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子どもが海やプールで感染しがちな病気を予防したい!

コラム 子育て・教育

子どもが海やプールで感染しがちな病気を予防したい!

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2016.8.10

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子どもが海やプールで感染しがちな病気を予防したい!



これからの季節、お子さんを連れてプールや海、川などで遊ぶことも多くなると思います。そこで心配なのが感染症です。
プールや海で感染する病気の種類や、予防方法について医師に解説していただきました。


海やプールで子どもが感染しやすい病気とは?


海やプールで感染しやすい病気として、以下があげられます。

・咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)
・流行性角結膜炎(はやり目)
・水いぼ
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・クリプトスポリジウム※1による感染症

ほかにも、病原性大腸菌や、マットなどの共用によって足白癬(いわゆる水虫)などに感染してしまう可能性もあります。
また、夏の海での感染症にビブリオ・バルニフィカス※2による感染症がありますが、こちらは免疫力が下がっている人に感染することが多く、健康な人にはほとんど影響がありません。

※1:クリプトスポリジウム……
動物の消化管の細胞に寄生して増殖する、寄生虫のことです。塩素に対して強く、熱や乾燥に弱いのが特徴です。

※2:ビブリオ・バルニフィカス……
コレラや腸炎ビブリオに近い細菌のことです。おもに暖かい海で増殖し、汚染された魚介類を食べたときや、傷口などから人に感染します。


それぞれの病気の特徴は?


1.咽頭結膜熱(プール熱)
主にアデノウイルスを原因とする感染症で、高熱やのどの痛み、目の結膜炎を特徴とする疾患です。のどの炎症は重く、強い痛みがあることが多いといわれます。

2.流行性角結膜炎(はやり目)
アデノウイルスの感染症で結膜が充血し、目から涙や、目やにが多く出るといった症状があります。

3.水いぼ
半円状のポコッとしたふくらみで、子どもにできやすく、特にアトピーの子に多いといわれています。

4.手足口病
コクサッキーウイルスによって、手のひら、口、足の裏に小さな水泡ができることが特徴です。

5.ヘルパンギーナ
エンテロウイルス属、特にA群コクサッキーウイルスの感染によるもので、発熱から咽頭の粘膜が赤く腫れ、口内にたくさんの水疱ができることが特徴です。

6.足白癬(水虫)
白癬菌と呼ばれる真菌の感染症で、かゆみが出たり、リング状に紅斑ができるのが特徴です。

7.クリプトスポリジウム感染症
土壌や感染者の糞便などを介して感染するもので、水溶性の下痢や腹痛、発熱を引き起こします。

8.ビブリオ・バルニフィカス感染症
暖かい海の中で発生するもので、糖尿病や肝疾患など抵抗力の下がっている方がかかりやすいです。
手足の非常に強い痛みや、皮膚が腫れ上がったり、高い熱が出たりし、発病すると半分以上が死に至ると考えられます。


予防するために注意できることはありますか?


免疫力の低下している方や、体調のすぐれないときは、プールや海水浴は控えたほうがよいでしょう。
また、タオルの共用などは感染症の危険が高まりますので、注意してください。
プールや海水浴のあとは、シャワーを浴びて清潔にし、ゆっくり休みを取るようにしましょう。


医師からのアドバイス


海やプールは楽しいものですが、感染症の危険は常にともないます。お子さんやご自身の免疫力を落とさないためにも、万全の体調で海やプールに入るようにし、無理しないことを心がけましょう。

また、急な発熱やのどの痛み、目の赤みなどおかしいなと思う症状が出たときは、医療機関にかかるようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)




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