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歳をとるにつれ、産後の子宮の戻りは悪くなる?

コラム 妊娠・出産

歳をとるにつれ、産後の子宮の戻りは悪くなる?

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2015.7.8

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赤ちゃんを出産後、個人差はありますが子宮は約6~8週間ほどで、通常の大きさに戻っていくようです。しかし何らかの原因で子宮の収縮が悪く、元通りにならないことがあるようですが、年齢や体質は関係あるのか看護師さんたちに聞いてみました。


 


産後の子宮についての相談:「産後に子宮の戻りが悪いのは年齢のせい?それとも体質?」



7年前に第1子を出産した時に子宮の戻りが悪く、退院してから子宮に血がたまっていたようで実家で大出血をしました。5年前の第2子の時は医師に前回の事情を説明して、出産後すぐに子宮収縮剤を打ちました。今後また妊娠するとなると、やはり産後すぐ子宮収縮剤を打つことになるのでしょうか。歳を重ねると元に戻りづらくなるのか、それとも体質なのでしょうか。(40代・女性)



年齢に関しては多少関係がある場合も


産後思うように子宮が戻らない状態を子宮復古不全といい、年齢は若干関係があるかもしれません。また子宮収縮剤の投与は、その時の子宮の状態により医師が都度判断するため、毎回使うとは限らないようです。



産後、子宮の収縮が悪く元に戻らない状態を子宮復古不全と言い、産褥日数に比べ子宮が大きい、子宮が触れる、子宮底が高い、悪露が長く続き、量が減少しにくい、大量出血などの症状が見られます。原因は羊水過多や巨大児などによる子宮筋の伸び過ぎ、分娩による子宮筋の疲労、胎盤や卵膜片などの残存物で子宮が元に戻れない、子宮筋腫や悪露の停滞、子宮内感染などが挙げられます。(内科看護師)




経産婦の方が子宮の戻りが悪いと言われていますが、子宮収縮剤の投与は毎回ではなく、出血や子宮の収縮状態をみて判断されます。子宮に残存物がある場合は取り除き、産後すぐの子宮マッサージでも収縮されない場合は子宮収縮剤が投与されます。子宮収縮剤の副作用はほとんどなく、使用にあたっては心配ありません。(産科看護師)




年齢や体質は関係ないようですが、高齢出産には様々な合併症が伴いますし、若い頃に比べ子宮だけではなく身体自体の回復力も低下するので、そういった意味では年齢も関係があるのかもしれません。(看護師)



子宮復古スムーズにする5つのポイント


産後、子宮の戻りをスムーズにするためにはいくつかのポイントがあり、その点に気をつければ改善が期待できるようです。看護師さんからの以下のアドバイス、是非参考にしてみてください。



その1. 排尿や排便は我慢しない
膨らんだ膀胱や腸が子宮収縮の妨げになることも。排便に問題がある場合は下剤などを使用しましょう。




その2. できるだけ早く歩行を開始する
長く寝ていると子宮の収縮が悪くなるようです。特に安静の指示がなければ、無理をしない程度に歩き始めましょう。




その3. 早くから赤ちゃんに母乳を吸わせる
授乳によって起こる吸綴刺激が、子宮収縮を促進します。




その4. 産褥体操
運動することで子宮の収縮を促進します。




その5. 十分な睡眠と栄養
産後の子宮と身体の回復のためには、睡眠と栄養が不可欠です。



歳を重ねるにつれ、子宮だけではなく身体全体の回復力は低下していきます。しかし産後できるだけ早く歩き始める、赤ちゃんにたくさん授乳をして刺激を与えるなどすることで、子宮復古不全は予防できると看護師さんは説明しています。




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