母乳育児で悩んだら・・・。 子育ての第一歩「授乳」。 ただ実際やってみると、なかなか眠れない、母乳の出が悪い、などなど お母さんたちの様々なお悩みの声が聞こえてきます。そこで先生にお話しを伺いました。
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教えて!赤ちゃんの鼻水ケア 〜自宅でできる吸引法や注意点〜
赤ちゃんの鼻水ケアはなぜ必要なのでしょうか。自宅でできる鼻水ケアの方法や注意点は?浮田クリニックの浮田美里先生に聞きました。鼻水ケアによって中耳炎などを予防ーー赤ちゃんの鼻水ケアはなぜ必要なのですか? とくに風邪が流行る夏や冬は、赤ちゃんも鼻水が出たり、鼻がつまりやすくなります。赤ちゃんは鼻呼吸をしているので、鼻がつまると母乳やミルクがうまく飲めません。 鼻と耳と目は、顔の奥でつながっています。赤ちゃんは鼻と耳をつなぐ「耳管」が太く、短いので、ここから鼻水とウイルスが一緒に耳に流れ込むと、中耳炎の原因になります。症状の現れ方には個人差があり、まれに鼻水が目に流れて目が腫れることもあります。 赤ちゃんは自分で鼻をかむことができないので、一人で鼻がかめるようになる小学生(低学年)くらいまでは、パパ・ママが早めに気づいて取り除いてあげることが大切です。鼻水吸引器を使い自宅で気軽にケアーーどのように鼻水ケアをすればいいですか? 鼻水ケアを初めて行うときや、鼻水がネバネバして取り除きにくいときは、小児科や耳鼻科で鼻水吸引をしてもらうのも一つです。ただ、鼻水が頻繁に出ているときは、こまめに取り除く必要があります。 最近は、自宅で気軽にできる鼻水吸引器があり、活用する人が増えています。さまざまなタイプの鼻水吸引器があるので、お子さんの鼻の特徴に合わせたものや、使いやすさ、さらに自宅と外出先で使い分けるのもおすすめです。 ●口で吸うタイプ 赤ちゃんの鼻にストローなどを入れて、パパ・ママの口で鼻水を吸い出します。ウイルスを吸い込むリスクはありますが、購入しやすい価格と自分の口で吸引力を調節しながら鼻水吸引できるメリットがあります。 ●ハンディタイプ 自動(電池式)で鼻水吸引してくれます。吸引力や吸引器のノズルは固定していますが、どこでも持ち運べて手軽に鼻水吸引できます。 ●据え置きタイプ ウイルスを吸い込むリスクがなく、パワフルな吸引力で赤ちゃんから高齢者まで幅広く使えます。他に比べて価格は高めですが、粘度の高い鼻水も吸い取りやすく、鼻の形に合わせて吸引器のノズルの形が選べます。使用後はチューブやタンクの洗浄が必要なので、お手入れがラクなものを選ぶといいでしょう。鼻水以外の症状は別の病気のサインかもーー鼻水ケアをするときの注意点はありますか? 鼻づまりで鼻の粘膜に炎症が起きていると、少しの刺激で鼻血が出ることがあります。鼻の形、角度、深さに気をつけ、粘膜を傷つけないようにしましょう。吸引器のノズルを鼻の穴から鼻水が溜まっている奥に向かって、水平方向に入れると吸引しやすくなります。 また、赤ちゃんと一緒に寝転んで行う「添い乳」は寝かしつけには助かるのですが、赤ちゃんの鼻がつまっていると、母乳とともに鼻水が耳や目に流れやすくなり、中耳炎などの原因になります。赤ちゃんが「風邪っぽい」と感じるときは添い乳を控えましょう。 鼻水だけでなく発熱や鼻血など、他の症状があるときは、他の病気が隠れているサインかもしれません。とくに、発熱、耳だれ、よく耳をさわる、機嫌が悪いなどのサインが見られたら中耳炎の可能性もあります。早めに小児科や耳鼻科に相談してください。鼻水ケアに不安がある人は小児科などで相談を――赤ちゃんの鼻水ケアに悩むパパ・ママへのアドバイスをお願いします 鼻水吸引を嫌がる赤ちゃんは多いですね。生後0歳〜1歳くらいまでは、パパ・ママの両手足を使い、赤ちゃんの頭が動かないようにやさしく固定して行うといいでしょう。吸引中の音が静かなものを選ぶと、赤ちゃんも嫌がりにくいと思います。 ある程度、言葉がわかる年齢になったら、「なぜ鼻水吸引が必要なのか」ということを説明し、吸引後に「気持ちよかったね」「すっきりしたね」などと声をかけてあげましょう。そうするうちに自らすすんで鼻水吸引を行うようになるお子さんもいます。 鼻水吸引は自宅でできるケアなので、それほど怖がる心配はありません。ただ、初めての人や自分のやり方に不安がある人は、小児科や耳鼻科を受診して、先生の鼻水吸引を参考にするといいと思います。そのときに、お子さんの鼻の特徴にあわせた吸引のコツも教えてもらうといいですね。 浮田美里 先生(医療法人せせらぎ会 浮田クリニック) 日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医。兵庫医科大学病院を経て「浮田クリニック」に勤務。2020年10月から、不妊治療専門施設「リプロダクション浮田クリニック」でも診療を行う。3児のママとして、同じ女性として相談しやすい雰囲気と、一人ひとりのための診療を心がけている。 ≫ 浮田クリニック
2022.11.11
インタビュー 子育て・教育
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赤ちゃんの離乳食について
毎月第1火曜日は「産科」まとめ!テーマに沿ったコラムをお届けします。今回は「離乳食」についてまとめました!
2019.10.1
まとめ 子育て・教育
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赤ちゃんのお肌と紫外線とのつきあい方
過敏になりすぎず、適度に保護したい赤ちゃんのお肌。白金高輪海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美先生にお話をうかがいました!
2019.6.14
インタビュー 子育て・教育
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ベビーカーの気になるアレコレまとめ!
買うタイミングや使用頻度は?震災時にはどうしたらいい?電車内で互いに気を付けるべき点は?などまとめました!
2019.5.4
まとめ 子育て・教育
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風しん症候群は防げる?赤ちゃんを守ろう!
生まれてくる赤ちゃんを先天性風しん症候群から守るためには、すべての人が風しん予防の大切さを知ることが重要です。
2019.2.1
インタビュー 子育て・教育
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赤ちゃんが泣きやまない! 新生児のママ必見!
新生児の育児は授乳で睡眠不足になるうえ、気持ちが落ち込みがちなママが多いようです。松峯寿美先生にお話を伺いました。
2018.12.22
インタビュー 子育て・教育
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新生児聴覚スクリーニングの役割とは?
「新生児聴覚スクリーニング検査」の検査方法や受けるメリットなどについて、山口病院院長の山口 暁先生にお話を伺いました。
2018.12.17
インタビュー 子育て・教育
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赤ちゃんは、「母乳で育てるべき」ですか?
