性格。だからこそ、余計につらかったのではないかと枝野さんは思ったそうです。
 そして、男性であるがゆえに、当事者意識が少し希薄だったかなという反省もあるそう。
「頭では理解しているつもりだったのですが、精神的にも肉体的にもおそらく想像以上に妻は大変でした。もっと深くわかってあげるためにも自分で調べて知識や情報を得るようにすればよかったなと。それが後悔ですね」


 


不妊治療支援制度についてスピード感をもって検討


こうした経験を踏まえ、当事者として不妊治療の問題に十数年前からかかわってきている枝野さん。代表を務める立憲民主党では、子ども・子育てプロジェクトチームのもと、「不妊治療等に関するワーキングチーム」も設置されています。
ここで取り上げているのは①不妊治療に対する助成制度の見直し、②治療の標準化、③不妊治療のための休暇制度の創設、です。
「これらを具体化していくためにはどうすればいいのかを政府、厚生労働省に提言している段階です」 
特に助成制度の見直しの部分で今、最も注目されているのが不妊治療を保険適用にするかどうかということです。
「今、病院によって治療方針に差があるので、料金にも違いが出てきています。これを保険適用にすれば、不妊治療の標準化もできるので一石二鳥ではあるんです。一方で、保険はあくまで病気になった時に誰もが平等に使えるものであり、不妊は病気ではないと考える人もいます。さらに保険適用にした場合、何歳まで受けられるのかといった課題も出てきます。それと何より気をつけないといけないのは、妊娠を希望していない人に、プレッシャーを与えるような支援になってはならないということです。そういうことも踏まえて検討しているところです」と枝野さん。
そして最後にこんなことを語ってくれました。
「私たち夫婦が不妊治療をしていた15年近く前に比べると、かなり加速度的に不妊・不育治療の環境改善は進んできています。どこまで抜本的に変えられるのか、無責任なことは言えません。ただ、不妊治療で苦しむ女性たちの声は間違いなく、私たち政治に携わる人間に届いています」
自分一人で苦しまないで、一人ひとりが困っていること、苦しんでいることを発信することは必ず政府に届き、その一つひとつが社会を変えていきます。

ぜひあなたもツイッターや、ジネコの掲示板で発信してみませんか。次ページでは声をあげ始めた当事者たちの活動を紹介します。


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不妊治療で困っている、苦しんでいる声は間違いなく届いています。

出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer
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