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初めての顕微授精。採卵日が合っていたのか疑問に感じています

コラム 不妊治療

初めての顕微授精。採卵日が合っていたのか疑問に感じています

「採卵は、ある程度薬でタイミングを調整できると聞いたことがあるのですが……。どう思われますか?」

2015.3.13

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相談者
やすきち さん(38歳)
初めて顕微授精に臨みました。ショート法でD4より1日3回点鼻薬ブセレキュア®とHMGを150単位注射(病院が休みの日は自己注射ゴナールエフ®を1日75単位)。採卵36時間前にはHCG注射をし、点鼻薬はその時点で終了しました。D11/卵胞16.5mmと15mm程度合わせて3個、D14/20mm1個と15~16mm2個、サイズ不明1個で計4個(エストロゲン値が1300)確認。D16/採卵するも2個しか採れず。D20/受精せず終了。卵子が過熟だったとのこと。「採卵してみないとわからないことなので」と先生から説明がありました。今回、D16での採卵となったのですが、D14の時点でエストロゲンが1300pg/ml だったので「成熟していたのでは?」と疑問です。採卵は、ある程度薬でタイミングを調整できると聞いたことがあるのですが……。どう思われますか?




やすきちさんが受けた治療についてどう思われますか。


柏崎先生:いくつか疑問を感じますね。まず、卵巣刺激法についてですが、やすきちさんのような年齢や傾向の方の場合、ショート法を選択する施設は少ないと思います。ショート法はブセレキュア®を生理の最初に使いますが、それで視床下部下垂体が刺激されると、フレアアップといって一時的にエストロゲンの値が上がるんですね。これにより反応を活発にして卵胞を育てていこうという方法です。なおかつ、ずっとブセレキュア?を使っていくと、早期の排卵を抑えるという効果も。以前はよくやっていましたが、今はアンタゴニストという速効性のある方法が一般的に。わざわざブセレキュア?を使わなくても、最初から注射で刺激しておいて、後半にアンタゴニストを使ったほうが反応は良いといわれています。

それから注射薬が統一されていないのも気になります。HMGを150単位注射していたのですが、病院が休みの日はゴナールエフ®の自己注射をしていたとのこと。HMGというのはLHが入っている注射。ゴナールエフ®にはLHは配合されておらず、FSHだけの注射なんですね。ホルモンの配合量のバラつきがあるうえ、量も75単位と少なくしています。これはおかしいのでは?

HMGの自己注射はないので、やむをえずゴナールエフ®で代用したのなら、せめて同じ量か少し多めにするべきだと思いますね。増やして、また減らすというのはあまりしません。休診ということなら、他の病院に注射だけ頼むなどの措置をとったほうがよかったのではないでしょうか。このようなことから、うまくシンクロしなかったのかもしれません。

また、エストロゲンの見方についても、やすきちさんと同様に疑問を持ちます。成熟時の卵胞1個あたり、だいたい300pg/mlというのが標準。この方の場合4個ですから、1個400~500pg/mlくらいだと考えられます。エストロゲンの値として特に問題はないので、やはりD14で採卵してもよかったのではないかと思いますね。

確かに主治医の先生がおっしゃるように、ベストな採卵をきっちり予測することは難しく、「採卵してみないとわからない」という部分もありますが、卵巣刺激法やお薬の使い方で、もう少し正確にタイミングを合わせていくことができるのではないかと思います。


次回採卵をするとしたら、どのような方法がいいのでしょうか。


柏崎先生: 卵胞のムラをなくすのだったら、アンタゴニスト法がいいのではないかと思いますね。もしくは、この方は年齢が高めで、AMH値も0.96ng/mlと低いので強い刺激は避け、自然周期かクロミッド®周期を考えてもいいかもしれません。採れる卵子の数は1個、2個だと思いますが、数ではなく質に期待して、少数精鋭でチャレンジされてみるのも1つの方法だと思います。



出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.25 2015 Spring
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柏崎 祐士先生


京都府立医科大学医学部卒業。2000年まで日本大学板橋病院で主に不妊治療に従事し、その間、米国エール大学医学部産婦人科で研修。その後、「かしわざき産婦人科」副院長に。日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定医。O型・おとめ座。子どもの頃、1年だけアメリカに住んでいたという柏崎先生は、短期間であっても当時の生活や文化の豊かさに衝撃を受けたとか。その影響でクリスマスは毎年ご自宅で、詰め物にもこだわったターキーの丸焼きを作るそうです。





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