「母乳が出ない・出にくい」ママはどうしたらいい? 最初にお伝えしておきたいこととして、母乳が出ないお母さんはいません。安心してください。まず、乳首から乳輪にかけてマッサージをしましょう。乳首がやわらかいと赤ちゃんも吸いやすいし、お母さん側の吸われる痛みも軽減します。ただし、マッサージを始めるのは、臨月に入ってからです。おっぱいを刺激すると子宮が収縮してしまうので、臨月以前に積極的にケアするのは避けましょう。 また、出産後、できるだけ早くに赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらいましょう。当院では分娩後30分以内に最初の授乳をします(早期授乳)。最初は出ないかもしれません。母乳が出るまでに、時間や日にちがかかることもあります。それでも、あきらめないで吸わせることが大切です。母乳は自然に出るものではなく、赤ちゃんに吸われてやっと出るのです。吸われる刺激が、母乳をつくるホルモンの分泌をうながすので、「出産後すぐに吸ってもらう」「頻繁に吸ってもらう」ことで母乳の出は必ず良くなります。 そのため、できれば産院でも母児同室が好ましいと考えます。お腹がすく時間は赤ちゃんそれぞれですから、母乳を欲しがったらすぐにあげられるのが理想的です。赤ちゃんを新生児室で預かり、決まった時間にしか会えない・授乳できないといった環境も、母乳の出づらさに影響していると私は思います。 粉ミルクにはない、「母乳育児」ならではのメリットは粉ミルクは、栄養面ではなんら問題はありませんし、「今日は×××ml飲んでくれた」とわかりやすいので安心感もありますよね。しかし、簡単に栄養が得られると、肥満を助長しかねません。哺乳瓶はお母さんの乳首に比べて、赤ちゃんが力を込めて吸わなくてもミルクが出るようになっています。そのため、“母乳が出るまであご全体を使って乳首を吸う”という作業がないので、疲れずにいくらでも飲めるのです。 母乳育児には栄養面だけではない、たくさんのメリットがあります。最大の恩恵は、免疫力の強化です。お母さんの抗体が母乳に混ざり、母乳を飲んだ赤ちゃんに伝わります。ですから、感染症に対しての抵抗力があるのはやはり母乳で育てた赤ちゃんなのです。 これにはエビデンスもあり、医学的にも立証されています。さらに、アレルギーになりにくい、将来糖尿病になりにくい、母乳を吸うにはあごの力が必要とされるので、脳や神経系統の発達もうながされるといった報告もあります。 実は、母乳育児はお母さんにとってもメリットは多いのです。赤ちゃんと密着し、体温を感じながら母乳を与えると、オキシトシンというホルモンが出ます。これは、“愛情ホルモン”とも呼ばれるもので、赤ちゃんを愛おしく思うことで、母親になったという自覚が生まれます。母乳は赤ちゃんだけでなく、母親の気持ちも育ててくれるのです。また、体重も早く戻りますからダイエットにも最適。乳がんや卵巣がんに罹りにくくなるという報告もあります。何より、赤ちゃんが空腹で泣いたらすぐにあげられるのは素晴らしいことです。これも大きなメリットです。哺乳瓶を消毒して、粉ミルクやお湯の量を計って、適温になるまで冷まして、というまどろっこしい作業は無用で、赤ちゃんの口に乳首を近づければいいだけです。適量かどうかも神経質にならなくて結構。のみたがったらあげる、それでいいのです。お腹が満たされたら、それ以上は飲まない。必要な量は、赤ちゃんが教えてくれるのです。 授乳期間中に、ママが気をつけるべき点は母乳育児にとって大敵なのはストレスです。ストレスは母乳の出を確実に悪くします。それなのに、赤ちゃんは夜中でも泣くし、子育てには不安がともないます。さらに、パートナーが非協力的だったり、舅・姑が子育てに口を出したりといったことが加わったら、ストレスを通りこしてパニックになることもあるかもしれません。でも、授乳は一生続くものではなく、半年~数年のことです。子どもとこんなに密着できる時間はないのですから、どうか幸せな気持ちで過ごしてください。母乳をあげられるのはお母さんだけなのですから、楽しまないのはもったいないことです。 しかし、それも「母乳をあげられるのは私しかいない」とネガティブにとらえるとストレスになってしまいます。「やりがい」と考えるか、「ストレス」になるかは、お母さんの気持ちしだいです。上手にストレスを発散してください。 また、気を付けるべき点としては、風邪や花粉症、便秘といった病院に行くほどではない病気の際も、安易に市販薬を服用しないことです。服用前に、必ず主治医に相談してください。漢方薬を飲む際も同じです。 食事などは、普通でかまいません。一日三食バランスの整ったメニューであることに越したことはありませんが、「これを食べた方がよい」「これは食べない方がよい」というものはありません。辛いものや刺激物も大丈夫です。食文化の違う国では、毎日香辛料をたっぷり食べているお母さんも母乳育児をしています。でも、アルコールだけはひかえてください。また、いつもと違うものを食べると母乳の味が変わるので、その味を好まない赤ちゃんは飲みたがらなくなることもあります。それも心配にはおよびません。一時的なものなので、神経質にならずに食事を楽しんでください。 「赤ちゃんが母乳をのみたがらない」「今夜だけ、ちょっとワインをのみたいな」、そんな時には、母乳にこだわらずに、搾乳や粉ミルクに頼ってもいいのではないでしょうか。赤ちゃんにとって母乳より優れた栄養はありませんが、母乳を与えるお母さんの心身の健康状態も大切です。お母さんの気持ちが楽になるのなら、時々はサボっていいんですよ。 最後に、少しだけ持論を述べさせてください。あえて厳しい言い方をしますが、「母乳育児だと自分の時間がなくなる」と考える方は、親になる覚悟が乏しいのでは? 子育ては、もともとが大変なことなのです。子どもができたら、ライフスタイルも変える必要があります。すべてが今まで通りには運ばないのも当然です。それでも、大変ではあっても、幸せだし、愛する人と自分の間にできた子は愛おしくてしかたがないはずです。その子のためなら自分を犠牲にしてでも何でもしてあげたい、と思うのが親心なのではないでしょうか。子どもはいずれ自立心を持ち、親元を離れます。その時、多くのお母さんは「あぁ、ずっと赤ちゃんでいてくれればよかったのに」と思うようです。だからこそ出産の痛みも忘れ、「また、もう1人産みたい! 」という気持ちになるのです。赤ちゃんがママのおっぱいを欲しがるのは半年から1年、場合によっては卒乳までの数年。その期間はスキンシップもかねて、母にしか味わえない母子だけの濃密な“母乳タイム”を堪能してほしいと思うのです。 宮川先生より まとめ 母乳育児は赤ちゃんの生育に役立つだけでなく、ママの健康維持や親になる自覚を育てるのにも有効。でも、「母乳で育てるべき! 」とストイックになり過ぎず、粉ミルクの利便性が必要なときは気軽に利用し、適度にストレスを解消するのもおすすめです。授乳期間は半年から長くても数年なので、母乳を与えられる喜びを感じましょう。困ったことがあれば助産師さんなどに気軽に相談しながら、赤ちゃんとの暮らしを楽しんでください! 宮川 智幸 先生(宮川医院 院長) 宮川医院院長。医学博士、日本産科婦人科学会専門医、臨床遺伝専門医、母体保護法指定医。日本大学医学部、同大院医学研究科博士課程終了。虎の門病院、埼玉小児医療センター病理部医長、虎の門病院産婦人科医員・医長、虎の門病院医学教育部副部長兼任を経て、現職。藤沢市民病院、湘南藤沢徳洲会病院、湘南鎌倉病院、神奈川こども医療センターなど地域の基幹病院とも連携。「母と児の安全を最優先と考え、できるだけ自然なお産で不必要な医療介入は行わず、ご夫婦それぞれのニーズに合わせたお産を目指す」を基本理念に、母乳育児なども推奨。≫ 宮川医院
2018.8.1
インタビュー 子育て・教育
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母乳育児がつらい時、どうやって乗り越えるの? いつまで続けるべき?
メリットが多いと言われるものの、ストレスを感じるお母さんも多い母乳育児。どう対処し、いつまで続けたらよいのでしょうか。綾瀬産婦人科/綾瀬産後ケア院長の布施政庭先生と、主任助産師の丹波恵津子さん、渡邊舜心さんにお話を伺いました。
2018.7.12
インタビュー 子育て・教育
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母乳育児で悩んだら「母乳外来」を利用しよう
子育ての第一歩「授乳」。 ただ実際やってみると、なかなか眠れない、母乳の出が悪い、などなど お母さんたちの様々なお悩みの声が聞こえてきます。そこで、東京マザーズクリニックの 林 聡 先生にお話を伺いました。
2018.4.2
インタビュー 子育て・教育
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赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイントその2
赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント 2017/10/27 松峯 寿美 先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 病気ではないけれどママにとって気になるのが赤ちゃんの「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 赤ちゃんは、生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、大きくなってくるとそれに伴い、尿や便が増えてきます。しかし新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、いつの間にかおむつにいっぱいに尿や便が溜まり、皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること 赤ちゃんのお肌で気をつけたいことの一つは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の“水いぼ”や“飛び火”などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おむつかぶれやよだれ・食べこぼしのかぶれの接触予防を ●今回ファムズベビーという商品をご案内しましたが、感想をお聞かせください。 おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、肌を保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。 その点ファムズベビーは、外刺激からのバリア機能が魅力の一つです。 尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の刺激を軽減できます。 さらに、外刺激を断ち切ることで、かぶれにくくなり、また、かぶれがあってもひどくなる前に、本来赤ちゃんの持つ治癒力が発揮されるので、結果回復に向かいます。 肌が常に健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 ●それ以外にも、使っていて「いいな」と思うところはありますか? ファムズベビーは赤ちゃんだけじゃなく、大人ももちろん外刺激からの保護として使ってみると良いのでは。 肌悩みの多い、更年期世代にも特におすすめですよ。 