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心の玉手箱 Vol.11 「治療に行き詰まり愚痴の一つもこぼしたくなってしまった時。 行き場のない気持ちはどうすればいい?」

コラム 不妊治療

心の玉手箱 Vol.11 「治療に行き詰まり愚痴の一つもこぼしたくなってしまった時。 行き場のない気持ちはどうすればいい?」

治療に行き詰まり愚痴の一つもこぼしたくなってしまった時。 行き場のない気持ちはどうすればいい?

2015.2.9

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相談者
不妊ですけど さん(35歳)
「不妊ですけど……何か?」って、声を大にして言いたい!世の中、不公平だよーとか思ってしまう。子どもができないのはそれなりに意味があってのこと?お金をかけて精神的にボロボロになって……それでもできないのは、ほかに人生の生き方もあるのだと、神様から言われているようなものなのでしょうか。子どもがいる人には、いないほうがお金がかからなくていいとか言われるけど、ないものねだりなのかしら。皆さん、同じような気持ちになったりしますか?




近しい人に言われるから逆にしんどいこともある


秀子先生:この方の相談の文章を読んでいて伝わってくるのですが、おそらく精神的にとてもしんどい状態だろうと思います。きっとご自分の母親や同僚など、近しい人にも言えず、出口がないのでしょう。こんな時は、休んでみて、すっかり頭の中を真っ白にして、再度、自分を見つめ直すことが一つの方法かもしれません。そうすることで気持ちに少しゆとりができて、「あぁ、あんなことで怒っていたんだなぁ」と思える時が来ると思います。

35歳という年齢も、もしかしたら微妙なお年頃かもしれませんね。35歳までにはと、ずっと頑張ってきたけれど、もう40歳が目前に迫ってきた。でも、まったく先が見えないし、誰かに向かって何か言わずにはいられない気持ち……。

「子どもがいないほうがお金がかからなくていい」というのは、もしかしたら親しい人から実際に言われた言葉なのではないでしょうか。でも、これって実は慰められているってことですよね。親しいから許してもらえると思って、「お金がかからなくっていいよ。その分、自分のために使えるじゃない」なんて、子どもがいる人から言われても、不妊治療をしている人は、「もう、何なのよ~」と思ってしまうでしょう。

これを言った人は、子どもがいる自分の立場を低くして、慰めてくれているのだと思いますが、治療中の人は心にゆとりが持てないこともあって、それに気付けないかもしれません。それは仕方のないことで、決して悪いことじゃありません。でも、そこで「これは私のためを思って言ってくれているんだわ」と解釈したほうが、自分の心は楽になると思うんです。

それでもストレスが溜まって、ちょっと落ち込んじゃった時は、泣いたり、ご主人に当たり散らしたり、ぶち切れたりしてもいいんじゃないかな。一旦落ちるところまで落ちれば、また這い上がることができますから。


治療は続けていいけれど少し自分に休憩を


秀子先生:とはいえ、自分の気持ちを整理するために、少し休養をしたほうがいいかもしれませんね。真面目な性格の方が陥りやすいのは「自分はこうでなければならない」と思ってしまうこと。自分の思い通りの枠に収まらないと、「自分は異常で、世間から逸脱しているのではないか」と思ってしまう方もいらっしゃいます。

たとえば、「子どもができないことは、それなりに意味があること」なんて、もしかしたらご主人に言われたのかもしれないわね。慰めるつもりだったかもしれないけど、これはいけません。「お金をかけて何度も体外受精をして精神的にボロボロ……」。そんなふうに感じている女性なら、きっと今までの治療を否定された気がするし、「これ以上お金をかけたくないってこと?」なんて深読みもしてしまいかねません。でも、多分なんとなく言っただけなのだと思います。参っているあなたを慰めようとしているだけ。男性の場合は、そんなことを哲学的に深く言っているハズがないと思います(笑)。

それよりも、少し捉え方を変えて「私は、落ち込んだらいろいろな言葉をくれる人たちに守られていて平和だわ~」と思っていたほうが、毎日が少しずつ過ごしやすくなるのではないでしょうか。

普段はそういう自分を“演じて”ストレスが溜まってきたら年に2回くらいは落ち込んだり、八つ当たりして、ガス抜きをすればいい。だって、ずっとストレスがかかっている状態は疲れるでしょう。

ゴムだって伸ばし続けたら切れてしまいます。一度緩めて、自分に“ため"を作ったほうが、次に這い上がった時に、長い時間、元気な自分でいられると思いますよ。治療は続けたほうがいいと思いますが、疲れたら少しだけ自分に休憩をあげてみてください。




田村 秀子先生


京都府立医科大学卒業。同大学院修了後、京都第一赤十字病院に勤務。1991年、自ら不妊治療をして双子を出産したのを機に、義父の経営する田村産婦人科医院に勤め、1995年に不妊部門の現クリニックを開設。繊細な感性を秘めた、おおらかな人柄が魅力の先生は、A型・みずがめ座。現在、2人の受験生の母である先生は、毎日お弁当を作ってあげているそう。「お弁当は作るものではなく、詰めるもの!」と豪快に笑い飛ばされますが、ご多忙な日々を思えば、やはり尊敬です。





 田村秀子先生の心の玉手箱 一覧はこちら




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