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胚を凍結してから5年後に移植予定。着床率は下がる?

コラム 不妊治療

胚を凍結してから5年後に移植予定。着床率は下がる?

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2020.6.29

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※2020年5月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer」の記事です。


みささん(33歳)からの相談
●︎︎凍結胚移植のタイミングについて
30歳の時に顕微授精の新鮮胚移植にて1人目を授かりました。その時に凍結している胚盤胞があるのですが、2人目を考え始めた時に疑問が出てきました。採卵、凍結したのは30歳の時ですが、着床率や流産率は移植する母体の年齢に左右されるのでしょうか。次は35歳を超えてからの移植になりそうなのですが、着床の確率が悪くなってしまってダメだった時に採卵となると、また一からその時の年齢になってしまいます。実際の年齢と凍結している胚の年齢との関係が知りたいです。

お話を伺った先生のご紹介

田中 宏明 先生(ノア・ウィメンズクリニック)


聖マリアンナ医科大学卒業。慶應義塾大学医学部産婦人科学教室入局。同大学病院産婦人科チーフレジデント、済生会宇都宮病院産婦人科副医長を経て、2003年メディアージュ銀座クリニック開設。2018年10月よりノア・ウィメンズクリニック院長就任。

≫ ノア・ウィメンズクリニック

着床率や流産率は移植時の母体の年齢に左右される?


妊娠に関しては受精卵ができた時の年齢が影響してきます。年齢がお若ければ受精卵の染色体異常率も低いので、35歳の時にできたものより望ましいことは確かです。流産率は5%くらいの違いでしょうか。
着床に関しては、30歳の時に移植しても35歳の時に移植してもほとんど差はないと思います。着床に悪影響を及ぼすホルモンや子宮形態の異常、子宮内膜炎などがなければ、移植が2年後になっても心配されることはないでしょう。
また、なかには「凍結状態が長引くことで受精卵が劣化するのでは」と思っている方もいるかもしれませんが、そのようなことはないのでご安心ください。


移植時期がもっと遅れてしまった場合は?


日本人女性の閉経年齢の平均は47~52歳くらいといわれています。人によってはもう少し早く閉経になってしまう方もいるようですね。いきなり閉経になるのではなく、その数年前くらいからホルモンの分泌が低下してきます。そうなった場合、移植において望ましい環境でなくなることも。
40歳を過ぎた方だと自然周期で胚を戻すのは厳しいケースもありますが、ホルモン補充周期を選択すればある程度カバーできて、無事妊娠に至る方も多くいらっしゃいます。


では、35歳で胚移植に臨まれても問題はないということ?


今すぐに移植することが難しいということでしたら、2年後、戻せる時期が来たら戻すということで問題はないと思います。
みささんは最初のお子さんを顕微授精で授かられているようですね。新鮮胚移植ということですから、おそらく1回目の移植で妊娠されたのでは。そうであれば妊よう性、つまり妊娠する力に関しては十分あると思われるので、次の移植に関しても結果が出るのは早いのではないでしょうか。
もしうまくいかなかった場合、採卵からスタートとなりますが、AMH(抗ミュラー管ホルモン)などホルモンの状態をみて大きな問題がないようなら、まだ卵子はしっかり確保できるご年齢だと思います。
不安が残るようでしたら今一度担当医のご説明を聞き、ご主人とよく相談して移植時期を決定していただきたいと思います。



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出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer
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