この世代は、女性ホルモンが徐々に少なくなり、その影響で皮膚がとても乾燥します。 それは、顔とか体だけじゃなくて、手の甲、手のひらなんかで、一番よくわかります 特に今まで使って何ともなかった洗剤とか、化粧品に負けやすくなるのですが、それはホルモン減少により、自分の防御力が弱くなってくるからです。 そんな方は、このファムズベビーの泡フォームを手にとって、朝ひと塗りしてみては。 この商品は、皮膚呼吸を妨げず、外刺激から長時間バリアしてくれます。 またバリア機能が長続きしているかどうかの実感が、お風呂に入るとわかります。 湯舟の中で、朝にファムズベビーを塗った手は、水をはじいているのがわかります。 自分のナチュラルな皮脂膜と同じような効果をしてくれているんだなとわかると思います。 ママ世代もなにかと手仕事が多く、季節によっても手が荒れがちです。1プッシュで、いっぱい泡が出るので、赤ちゃんのおむつかぶれの予防と一緒に、まずは自分の手に付けてケアを、そして残ったフォームをうすく塗るというのを習慣にしたらいいですね。 優れた特徴*皮膚呼吸を妨げない *水を長時間はじく お話を伺った方のご紹介 松峯寿美先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 東京女子医科大学、同大学院卒業。東京女子医科大学・大学病院での勤務時代に多くの女性が不妊治療を望んでいることを知り、自らはたらきかけて不妊外来を創設する。 1980年、江東区木場に東峯婦人クリニックを開業、今年37年目を迎える。開業当時は不妊症外来のみだったが、患者さんのニーズにこたえるため産科を併設し、現在は帝王切開での分娩も対応が可能である。 その後、2015年は産前産後ケアセンター・東峯サライを設。開業にあたってはフィンランド、韓国、台湾などの産後ケアと呼ばれる施設の視察を行い、日本の風土にあった産後ケア施設設立を心がけた。 つねに患者さんの立場での医療行為を考え、フロンティア精神にあふれる。 医学博士、日本産婦人科学会専門医。 ≫ 東峯サライ 赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント 2017/10/27 松峯 寿美 先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 病気ではないけれどママにとって気になるのが赤ちゃんの「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 赤ちゃんは、生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、大きくなってくるとそれに伴い、尿や便が増えてきます。しかし新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、いつの間にかおむつにいっぱいに尿や便が溜まり、皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること 赤ちゃんのお肌で気をつけたいことの一つは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の“水いぼ”や“飛び火”などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おむつかぶれやよだれ・食べこぼしのかぶれの接触予防を ●今回ファムズベビーという商品をご案内しましたが、感想をお聞かせください。 おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、肌を保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。 その点ファムズベビーは、外刺激からのバリア機能が魅力の一つです。 尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の刺激を軽減できます。 さらに、外刺激を断ち切ることで、かぶれにくくなり、また、かぶれがあってもひどくなる前に、本来赤ちゃんの持つ治癒力が発揮されるので、結果回復に向かいます。 肌が常に健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 ●それ以外にも、使っていて「いいな」と思うところはありますか? ファムズベビーは赤ちゃんだけじゃなく、大人ももちろん外刺激からの保護として使ってみると良いのでは。 肌悩みの多い、更年期世代にも特におすすめですよ。 この世代は、女性ホルモンが徐々に少なくなり、その影響で皮膚がとても乾燥します。 それは、顔とか体だけじゃなくて、手の甲、手のひらなんかで、一番よくわかります 特に今まで使って何ともなかった洗剤とか、化粧品に負けやすくなるのですが、それはホルモン減少により、自分の防御力が弱くなってくるからです。 そんな方は、このファムズベビーの泡フォームを手にとって、朝ひと塗りしてみては。 この商品は、皮膚呼吸を妨げず、外刺激から長時間バリアしてくれます。 またバリア機能が長続きしているかどうかの実感が、お風呂に入るとわかります。 湯舟の中で、朝にファムズベビーを塗った手は、水をはじいているのがわかります。 自分のナチュラルな皮脂膜と同じような効果をしてくれているんだなとわかると思います。 ママ世代もなにかと手仕事が多く、季節によっても手が荒れがちです。1プッシュで、いっぱい泡が出るので、赤ちゃんのおむつかぶれの予防と一緒に、まずは自分の手に付けてケアを、そして残ったフォームをうすく塗るというのを習慣にしたらいいですね。 優れた特徴*皮膚呼吸を妨げない *水を長時間はじく お話を伺った方のご紹介 松峯寿美先生(東峯婦人クリニック院長/産前産後ケアセンター 東峯サライセンター長) 東京女子医科大学、同大学院卒業。東京女子医科大学・大学病院での勤務時代に多くの女性が不妊治療を望んでいることを知り、自らはたらきかけて不妊外来を創設する。 1980年、江東区木場に東峯婦人クリニックを開業、今年37年目を迎える。開業当時は不妊症外来のみだったが、患者さんのニーズにこたえるため産科を併設し、現在は帝王切開での分娩も対応が可能である。 その後、2015年は産前産後ケアセンター・東峯サライを設。開業にあたってはフィンランド、韓国、台湾などの産後ケアと呼ばれる施設の視察を行い、日本の風土にあった産後ケア施設設立を心がけた。 つねに患者さんの立場での医療行為を考え、フロンティア精神にあふれる。 医学博士、日本産婦人科学会専門医。 ≫ 東峯サライ
2017.12.6
コラム 子育て・教育
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赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイントその1
赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント その1 2017/12/6 中島 静香 先生/佐藤 香織 先生 つるつるした赤ちゃんの肌は薄そうで「すごく敏感なのでは?」と思っているママやパパも多いのでは? 大人の肌とどう違うのか、また、どんなことに気をつけてケアをしたらいいのか、ウェルネス東峯の中島静香先生と産前産後ケアセンター「東峯サライ」の副センター長・佐藤香織先生にお話を伺いました。 生後1~2ヵ月頃の赤ちゃんに多い「脂漏性皮膚炎」とは? 赤ちゃんに起こる肌トラブルとして最も多いのは「脂漏性皮膚炎」だと思います。 皮膚の真皮層には皮脂腺という器官があり、ここから皮脂を分泌し、毛穴を通って皮膚表面を覆って保湿や保護する働きがあります。生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんのお腹にいた頃に受けた様々なホルモンの影響で皮脂腺の働きが活発になっているので、余分な皮脂が溜まりやすい状態になっているんですね。 特に皮脂腺が多い頭皮や眉毛には皮脂が多く分泌され、そのままにしておくと黄色いウロコ状に固まってきたり、かさぶたのような膜を張ることも。かゆみはほとんどありませんが、髪や眉毛にくっつくと毛が抜けてしまったりすることがあります。 毎日の入浴でしっかり洗ってあげることが大切 この脂漏性皮膚炎は生後1~2ヵ月くらいで発症することが多く、早い子だと生後2週間ほどで起こることもあります。なぜ起こるかというと、そのほとんどは洗浄不足。特に新米ママやパパは赤ちゃんをお風呂に入れる時、耳や目、口などに水が入るのが怖いと思って顔周りは軽く済ませることが多いようですね。 それでは頭皮や眉毛の余分な皮脂は取りきれないので、きちんと洗って上げることが大切です。赤ちゃんの皮膚構造は大人とまったく同じで、特別デリケートということはありません。洗浄用のガーゼにベビー用のシャンプーをつけて、ママやパパが自分の顔を洗う強さで、眉毛周りもくるくると洗い残しがないようにしっかり洗浄しましょう。 脂漏性皮膚炎は薬による治療は必要ありません。放っておくとアトピー性皮膚炎など、他の皮膚疾患に移行するということもなく、生後3~4ヵ月頃になると自然に落ちついてきます。ただ赤ちゃんにとっては不快で不潔な状態なので、毎日の入浴は欠かさず行っていただきたいと思います。 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 また、病気ではないけれどママにとって気になるのが「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、もう少し大きくなってきて尿や便が増えてきたのに、新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、おむつにいっぱい溜まってきて皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 過剰なケアはかえって皮膚のバリア機能を乱すことに 赤ちゃんの肌は基本的に健康な状態なので、過剰なケアは必要ありません。自分の皮脂で保湿しているので乾燥もそれほど気にすることはなく、季節性のものでも大人と同じ感覚でいいと思います。冬期、ママが「室内が乾燥しているな」と感じたら、加湿器を使う程度でいいのではないでしょうか。 表皮は5つの層でガードされているので、入浴後も水分は飛びません。乾燥するのではないかと心配して、何かを塗る必要はないでしょう。やりすぎるとかえって皮膚のバリア機能のバランスが崩れてしまい、塗らなければ乾燥してしまうお肌になってしまうこともあります。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること このように赤ちゃんにとってスキンケアはほとんど必要ないのですが、1つ気をつけたいのは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の水いぼや飛び火などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 生後6ヵ月くらいまでは前述した点に注意すれば深刻な皮膚トラブルは起こりませんが、6ヵ月を過ぎると母体の免疫がなくなってきて、乳児湿疹が出てくる場合があります。食品や動物、ハウスダストなどのアレルギーや両親の遺伝子が関連しているなど、原因はいろいろあると思います。 