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2回採卵しましたが未成熟卵ばかりなのはどこに問題がありますか?

2回採卵しましたが未成熟卵ばかりなのはどこに問題がありますか?

2回採卵しましたが未成熟卵ばかりなのはどこに問題がありますか?

2014.3.7

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相談者
ハッピーさん(31歳)
検査で右卵管閉塞を確認。ヒューナーテストで精子が不動だったため、人工授精にトライ。8回行って結果が出なかったので、今年から体外受精に挑戦しています。1回目の採卵はアンタゴニスト法を選択。卵胞は10個以上ありましたが、採卵できたのは2個のみで、ともに未熟卵でした。2回目もアンタゴニスト法で、やはり卵胞は10個以上、そのうち5個採れましたが、すべて未熟卵。その後、1個は成熟して受精しましたが、毎回未熟卵なのはなぜでしょうか?アンタゴニスト法は、フェリング225単位10日間+ガニレスト3日間+HCG注射の代わりに点鼻薬を使用しました。医師からは「なぜだかわからない」と言われてしまいました。ちなみにAMH(抗ミュラー管ホルモン)の値は8以上です。どこに問題があるのか?何か良い治療法はあるのでしょうか。



ジネコ:未成熟卵ばかり、というのはどこに問題があるのでしょうか。


福田先生:採卵を2回続けて未熟卵が多かった、ということですが、今後もそのような状態がずっと続くかというと、そうではないと思います。ハッピーさんはこれまでに人工授精を8回されてきましたね。ということは、ちゃんと卵胞が成熟して排卵されていたということではないでしょうか。「ご本人に問題があるから」ということではなく、これは卵のつくり方、つまり卵巣の刺激法によるものであり、この方に合った方法を選べば成熟卵が採れる可能性は高いと思います。


ジネコ:卵巣刺激法は2回続けてアンタゴニスト法を選択されているようですが。


福田先生:高度不妊治療における卵巣刺激法では、確実に一定数の卵子を確保し、合わせて採卵前の排卵を抑える必要があります。このため、排卵誘発剤に加えて、体内で自然に分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を抑えるGnRHアゴニスト、またはGnRHアンタゴニストを併用します。ロング法、ショート法ではGnRHアゴニストの点鼻薬を使用しますが、アンタゴニスト法は点鼻薬の代わりにGnRHアンタゴニストの注射剤を使うのが特徴です。ハッピーさんは年齢の割にAMH値が8以上と高く、高プロラクチン血症もあったということですから、おそらく多嚢胞性卵巣タイプなのでは。アンタゴニスト法は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)でOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を起こしやすい方に向いている方法でもあります。卵胞の成熟を促すHCG注射の代わりに点鼻薬を使用していることからみても、担当の先生はOHSSを避けるためにこの方法を選択されたと想像できます。


ジネコ:しかし、アンタゴニスト法はハッピーさんに合わなかったということでしょうか。


福田先生:アンタゴニスト法を選択されたのは決して間違ってはいないと思います。メリットだけではなく、リスクを考えることも当然必要ですから。しかし、アンタゴニスト法を2回行っても成熟卵が採れないのは、どこかに問題があるということですよね。いつ薬を切り替えて採卵の状況に持っていっているのか、まだ卵胞が小さな状態で持っていっているのか、HCG注射の代わりの点鼻薬の使用が有効ではなかったのか、診断やちょっとした治療のさじ加減でも変わってくると思います。


ジネコ:今後の治療方針は?


福田先生:担当の先生は「なぜだかわからない」と答えられていますが、そこは医療側が工夫すべきこと。または卵巣刺激のやり方を変えていくしかありません。31歳という年齢ならロング法、やはりPCOSで、OHSSのリスクが高い場合は、低刺激法にトライされてみてもいいのでは。ハッピーさんに合った方法を見つければ、成熟卵が採れて、妊娠される可能性も十分あると思います。



福田 勝 先生
順天堂大学医学部・同大学院修了。米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学後、順天堂大学医学部産婦人科学教室講師を経て、1993年福田ウイメンズクリニック開院。「競争心や好奇心がなくなったら老いてしまう」というのが信条の福田先生。そのお言葉通り、仕事も遊びもオシャレもバリバリ現役!スマートで円熟した大人の魅力に、取材スタッフはいつも刺激をいただいています!






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