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不安なく妊娠、出産を楽しむ方法とは

インタビュー 妊娠・出産

不安なく妊娠、出産を楽しむ方法とは

妊娠中には行動や食事などの制限がありますが、ストレスをためずに妊娠、出産を楽しむ方法を瀬川 裕史先生に伺いました。

2018.11.2

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妊娠中には行動や食事などの制限がありますが、ストレスをためずに妊娠、出産を楽しむ方法をワイズレディスクリニックの瀬川 裕史先生に伺いました。




妊娠初期は普段通りの生活を


初めての妊娠はわからないことが多く、不安になることもたくさんありますよね。


特に妊娠初期は流産のリスクを考えて「なるべく静かに過ごさないといけない」と思い、ストレスをためている人もいるのではないでしょうか。


6人に1人の割合で起こるといわれている妊娠初期の流産の原因は、おなかの赤ちゃんの染色体異常によって引き起こされるものです。妊婦さんが安静にいることで避けられるものではありません。


ですから、神経質なほど安静にする必要はないので、体調の許す限り「普段通りの生活」を送るようこころがけましょう。


 


 


もう1つ妊娠初期に多い悩みに「つわり」があります。


<9週がつわりのピーク>といわれていますが、人によっては9週以降もつわり症状が続く人もいます。確かに「このつらい症状、いったいいつまで続くのだろう……」と考えると、不安になってしまいますよね。


そこで、私は「9週を過ぎたからもうすぐ終息だね」と、妊婦さんに「ゴール」をわかりやすく伝えるようにしています。そうすることで、妊婦さんの「つわりがいつまで続くかわからず不安」という気持ちが払拭され、楽な気持ちでつわりと向き合うことができるようになります。


妊娠初期は葉酸を1日600μg摂取するよう心掛けて


妊娠初期は、あまり神経質になりすぎず、基本的に普段通りの生活を送ってOKと述べましたが、葉酸は積極的に摂取しましょう。


葉酸はビタミンBの1つでほうれん草の葉などに多く含まれている成分です。妊娠初期、積極的に摂取することで、赤ちゃんの下肢の運動機能トラブルを引き起こす神経管閉鎖障害、脳の形成不全で流産や死産につながりやすい無脳症、二部脊椎などのリスクを軽減することができます。


妊娠初期は1日に600μg摂取するのが望ましいのですが、食物だけから摂取するとなると大量に食べる必要があり、大変になってしまいます。サプリメントを活用して上手に摂取するようにしてください。


妊娠中期の「眠れない」はトラブルではなく、ママになる準備と考えて


妊娠中期の妊婦さんの気がかりでよく耳にするのが「眠れない」「すぐに目が覚めてしまい、おなかの赤ちゃんに悪影響が出そう」という悩みです。


もともと人間は1日に何度も寝たり起きたりする複眠動物です。でもそれでは生活や仕事をするうえで効率が悪いので、まとまった時間に眠る「単眠」の生活リズムに自分たちで合わせてきました。


ただ、生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲む→少し眠る→起きておっぱいを飲むという「複眠」の生活リズムです。その赤ちゃんの生活リズムに合わせるために、妊娠中期頃から体が少しずつ複眠の生活リズムになり、産後赤ちゃんが夜中におっぱいがほしくて泣いても、すぐに起きられる体になるよう準備をしているのです。


長時間まとめて眠らないと赤ちゃんの発育に支障をきたすことはないので、心配しないでください。


 


そうはいっても、仕事をしている妊婦さんは、このような睡眠スタイルだと就業中に眠くなってしまいますよね。そんな時は昼休みに20分程度昼寝をする習慣をつけましょう。たった20分ですが、驚くほど頭がスッキリしますよ。また、産後に少しの時間で体を上手に休めるトレーニングにもなります。


出産場所は「産後の快適さ」を考えて検討を


出産を迎える妊婦さんにとって、安心できる「出産場所」選びはとても大切です。


「里帰り出産だと、実母などに手伝ってもらえるので産後リラックスできる」と、一般的には考えられていますが、それはケースバイケースです。


里帰りしたことで昔の育児方針を主張する実両親とけんかになったという妊婦さんもいます。また現在では、頼れるはずの実両親がまだまだ現役で働いていることも多く、里帰りをしたものの結局は「独り育児」をすることになってしまうケースも少なくないようです。


里帰りしたい場合には、実際どんな状況になるのかをよく考えて、妊婦さん自身が「産後快適に子育てできるか」を第一に、出産場所、産後の生活場所を選択するようにしてください。


また、里帰りをする場合は、産後2週間健診の有無や保健師さんによる訪問サービスなど、産後、困った時に相談できる体制が整っているかについて、里帰り先の医療施設や行政サポートも確認しておきましょう。


少しでも気がかりがあったら抱え込まずに相談を


初めての妊娠、出産はわからないことだらけです。妊娠初期の流産は染色体異常によってひき起こされるので、神経質に安静を心がける必要はありません。


また、妊娠後期になったら「産後の快適さ」を優先的に考え、出産場所を再検討してみてください。


妊娠初期~産後にかけて、それぞれ気がかりになることは異なりますが、どの時期でも困った時に相談できる場所を見つけておくことがなによりも大切です。相談する、しないにかかわらず見つけておくことで心がリラックスでき、妊娠、出産という貴重な時間をより楽しむことができます。


お話を伺った先生のご紹介

ワイズレディスクリニック理事長 瀬川 裕史先生



産婦人科専門医。医療法人社団ワイズレディスクリニック理事長

1984年聖マリアンナ医科大学卒業後、産婦人科医に。同大学の関連病院や独協医科大学越谷病院に勤務後、「多くの師から学んだものを活かし、理想の産婦人科クリニックを作りたい」と考え、1995年にワイズレディスクリニックを開設。多くの紆余曲折を経て2003年に日本の産婦人科、小児科で初となるISO9001の認証を取得。「患者さんために」をモットーに考えた診察、院内の環境づくりを行っている。趣味は70~80年代のヨーロッパ音楽。最近では歌手の柴田淳さんがお気に入り。左右の銘は「太く長く」。


≫ ワイズレディスクリニック

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