顔にぶつぶつが出たり、よだれで口の周りが真っ赤になってかゆそうにしていたら、自己流のケアをせず、すぐに皮膚科の診察を受けましょう。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おしっこやよだれの接触予防を赤ちゃんは余分なケアは必要ありませんが、おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、接触を防ぐために肌を外刺激から保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。接触皮膚炎を治すのではなく、起こらないように予防するという使い方ですね。尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の接触を軽減できます。肌がつねに健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 お話を伺った方のご紹介 中島静香先生(医療法人 東寿会 ウェルネス東峯) 皮膚科医。患者さまのライフスタイルやご希望に合わせて納得いただける治療プランを提案。赤ちゃんからお母さんのお肌の悩みやトラブルに対応します。 ≫ ウェルネス東峯 お話を伺った方のご紹介 佐藤 香織先生(医療法人 東寿会 産前産後ケアセンター「東峯サライ」副センター長) 東邦大学医学部卒業。同大学第一小児科・循環器内科。医療法人社団 東壽会理事。内科認定医、循環器専門医。同センターでは、産後検診から沐浴ナビゲーションまで、きめ細やかなケアで新米ママも丁寧にサポート。 ≫ 東峯サライ 赤ちゃんの肌はデリケート? 産後ケアのプロに効くお手入れのポイント 2017/12/6 中島 静香 先生/佐藤 香織 先生 つるつるした赤ちゃんの肌は薄そうで「すごく敏感なのでは?」と思っているママやパパも多いのでは? 大人の肌とどう違うのか、また、どんなことに気をつけてケアをしたらいいのか、ウェルネス東峯の中島静香先生と産前産後ケアセンター「東峯サライ」の副センター長・佐藤香織先生にお話を伺いました。 生後1~2ヵ月頃の赤ちゃんに多い「脂漏性皮膚炎」とは? 赤ちゃんに起こる肌トラブルとして最も多いのは「脂漏性皮膚炎」だと思います。 皮膚の真皮層には皮脂腺という器官があり、ここから皮脂を分泌し、毛穴を通って皮膚表面を覆って保湿や保護する働きがあります。生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんのお腹にいた頃に受けた様々なホルモンの影響で皮脂腺の働きが活発になっているので、余分な皮脂が溜まりやすい状態になっているんですね。 特に皮脂腺が多い頭皮や眉毛には皮脂が多く分泌され、そのままにしておくと黄色いウロコ状に固まってきたり、かさぶたのような膜を張ることも。かゆみはほとんどありませんが、髪や眉毛にくっつくと毛が抜けてしまったりすることがあります。 毎日の入浴でしっかり洗ってあげることが大切 この脂漏性皮膚炎は生後1~2ヵ月くらいで発症することが多く、早い子だと生後2週間ほどで起こることもあります。なぜ起こるかというと、そのほとんどは洗浄不足。特に新米ママやパパは赤ちゃんをお風呂に入れる時、耳や目、口などに水が入るのが怖いと思って顔周りは軽く済ませることが多いようですね。 それでは頭皮や眉毛の余分な皮脂は取りきれないので、きちんと洗って上げることが大切です。赤ちゃんの皮膚構造は大人とまったく同じで、特別デリケートということはありません。洗浄用のガーゼにベビー用のシャンプーをつけて、ママやパパが自分の顔を洗う強さで、眉毛周りもくるくると洗い残しがないようにしっかり洗浄しましょう。 脂漏性皮膚炎は薬による治療は必要ありません。放っておくとアトピー性皮膚炎など、他の皮膚疾患に移行するということもなく、生後3~4ヵ月頃になると自然に落ちついてきます。ただ赤ちゃんにとっては不快で不潔な状態なので、毎日の入浴は欠かさず行っていただきたいと思います。 尿や便のアンモニアに反応して起こる「おむつかぶれ」 また、病気ではないけれどママにとって気になるのが「おむつかぶれ」ではないでしょうか。おむつかぶれは、尿や便の中に含まれるアンモニアが皮膚に接触して反応する、接触皮膚炎の1つなんですね。 生まれたすぐ後は尿や便の量が少ないからかぶれることはほとんどないのですが、もう少し大きくなってきて尿や便が増えてきたのに、新生児の頃と同じようなペースでおむつ替えをしていると、おむつにいっぱい溜まってきて皮膚に接触する時間が長くなってしまいます。 かぶれを防ぐ一番の方法はおむつを頻繁に替えてあげること。うんちが少しゆるい時は特にまめに替えましょう。替える時はうんちを皮膚に残さないように、清浄綿でしっかり拭き取るようにしてください。 頻繁に替えてもかぶれが改善しない場合は、おむつの見直しを。ギャザーがきつかったり、サイズが合わないこともあるので、おむつ本体もチェックしてみましょう。 過剰なケアはかえって皮膚のバリア機能を乱すことに 赤ちゃんの肌は基本的に健康な状態なので、過剰なケアは必要ありません。自分の皮脂で保湿しているので乾燥もそれほど気にすることはなく、季節性のものでも大人と同じ感覚でいいと思います。冬期、ママが「室内が乾燥しているな」と感じたら、加湿器を使う程度でいいのではないでしょうか。 表皮は5つの層でガードされているので、入浴後も水分は飛びません。乾燥するのではないかと心配して、何かを塗る必要はないでしょう。やりすぎるとかえって皮膚のバリア機能のバランスが崩れてしまい、塗らなければ乾燥してしまうお肌になってしまうこともあります。 外部からの刺激や引っ掻き傷には注意すること このように赤ちゃんにとってスキンケアはほとんど必要ないのですが、1つ気をつけたいのは接触による外部からの刺激です。 たとえば衣服。お肌に直接触れる肌着などは必ず柔らかい綿を使用しましょう。硬いものが当たるとこすれて、その部分が赤くなることがあります。綿素材でも硬いものがあるので、ママが触って柔らかいと思う天然素材の肌着を選んでください。 また、時々、柔軟剤が原因とみられる皮膚炎を起こした赤ちゃんを診察することがあります。柔軟剤は洗濯後も成分が残ることがあるので、タオル等、直接肌に触れるものに関して使うのはおすすめしません。タオルは柔軟剤を使わなくても、天日干しや乾燥機で十分ふっくら干し上がります。 また、赤ちゃんのお肌には傷を作らないことも大切。小さいものでも傷ができると表皮のバリアがなくなってしまうので、そこから兄弟の水いぼや飛び火などの菌が入り、感染してしまうことも。特に室内で犬や猫などのペットを飼っている人は、赤ちゃんが引っ掻き傷を作らないように注意してください。 生後6ヵ月くらいまでは前述した点に注意すれば深刻な皮膚トラブルは起こりませんが、6ヵ月を過ぎると母体の免疫がなくなってきて、乳児湿疹が出てくる場合があります。食品や動物、ハウスダストなどのアレルギーや両親の遺伝子が関連しているなど、原因はいろいろあると思います。 顔にぶつぶつが出たり、よだれで口の周りが真っ赤になってかゆそうにしていたら、自己流のケアをせず、すぐに皮膚科の診察を受けましょう。 コラム) 肌を外刺激から保護するスキンケア商品で おしっこやよだれの接触予防を赤ちゃんは余分なケアは必要ありませんが、おむつやよだれによるかぶれに悩んでいるママは、接触を防ぐために肌を外刺激から保護する作用があるスキンケア商品を利用してもいいかもしれません。接触皮膚炎を治すのではなく、起こらないように予防するという使い方ですね。尿や便、よだれをきれいに拭いた後に塗ってあげれば、次の接触を軽減できます。肌がつねに健康な状態に保たれていれば、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。 お話を伺った方のご紹介 中島静香先生(医療法人 東寿会 ウェルネス東峯) 皮膚科医。患者さまのライフスタイルやご希望に合わせて納得いただける治療プランを提案。赤ちゃんからお母さんのお肌の悩みやトラブルに対応します。 ≫ ウェルネス東峯 お話を伺った方のご紹介 佐藤 香織先生(医療法人 東寿会 産前産後ケアセンター「東峯サライ」副センター長) 東邦大学医学部卒業。同大学第一小児科・循環器内科。医療法人社団 東壽会理事。内科認定医、循環器専門医。同センターでは、産後検診から沐浴ナビゲーションまで、きめ細やかなケアで新米ママも丁寧にサポート。 ≫ 東峯サライ
2017.12.6
コラム 子育て・教育
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母乳過多ですが起きてくれない
たまさん 母乳過多ですが起きてくれない 初めての赤ちゃんが1カ月になります。 産んですぐから母乳過多になり3時間でパンパンに張り、4時間も空けるとガチガチになって痛くて毎度乳腺炎になります。1か月の間に2回も乳腺炎になりすごく辛いです。 助産師さんには、2、3時間で起こして飲ませて!と言われ頑張っていますが、どれだけいろんな手を使って起こしても全く起きてくれないことが多く、起こすだけで1時間かかったりして、そうなると飲むのにも寝てしまうので時間がかかり授乳が終わって1時間以内に次の授乳がきてしまい、私は寝れず赤ちゃんはお腹空いてない状態なのでまた起きないという悪循環です。そういったストレス疲労で乳腺炎にもなっていると思います。 母乳が沢山作られなくて飲む時だけ張るようになれば寝ているときは寝かせてあげて私も痛くないのにな、と泣いてばかりの毎日です。 1か月でおっぱいは落ち着いて張ったり溢れたりしなくなるとよく言われましたが、 1か月になりますがまだ張ると痛むし乳腺炎の恐怖があります。 あまりに辛いので1度断乳を考えましたが、この時期の出過ぎのおっぱいの人が断乳すると、かなり痛みがあるしそれなら自然とおっぱいが自己調整され落ち着く方が早いと言われたため続けることにしました。 ですがなかなか落ち着かず、授乳が辛いです。 この先いつ赤ちゃんが欲しがるときに出てくるおっぱいになりますか? 起こして飲ませるようにと言われて起こしても、全く起きてくれない、飲んでくれないときはどうしたらいいですか? 絞ると逆に作られると言うので飲まないときはどうしたらいいですか? 深水康吉 先生(ふかみ乳腺クリニック) 初めての赤ちゃん、初めての授乳でご不安なことも多いですよね。 でも「初めて」なのだからこれらはすべて当たり前です。そもそも一人目の育児は、まだおっぱいが出る道(乳管)がうまく開いていないので、そこが通りにくく詰まりやすいのも当然なのです。1カ月前後の赤ちゃんの授乳期ならパンパンに張る量が出るのも納得です。 さて、お困りの乳腺炎には大きく分けて3種類あります。一つ目は「うっ滞性乳腺炎」といって質問者のように初めての授乳で、まだ乳管が未発達なおっぱいに起こる一番メジャーな病気です。乳房が腫れて熱を持ち、部分的に固くなります。そこから細菌感染が進むと二つ目の「急性化膿性乳腺炎」となります。そして三つ目は「慢性肉芽腫乳腺炎」という極めて珍しい症例ですが、これはほとんど授乳期には起こらないものです。 質問内容から「うっ滞性乳腺炎」を繰り返されているようですが、たくさん出るおっぱいをどうすればいいかは「流れを作ること」です。未発達な乳管の流れを作る一番の方法は「おっぱいマッサージ」です。おっぱいマッサージは助産師や産科の看護師など腕のいいと評判の方が地域ごとに活躍されています。検診時など遠慮なく医師に相談して、おっぱいマッサージに取り組んでください。ご存知かもしれませんが硬くなった乳房を力いっぱいほぐしますので痛みも伴います。 助産師から「起こして飲ませるように」と言われたことで、質問者さんが追い詰められているようにも感じます。しかし、赤ちゃんは寝るのが仕事。私なら、赤ちゃんが寝ている時やおっぱいが出る時にたくさん搾乳をして保存し、赤ちゃんが起きたら哺乳瓶でたっぷり飲ませましょうと指導します。赤ちゃんは哺乳力も弱くおっぱいを飲んでいる間に疲れて寝てしまうことも。哺乳瓶の吸い口のサイズも月齢に合ったものを使いましょう。 断乳でさらに乳房が痛むことを心配されていますが、例えば毎日500ml母乳が出ていた人が急に授乳を止めればそれは痛いに決まっています。薬などを使った人工的な断乳ではなく、徐々に授乳を減らして離乳食を増やす卒乳のほうが、痛みに恐怖を伴いがちな質問者さんには合っているのではないでしょうか。 うっ滞性乳腺炎の予防としては食事も大切です。ピーナツ類や甘いものを食べると乳管が詰まりやすいと言われていますので注意してみてください。 また、家族や先輩ママに相談することも大切です。「なんだ、そんな簡単なことだったのか」と言う気づきが得られる貴重な機会ですので遠慮せずに近くの先輩ママに聞いてみてください。 健康的な食事と十分な睡眠をとり、頑張りすぎずに貴重な授乳期を楽しんでください。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 深水康吉先生(ふかみ乳腺クリニック) 福岡大学医学部卒。日本乳癌学会認定医。福岡大学病院勤務などを経て2017年「ふかみ乳腺クリニック」を開院。日本有数と言われる病院で手術だけではなく乳房再建術・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン治療・緩和ケアといった一貫した乳腺治療を学んだスペシャリスト。親しみやすく、オープンなクリニックを目指す。 ≫ ふかみ乳腺クリニック 母乳過多ですが起きてくれない 2017/11/20 深水康吉 先生(ふかみ乳腺クリニック) たまさん 母乳過多ですが起きてくれない 初めての赤ちゃんが1カ月になります。 産んですぐから母乳過多になり3時間でパンパンに張り、4時間も空けるとガチガチになって痛くて毎度乳腺炎になります。1か月の間に2回も乳腺炎になりすごく辛いです。 助産師さんには、2、3時間で起こして飲ませて!と言われ頑張っていますが、どれだけいろんな手を使って起こしても全く起きてくれないことが多く、起こすだけで1時間かかったりして、そうなると飲むのにも寝てしまうので時間がかかり授乳が終わって1時間以内に次の授乳がきてしまい、私は寝れず赤ちゃんはお腹空いてない状態なのでまた起きないという悪循環です。そういったストレス疲労で乳腺炎にもなっていると思います。 母乳が沢山作られなくて飲む時だけ張るようになれば寝ているときは寝かせてあげて私も痛くないのにな、と泣いてばかりの毎日です。 1か月でおっぱいは落ち着いて張ったり溢れたりしなくなるとよく言われましたが、 1か月になりますがまだ張ると痛むし乳腺炎の恐怖があります。 あまりに辛いので1度断乳を考えましたが、この時期の出過ぎのおっぱいの人が断乳すると、かなり痛みがあるしそれなら自然とおっぱいが自己調整され落ち着く方が早いと言われたため続けることにしました。 ですがなかなか落ち着かず、授乳が辛いです。 この先いつ赤ちゃんが欲しがるときに出てくるおっぱいになりますか? 起こして飲ませるようにと言われて起こしても、全く起きてくれない、飲んでくれないときはどうしたらいいですか? 絞ると逆に作られると言うので飲まないときはどうしたらいいですか? 深水康吉 先生(ふかみ乳腺クリニック) 初めての赤ちゃん、初めての授乳でご不安なことも多いですよね。 でも「初めて」なのだからこれらはすべて当たり前です。そもそも一人目の育児は、まだおっぱいが出る道(乳管)がうまく開いていないので、そこが通りにくく詰まりやすいのも当然なのです。1カ月前後の赤ちゃんの授乳期ならパンパンに張る量が出るのも納得です。 さて、お困りの乳腺炎には大きく分けて3種類あります。一つ目は「うっ滞性乳腺炎」といって質問者のように初めての授乳で、まだ乳管が未発達なおっぱいに起こる一番メジャーな病気です。乳房が腫れて熱を持ち、部分的に固くなります。そこから細菌感染が進むと二つ目の「急性化膿性乳腺炎」となります。そして三つ目は「慢性肉芽腫乳腺炎」という極めて珍しい症例ですが、これはほとんど授乳期には起こらないものです。 質問内容から「うっ滞性乳腺炎」を繰り返されているようですが、たくさん出るおっぱいをどうすればいいかは「流れを作ること」です。未発達な乳管の流れを作る一番の方法は「おっぱいマッサージ」です。おっぱいマッサージは助産師や産科の看護師など腕のいいと評判の方が地域ごとに活躍されています。検診時など遠慮なく医師に相談して、おっぱいマッサージに取り組んでください。ご存知かもしれませんが硬くなった乳房を力いっぱいほぐしますので痛みも伴います。 助産師から「起こして飲ませるように」と言われたことで、質問者さんが追い詰められているようにも感じます。しかし、赤ちゃんは寝るのが仕事。私なら、赤ちゃんが寝ている時やおっぱいが出る時にたくさん搾乳をして保存し、赤ちゃんが起きたら哺乳瓶でたっぷり飲ませましょうと指導します。赤ちゃんは哺乳力も弱くおっぱいを飲んでいる間に疲れて寝てしまうことも。哺乳瓶の吸い口のサイズも月齢に合ったものを使いましょう。 断乳でさらに乳房が痛むことを心配されていますが、例えば毎日500ml母乳が出ていた人が急に授乳を止めればそれは痛いに決まっています。薬などを使った人工的な断乳ではなく、徐々に授乳を減らして離乳食を増やす卒乳のほうが、痛みに恐怖を伴いがちな質問者さんには合っているのではないでしょうか。 うっ滞性乳腺炎の予防としては食事も大切です。ピーナツ類や甘いものを食べると乳管が詰まりやすいと言われていますので注意してみてください。 また、家族や先輩ママに相談することも大切です。「なんだ、そんな簡単なことだったのか」と言う気づきが得られる貴重な機会ですので遠慮せずに近くの先輩ママに聞いてみてください。 健康的な食事と十分な睡眠をとり、頑張りすぎずに貴重な授乳期を楽しんでください。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 深水康吉先生(ふかみ乳腺クリニック) 福岡大学医学部卒。日本乳癌学会認定医。福岡大学病院勤務などを経て2017年「ふかみ乳腺クリニック」を開院。日本有数と言われる病院で手術だけではなく乳房再建術・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン治療・緩和ケアといった一貫した乳腺治療を学んだスペシャリスト。親しみやすく、オープンなクリニックを目指す。 ≫ ふかみ乳腺クリニック
2017.11.20
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肌トラブルに負けない丈夫な肌へ 潤いのバリアで、赤ちゃんの肌をまもろう!(前編)
肌トラブルに負けない丈夫な肌へ潤いのバリアで、赤ちゃんの肌をまもろう!(前編) 生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、とてもデリケート。なのに、おむつかぶれやよだれ、食べこぼし、汗、これからの季節は乾燥など、日常生活には肌荒れの原因がいっぱい!さらに、アトピー性皮膚炎などの心配も。しかし、保湿&保護を心がければ、多くの肌トラブルは防げることもわかってきました。どうすればより効果的に赤ちゃんの肌をまもれるか、佐藤病院の佐藤先生、新井先生にうかがいました。 佐藤病院 佐藤 雄一先生医学博士・産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医・日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。佐藤病院院長・高崎ARTクリニック理事長を務める。専門分野だけでなく、栄養学や抗加齢医学などの知識も深く、患者さんにも積極的に「食の重要性」を指導。自身も食生活に気を配り、日本体育協会公認スポーツドクターでもあるので運動も欠かさない。今年は東京マラソンを見事完走! 佐藤病院 新井 弥生先生医学博士・日本小児科学会専門医 特定医療法人博仁会第一病院 常勤医師 赤ちゃんからお年寄りまで、その方の生活に根差した全人的医療を心がけ、日々診療にあたっている。プライベートでは2児(男児)の母 新生児からの保湿ケアで、肌トラブルを防ごう! 佐藤先生:私は婦人科医ですので、本日は赤ちゃんの肌トラブルについて詳しい当院小児科の新井先生にもお越しいただきました。まず、赤ちゃんの肌の特徴は?新井先生:赤ちゃんの肌はみずみずしく見えますが、皮膚は大人の半分ほどの厚さしかなく、水分量や皮脂量も少なく、大人よりもずっと乾燥しやすいのです。佐藤先生:清潔好きのママはとくに、おむつ替えのときなどつい拭き過ぎたりしがちですが、皮膚の薄い赤ちゃんにはそれも負担になりそうですね。新井先生:“こする”といった刺激も肌トラブルの原因になります。赤ちゃんのスキンケアでは、「桃のように扱ってください」と指導させて頂いています。もちろん清潔に保つことも大切ですが、お風呂上りや、おしりやお口周りをやさしく拭いた後には、欠かさず保湿することを習慣づけていただきたいですね。カサつきがちならもちろん、健康な肌であっても赤ちゃんにはスキンケアが必要です。実は近年、スキンケアで保湿&保護を心がけることにより、多くの肌トラブルが防げることがわかってきました。 肌をまもることで、食物アレルギーの対策にも 新井先生:まずは、「アトピー性皮膚炎」について。国立成育医療研究センターの研究報告によると、新生児に出生直後から毎日保湿剤を塗ったところ、約8カ月後のアトピー性皮膚炎の発症率が統計学的に有意に低下したとのことでした。さらに同センターは、保湿によって「食物アレルギー」も防げる可能性があるとも。アトピー性皮膚炎やそれ以外の原因によって皮膚に炎症があると、そこからアレルゲン(抗原)が入り込み、食物アレルギーの発症のきっかけが起きるとのこと。皮膚の表面に潤いのバリアをつくり、アレルゲンの侵入を防ぐことが肝心としています。佐藤先生:“食べる”ではなく、アレルゲンが“荒れた皮膚の間から入り込む”ことで、食物アレルギーが発症するとは意外でした。実は私には甲殻類の食物アレルギーがあり、エビやカニなどが食べられず、娘にも同じ症状が。“アレルギー体質”と言われるように、体質は親子だから似て仕方ないと思っていたのですが、新生児の頃からしっかり保湿をしてあげていれば防げたのかもしれません。 できるだけ早く始めたい、赤ちゃんの“保湿” 佐藤先生そもそも、乾燥はどうして肌に悪影響をおよぼすのですか?新井先生:皮膚の角質細胞を傷つけ、表皮のバリア機能を低下させてしまうからです。また肌には、ターンオーバー(一定の周期で古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい皮膚に入れ替わる)という機能が備わっていて、大人なら約30日、子どもや赤ちゃんならもっと速いサイクルで肌が生まれ変わるようにできています。しかし、乾燥や“こする”といった刺激などで表皮が傷つくと、部分的に角質が古くなる前に剥がれ落ちてしまい、未成熟な皮膚に覆われることになります。未成熟な皮膚はさらに乾燥や刺激に弱く、ダメージを受けて速く剥がれ落ち、また未成熟な皮膚が表れ……と悪循環を繰り返してしまうのです。予防には、角質層をしっかり保湿し、水分を溜め込むことが大切。“潤い”というバリアが表皮にあれば、その下で新しい皮膚がきちんと育ちます。正常なターンオーバーに整うことで、健全な皮膚に生まれ変わることができるのです。佐藤先生“潤いのバリア”があれば、肌は自然治癒力を発揮し、正常な肌サイクルを保てるということですね。新生児からの保湿が大切、とよくわかりました。保湿&保護で、肌トラブルに負けない丈夫な肌に育ててあげたいですね。肌トラブルに負けない丈夫な肌へ 潤いのバリアで、赤ちゃんの肌をまもろう!(後編)はこちら 昨シーズンは、品切れ続出でゴメンナサイ!新発想のスキンケア「ファムズベビー」の詳細はコチラ▼「Fam’s Baby」公式サイト http://fams-skin.com/ 肌トラブルに負けない丈夫な肌へ潤いのバリアで、赤ちゃんの肌をまもろう!(前編) 生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、とてもデリケート。なのに、おむつかぶれやよだれ、食べこぼし、汗、これからの季節は乾燥など、日常生活には肌荒れの原因がいっぱい!さらに、アトピー性皮膚炎などの心配も。しかし、保湿&保護を心がければ、多くの肌トラブルは防げることもわかってきました。どうすればより効果的に赤ちゃんの肌をまもれるか、佐藤病院の佐藤先生、新井先生にうかがいました。 佐藤病院 佐藤 雄一先生医学博士・産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医・日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。佐藤病院院長・高崎ARTクリニック理事長を務める。専門分野だけでなく、栄養学や抗加齢医学などの知識も深く、患者さんにも積極的に「食の重要性」を指導。自身も食生活に気を配り、日本体育協会公認スポーツドクターでもあるので運動も欠かさない。今年は東京マラソンを見事完走! 佐藤病院 新井 弥生先生医学博士・日本小児科学会専門医 特定医療法人博仁会第一病院 常勤医師 赤ちゃんからお年寄りまで、その方の生活に根差した全人的医療を心がけ、日々診療にあたっている。プライベートでは2児(男児)の母 新生児からの保湿ケアで、肌トラブルを防ごう! 佐藤先生:私は婦人科医ですので、本日は赤ちゃんの肌トラブルについて詳しい当院小児科の新井先生にもお越しいただきました。まず、赤ちゃんの肌の特徴は?新井先生:赤ちゃんの肌はみずみずしく見えますが、皮膚は大人の半分ほどの厚さしかなく、水分量や皮脂量も少なく、大人よりもずっと乾燥しやすいのです。佐藤先生:清潔好きのママはとくに、おむつ替えのときなどつい拭き過ぎたりしがちですが、皮膚の薄い赤ちゃんにはそれも負担になりそうですね。新井先生:“こする”といった刺激も肌トラブルの原因になります。赤ちゃんのスキンケアでは、「桃のように扱ってください」と指導させて頂いています。もちろん清潔に保つことも大切ですが、お風呂上りや、おしりやお口周りをやさしく拭いた後には、欠かさず保湿することを習慣づけていただきたいですね。カサつきがちならもちろん、健康な肌であっても赤ちゃんにはスキンケアが必要です。実は近年、スキンケアで保湿&保護を心がけることにより、多くの肌トラブルが防げることがわかってきました。 肌をまもることで、食物アレルギーの対策にも 新井先生:まずは、「アトピー性皮膚炎」について。国立成育医療研究センターの研究報告によると、新生児に出生直後から毎日保湿剤を塗ったところ、約8カ月後のアトピー性皮膚炎の発症率が統計学的に有意に低下したとのことでした。さらに同センターは、保湿によって「食物アレルギー」も防げる可能性があるとも。アトピー性皮膚炎やそれ以外の原因によって皮膚に炎症があると、そこからアレルゲン(抗原)が入り込み、食物アレルギーの発症のきっかけが起きるとのこと。皮膚の表面に潤いのバリアをつくり、アレルゲンの侵入を防ぐことが肝心としています。佐藤先生:“食べる”ではなく、アレルゲンが“荒れた皮膚の間から入り込む”ことで、食物アレルギーが発症するとは意外でした。実は私には甲殻類の食物アレルギーがあり、エビやカニなどが食べられず、娘にも同じ症状が。“アレルギー体質”と言われるように、体質は親子だから似て仕方ないと思っていたのですが、新生児の頃からしっかり保湿をしてあげていれば防げたのかもしれません。 できるだけ早く始めたい、赤ちゃんの“保湿” 佐藤先生そもそも、乾燥はどうして肌に悪影響をおよぼすのですか?新井先生:皮膚の角質細胞を傷つけ、表皮のバリア機能を低下させてしまうからです。また肌には、ターンオーバー(一定の周期で古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい皮膚に入れ替わる)という機能が備わっていて、大人なら約30日、子どもや赤ちゃんならもっと速いサイクルで肌が生まれ変わるようにできています。しかし、乾燥や“こする”といった刺激などで表皮が傷つくと、部分的に角質が古くなる前に剥がれ落ちてしまい、未成熟な皮膚に覆われることになります。未成熟な皮膚はさらに乾燥や刺激に弱く、ダメージを受けて速く剥がれ落ち、また未成熟な皮膚が表れ……と悪循環を繰り返してしまうのです。予防には、角質層をしっかり保湿し、水分を溜め込むことが大切。“潤い”というバリアが表皮にあれば、その下で新しい皮膚がきちんと育ちます。正常なターンオーバーに整うことで、健全な皮膚に生まれ変わることができるのです。佐藤先生“潤いのバリア”があれば、肌は自然治癒力を発揮し、正常な肌サイクルを保てるということですね。新生児からの保湿が大切、とよくわかりました。保湿&保護で、肌トラブルに負けない丈夫な肌に育ててあげたいですね。肌トラブルに負けない丈夫な肌へ 潤いのバリアで、赤ちゃんの肌をまもろう!(後編)はこちら 昨シーズンは、品切れ続出でゴメンナサイ!新発想のスキンケア「ファムズベビー」の詳細はコチラ▼「Fam’s Baby」公式サイト http://fams-skin.com/
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ダウン症について教えてください
ダウン症について教えてください 2017/10/3 村林 奈緒 先生(俵IVFクリニック) 相談者:まなさん(主婦/30歳) 先週、不妊治療をし、やっと主人の姉(39歳)が出産しました。以前、子宮筋腫でお腹を切ったことがあるので、帝王切開で出産しました。生まれてすぐに、義姉の旦那さんが、先生に呼ばれ、「お子さんは、ダウン症の疑いがあり、心臓疾患もある」と言われたそうです。義姉夫婦は、とてもショックを受けていたそうです。 今は、赤ちゃんと無事に何事もなく、病院から退院し、ミルクや母乳をゴクゴク飲んで、元気だそうです。顔は、ちょっと目が吊り上がっているかな?って感じで、普通の赤ちゃんと変わりないです。 ダウン症の赤ちゃんは、あまりミルクや母乳を飲むのが下手で、あまり体重も増えない、と聞いたことがあります。ひょっとしたら、何かの間違い?かもしれないと、周りの私たちは思っているのですが……。 ダウン症児と疑う身体的特徴や疾患は? ダウン症は染色体異常の中でもっとも頻度の高い疾患といわれています。特徴的な顔貌は、目がつり上がっている、鼻が大きめ、舌が長いなど。顔以外では「猿線」といって、手相が横に1本の線になっているような特徴が見られます。 ミルクについては、確かにダウン症児の場合、飲みが悪くなることが多いようです。 また、担当医の先生から「心臓疾患もある」というご説明があったようですが、ダウン症の子というのは心臓の病気や血液の病気などを合併することも多いので、顔つきと心臓の病気、両方の要素があることから、疑いという形になったのではないでしょうか。 子どもがダウン症になる確率はどれくらい? お子さんがダウン症になる確率は35歳で380人に1人、40歳で100人に1人といわれており、高齢になればなるほどその確率は上がっていきます。 年齢の要素が一番大きいのですが、それ以外では、今まで生まれた子に染色体異常の子がいる、あるいはご両親に染色体の転座があったりすると、リスクが高まることがあります。 確定診断は必要ですか? 顔つきはあくまでも人の印象で、結果的にその子の個性の範囲内だったということもあるので、顔貌だけでダウン症だと診断することはありません。確定診断をするには、採血による染色体検査を行うことになります。 現状、健康に問題がないのなら、その検査を絶対にしなければいけないかどうかの判断は難しいのですが、心臓疾患を持っているというのが気になります。心臓の病気も染色体異常がある子とない子とでは予後が変わってくることもあるので、検査をするかしないか、必要なのかどうかも含め、一度相談だけはしっかりされることをおすすめします。 村林先生より まとめ ダウン症の疑いがある場合、まずご両親に詳しくご説明して、染色体検査という流れになるかと思います。検査結果が出るのは1ヵ月、もしくはそれ以上かかることも。戸惑いもあると思いますが、この間、ご家族でもきちんと話し合い、気持ちを確認しておくことが大切だと思います。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 村林 奈緒 先生(俵IVFクリニック) 浜松医科大学、三重大学大学院医学系研究科(博士課程)卒業。浜松医科大学「生殖周産期医学講座」准教授。俵IVFクリニックでは不妊治療全般に加え、毎週月曜日・木曜日の午後、生殖周産期外来(妊娠初期の健康管理)を担当。 ≫ 俵IVFクリニック ダウン症について教えてください 2017/10/3 村林 奈緒 先生(俵IVFクリニック) 相談者:まなさん(主婦/30歳) 先週、不妊治療をし、やっと主人の姉(39歳)が出産しました。以前、子宮筋腫でお腹を切ったことがあるので、帝王切開で出産しました。生まれてすぐに、義姉の旦那さんが、先生に呼ばれ、「お子さんは、ダウン症の疑いがあり、心臓疾患もある」と言われたそうです。義姉夫婦は、とてもショックを受けていたそうです。 今は、赤ちゃんと無事に何事もなく、病院から退院し、ミルクや母乳をゴクゴク飲んで、元気だそうです。顔は、ちょっと目が吊り上がっているかな?って感じで、普通の赤ちゃんと変わりないです。 ダウン症の赤ちゃんは、あまりミルクや母乳を飲むのが下手で、あまり体重も増えない、と聞いたことがあります。ひょっとしたら、何かの間違い?かもしれないと、周りの私たちは思っているのですが……。 ダウン症児と疑う身体的特徴や疾患は? ダウン症は染色体異常の中でもっとも頻度の高い疾患といわれています。特徴的な顔貌は、目がつり上がっている、鼻が大きめ、舌が長いなど。顔以外では「猿線」といって、手相が横に1本の線になっているような特徴が見られます。 ミルクについては、確かにダウン症児の場合、飲みが悪くなることが多いようです。 また、担当医の先生から「心臓疾患もある」というご説明があったようですが、ダウン症の子というのは心臓の病気や血液の病気などを合併することも多いので、顔つきと心臓の病気、両方の要素があることから、疑いという形になったのではないでしょうか。 子どもがダウン症になる確率はどれくらい? お子さんがダウン症になる確率は35歳で380人に1人、40歳で100人に1人といわれており、高齢になればなるほどその確率は上がっていきます。 年齢の要素が一番大きいのですが、それ以外では、今まで生まれた子に染色体異常の子がいる、あるいはご両親に染色体の転座があったりすると、リスクが高まることがあります。 確定診断は必要ですか? 顔つきはあくまでも人の印象で、結果的にその子の個性の範囲内だったということもあるので、顔貌だけでダウン症だと診断することはありません。確定診断をするには、採血による染色体検査を行うことになります。 現状、健康に問題がないのなら、その検査を絶対にしなければいけないかどうかの判断は難しいのですが、心臓疾患を持っているというのが気になります。心臓の病気も染色体異常がある子とない子とでは予後が変わってくることもあるので、検査をするかしないか、必要なのかどうかも含め、一度相談だけはしっかりされることをおすすめします。 村林先生より まとめ ダウン症の疑いがある場合、まずご両親に詳しくご説明して、染色体検査という流れになるかと思います。検査結果が出るのは1ヵ月、もしくはそれ以上かかることも。戸惑いもあると思いますが、この間、ご家族でもきちんと話し合い、気持ちを確認しておくことが大切だと思います。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 村林 奈緒 先生(俵IVFクリニック) 浜松医科大学、三重大学大学院医学系研究科(博士課程)卒業。浜松医科大学「生殖周産期医学講座」准教授。俵IVFクリニックでは不妊治療全般に加え、毎週月曜日・木曜日の午後、生殖周産期外来(妊娠初期の健康管理)を担当。 ≫ 俵IVFクリニック
2017.10.3
専門医Q&A 子育て・教育
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乳幼児突然死症候群(SIDS)
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、何の予兆もないまま乳幼児が突然、死にいたる病気です。 乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで元気だった赤ちゃんがある日突然、何の予兆もなく主に寝ている間に突然死亡してしまう病気です。SIDSかどうかの診断は、死亡後の剖検(解剖と検査)と状況調査によって行われます。もし、剖検によって心疾患や窒息、事故が原因となれば、SIDSと見なされません。どうにも原因がわからないということが立証されて初めてSIDSと診断される。SIDSは亡くなった乳幼児につけられる病名なのです。 *急死を説明しうる基礎疾患が存在する場合や明らかな外因死を除く **解剖がなされない場合は診断が不可能であり、死因は「12.不詳」とする 出展:乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版) 日本での発症頻度は出生6000~7000人に1人と推定されます。生後2カ月から6カ月の乳児に多いですが、まれに1歳以上でも発症しています。 リスクを避けるための予防策は3つ SIDSの発症原因は残念ながらまだわかっていません。しかし、アメリカの学会の研究などによって以下の3つを守ることで発症のリスクを下げられるのではないかと言われるようになってきました。 1寝返りができない間は、うつぶせ寝を避ける うつぶせ寝の方があおむけ寝に比べてSIDSの発症率が高いという研究結果が出ています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、できるだけうつぶせ寝を避け、あおむけに寝かせましょう。ただし、うつぶせ寝をしている赤ちゃんがみんなSIDSになるわけではなく、あくまでリスクを避けるための策としてとらえてください。 2たばこをやめる 両親が喫煙していると、していない場合よりSIDSになる確率が高いという研究結果も出ています。母親自体の喫煙はもちろん、周囲の副流煙も害をおよぼす可能性があります。身近な方々にも協力してもらいましょう。 3できるだけ母乳で育てる これもあくまで比率の問題ですが、母乳で育てている赤ちゃんの方が人工乳の赤ちゃんよりSIDSを発症する確率が低いと言われています。ただ、何らかの理由で母乳育児ができなかったり、継続できない場合もありますし、人工乳でたくましく育つ赤ちゃんももちろんいます。それほど神経質にならなくていいです。あくまで「できたら」くらいの感覚でとらえてください。 そのほか、授乳中の母親の飲酒、添い寝がよくないなどと言われています。飲酒は確かに良くないかも知れませんが、添い寝に関して根拠はなく、それを避けたからと言って本当に予防になっているかどうかはわからないのが現状です。 SIDSの前状態と言われている※BRUEに気をつける もう一つ突然、乳幼児の命を脅かす緊急症状として、乳幼児突発性危急事態(BRUE)があります。突然心肺停止状態や無呼吸の状態になったり、顔面蒼白、チアノーゼ(血液中の酸素欠乏)といった症状に陥ってしまうものです。 SIDSの前状態であろうと言われています。こちらはその瞬間を見逃さなければ、助けることは可能です。 対策としては乳幼児の蘇生術を学んでおくことです。 赤ちゃんの人工呼吸と心臓マッサージの方法は頭に入れておきましょう。また、緊急事態には人を呼ぶ、救急車を呼ぶことが大切だと頭に入れておきます。赤ちゃんの蘇生術は、地域やかかりつけの産院主催の産前教育などで学んでおきましょう。 ※BRUE(Brief Resolved Unexplained Events)、2016年にかつてのALTE(apparent life-threatening event)から名称と定義が変更されました。 小林先生より まとめ SIDSは本当に原因がわからず、何をどうすればいいという予防策はありません。しかし、リスクを下げるための方法として上記3つは頭に入れておいてください。また、その前状態と言われているBRUEは対処次第で命を助けることができます。万が一の時、冷静に対処できるようにしておくためにも事前に赤ちゃんの蘇生術は学んでおきましょう。 お話を伺った先生のご紹介 小林賢司 (モザイクこどもクリニック) 神奈川県出身。東京医科歯科大学医学部卒。同大学附属病院小児科入局。同病院で小児科研修。国保旭中央病院新生児集中治療科、取手協同病院(現取手医療センター)小児科、土浦協同病院小児科、榊原記念病院小児循環器科、横浜市立みなと赤十字病院小児科、太田総合病院小児科、東京ベイ浦安市川医療センター小児科勤務を経て、平成27年、モザイクこどもクリニック開院。専門は小児一般診療(感染症、アレルギー)、小児循環器領域。趣味はテニスとプロ野球観戦。ベイスターズのファン。 乳幼児突然死症候群(SIDS)は、何の予兆もないまま乳幼児が突然、死にいたる病気です。 乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで元気だった赤ちゃんがある日突然、何の予兆もなく主に寝ている間に突然死亡してしまう病気です。SIDSかどうかの診断は、死亡後の剖検(解剖と検査)と状況調査によって行われます。もし、剖検によって心疾患や窒息、事故が原因となれば、SIDSと見なされません。どうにも原因がわからないということが立証されて初めてSIDSと診断される。SIDSは亡くなった乳幼児につけられる病名なのです。 *急死を説明しうる基礎疾患が存在する場合や明らかな外因死を除く **解剖がなされない場合は診断が不可能であり、死因は「12.不詳」とする 出展:乳幼児突然死症候群(SIDS)診断ガイドライン(第2版) 日本での発症頻度は出生6000~7000人に1人と推定されます。生後2カ月から6カ月の乳児に多いですが、まれに1歳以上でも発症しています。 リスクを避けるための予防策は3つ SIDSの発症原因は残念ながらまだわかっていません。しかし、アメリカの学会の研究などによって以下の3つを守ることで発症のリスクを下げられるのではないかと言われるようになってきました。 1寝返りができない間は、うつぶせ寝を避ける うつぶせ寝の方があおむけ寝に比べてSIDSの発症率が高いという研究結果が出ています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、できるだけうつぶせ寝を避け、あおむけに寝かせましょう。ただし、うつぶせ寝をしている赤ちゃんがみんなSIDSになるわけではなく、あくまでリスクを避けるための策としてとらえてください。 2たばこをやめる 両親が喫煙していると、していない場合よりSIDSになる確率が高いという研究結果も出ています。母親自体の喫煙はもちろん、周囲の副流煙も害をおよぼす可能性があります。身近な方々にも協力してもらいましょう。 3できるだけ母乳で育てる これもあくまで比率の問題ですが、母乳で育てている赤ちゃんの方が人工乳の赤ちゃんよりSIDSを発症する確率が低いと言われています。ただ、何らかの理由で母乳育児ができなかったり、継続できない場合もありますし、人工乳でたくましく育つ赤ちゃんももちろんいます。それほど神経質にならなくていいです。あくまで「できたら」くらいの感覚でとらえてください。 そのほか、授乳中の母親の飲酒、添い寝がよくないなどと言われています。飲酒は確かに良くないかも知れませんが、添い寝に関して根拠はなく、それを避けたからと言って本当に予防になっているかどうかはわからないのが現状です。 SIDSの前状態と言われている※BRUEに気をつける もう一つ突然、乳幼児の命を脅かす緊急症状として、乳幼児突発性危急事態(BRUE)があります。突然心肺停止状態や無呼吸の状態になったり、顔面蒼白、チアノーゼ(血液中の酸素欠乏)といった症状に陥ってしまうものです。 SIDSの前状態であろうと言われています。こちらはその瞬間を見逃さなければ、助けることは可能です。 対策としては乳幼児の蘇生術を学んでおくことです。 赤ちゃんの人工呼吸と心臓マッサージの方法は頭に入れておきましょう。また、緊急事態には人を呼ぶ、救急車を呼ぶことが大切だと頭に入れておきます。赤ちゃんの蘇生術は、地域やかかりつけの産院主催の産前教育などで学んでおきましょう。 ※BRUE(Brief Resolved Unexplained Events)、2016年にかつてのALTE(apparent life-threatening event)から名称と定義が変更されました。 小林先生より まとめ SIDSは本当に原因がわからず、何をどうすればいいという予防策はありません。しかし、リスクを下げるための方法として上記3つは頭に入れておいてください。また、その前状態と言われているBRUEは対処次第で命を助けることができます。万が一の時、冷静に対処できるようにしておくためにも事前に赤ちゃんの蘇生術は学んでおきましょう。 お話を伺った先生のご紹介 小林賢司 (モザイクこどもクリニック) 神奈川県出身。東京医科歯科大学医学部卒。同大学附属病院小児科入局。同病院で小児科研修。国保旭中央病院新生児集中治療科、取手協同病院(現取手医療センター)小児科、土浦協同病院小児科、榊原記念病院小児循環器科、横浜市立みなと赤十字病院小児科、太田総合病院小児科、東京ベイ浦安市川医療センター小児科勤務を経て、平成27年、モザイクこどもクリニック開院。専門は小児一般診療(感染症、アレルギー)、小児循環器領域。趣味はテニスとプロ野球観戦。ベイスターズのファン。
2017.4.20
コラム 子育て・教育
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おむつ替えの時の転落事故に気を付けて!
子ども安全メール from 消費者庁より転載 おむつ替えの時の転落事故に気を付けて! 子供の思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識をお届けいたします。子どもにとって何が危険で、どのように注意すべきか知ることで事故の予防に役立てましょう。 デパートや公共施設などに設置されたおむつ交換台からの転落だけでなく、家庭内の大人用ベッドやテーブルなどの上でおむつ替えをしている時に子供が転落したという事故情報が、医療機関(※)から消費者庁に寄せられています。「子供を大人用ベッド(高さ60cm)の端に寝かせ、おむつ替えをしようとおむつを取るために背を向けた時、ゴロンと床に転落した。」(0歳)「ダイニングテーブル(高さ70cm)の上に子供を寝かせ、おむつ替えをした後、まだ寝返りはできないと思い、数分間目を離した時、床に転落し頭部打撲。」(0歳)子供の成長は早く、じっとしていて動かないと思っていても、不意に動き出して落ちてしまうこともあります。家庭内でおむつ替えをする時は、高さのない床や畳の上などで行いましょう。また、おむつ交換台などの高さがある場所では、先に替えのおむつ等の必要なものを準備してから子供を寝かせ、最後まで目を離さないように注意しましょう。(※)消費者庁は国民生活センターと共同で、平成22年12月から、医療機関(平成27年10月時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(「医療機関ネットワーク」事業)。 (参考)・過去の関連メール Vol.15 おむつ交換台からの転落事故にご注意ください!! Vol.203 おむつ交換台からの転落事故にご注意! 【PR】『ラッキー工業』今までに4000万人以上の人に抱っこひも・おんぶひもを使ってもらいました 提供: 消費者庁 子どもを事故から守る!プロジェクト 子ども安全メール from 消費者庁 子ども安全メール from 消費者庁より転載 おむつ替えの時の転落事故に気を付けて! 子供の思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識をお届けいたします。子どもにとって何が危険で、どのように注意すべきか知ることで事故の予防に役立てましょう。 デパートや公共施設などに設置されたおむつ交換台からの転落だけでなく、家庭内の大人用ベッドやテーブルなどの上でおむつ替えをしている時に子供が転落したという事故情報が、医療機関(※)から消費者庁に寄せられています。「子供を大人用ベッド(高さ60cm)の端に寝かせ、おむつ替えをしようとおむつを取るために背を向けた時、ゴロンと床に転落した。」(0歳)「ダイニングテーブル(高さ70cm)の上に子供を寝かせ、おむつ替えをした後、まだ寝返りはできないと思い、数分間目を離した時、床に転落し頭部打撲。」(0歳)子供の成長は早く、じっとしていて動かないと思っていても、不意に動き出して落ちてしまうこともあります。家庭内でおむつ替えをする時は、高さのない床や畳の上などで行いましょう。また、おむつ交換台などの高さがある場所では、先に替えのおむつ等の必要なものを準備してから子供を寝かせ、最後まで目を離さないように注意しましょう。(※)消費者庁は国民生活センターと共同で、平成22年12月から、医療機関(平成27年10月時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています(「医療機関ネットワーク」事業)。 (参考)・過去の関連メール Vol.15 おむつ交換台からの転落事故にご注意ください!! Vol.203 おむつ交換台からの転落事故にご注意! 【PR】『ラッキー工業』今までに4000万人以上の人に抱っこひも・おんぶひもを使ってもらいました 提供: 消費者庁 子どもを事故から守る!プロジェクト 子ども安全メール from 消費者庁
2016.10.27
コラム 子育て・教育
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100均グッズで作る!手作りの赤ちゃん用おもちゃ13選
100均グッズで作る!手作りの赤ちゃん用おもちゃ13選 赤ちゃんと遊ぶのはお母さんにとっては楽しいですし、自分のお子さんの成長を目で確かめながら過ごせるのは幸せなことですね。おもちゃで赤ちゃんと遊ぶと親子の絆がより深まって行きます。せっかく赤ちゃんと遊ぶならお母さんの愛情いっぱいの手作りおもちゃで遊んであげるというのはどうですか?ここでは100均でそろう材料で作れる赤ちゃんへの手作りおもちゃをいくつかご紹介します。妊娠中の空いた時間に赤ちゃんのことを思って作ってあげるというのも楽しいですよ。 続きを読む 提供:cozreマガジン 100均グッズで作る!手作りの赤ちゃん用おもちゃ13選 赤ちゃんと遊ぶのはお母さんにとっては楽しいですし、自分のお子さんの成長を目で確かめながら過ごせるのは幸せなことですね。おもちゃで赤ちゃんと遊ぶと親子の絆がより深まって行きます。せっかく赤ちゃんと遊ぶならお母さんの愛情いっぱいの手作りおもちゃで遊んであげるというのはどうですか?ここでは100均でそろう材料で作れる赤ちゃんへの手作りおもちゃをいくつかご紹介します。妊娠中の空いた時間に赤ちゃんのことを思って作ってあげるというのも楽しいですよ。 続きを読む 提供:cozreマガジン
2016.10.25
コラム 子育て・教育
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《医師が解説》赤ちゃんの「でべそ」放置していて大丈夫?
どことなくユーモラスでかわいらしいイメージのある「でべそ」ですが、このままでもよいものかと、親としては心配になってしまう方もいらっしゃるでしょう。今回は赤ちゃんの「でべそ」について、医師に話を聞いてみました。 でべそって、どんなもの? おへそがポコッと飛び出たいわゆる「でべそ」の子どものほとんどが、2歳以下の小さい子どもです。9割は特に処置をせずに治り、痛みなど生活上の不都合もないことがほとんどです。でべそは、主に2種類に分けられます。1. 臍(さい)ヘルニア 最も一般的で、全体の2割くらいの赤ちゃんにみられるものです。お母さんと赤ちゃんをつなげて、栄養の受け渡しをしていた臍帯が出産時に切り離された後、おへその穴がすぐに完全にはふさがらず、飛び出した状態になっています。・泣いたときなど、腹圧がかかったときにおへそが膨らむ・仰向けでおへそを押すと、ひっこんだままであるといった特徴があれば、臍ヘルニアの可能性が高いでしょう。2. 臍突出症(さいとっしゅつしょう)へその緒がつながっていた穴は閉じているけれど、ふくらみだけが残っている状態です。真ん中だけが膨らんで、周囲は環状に引っ込んでいたり、おへその穴に周囲の皮膚がたるんだようになっているものなどがあります。 でべその原因って? でべそは生まれつきのものであることが多く、例えば出産時の処置や妊娠中の何らかが原因で「でべそになりやすくなる」ということはありません。でべそのできる完全なメカニズムについてはまだ解明されていないところもありますが、へその緒の切り方、あるいは迷信でいわれる「泣かせすぎ」などが原因ではない、ということはわかっています。それだけに効果的な予防の方法がないのが現状です。でべそ自体、通常は痛みもなければ、違和感などもないため、外見が気になるなどの問題を除けば、2歳以下の小さな子どもの場合、あまり気にする必要はないでしょう。 「でべそ」の対応と治療(〜2才) でべそは先述のように2歳までに自然に治る症例が多くを占めるので、・そのままの経過観察する・おへそを清潔な綿で圧迫する圧迫療法で経過を見るといったことが対処法になります。 「でべそ」の対応と治療(2才以降) 2才の誕生日を迎えても、まだおへそのふくらみが残っているようであれば、手術で対応することを考えてもよいでしょう。1. 臍ヘルニアが原因の場合:病気として健康保険が適応になり、主に小児外科などで手術が行われます。2. 臍突出症が原因の場合:健康保険は適応にならず自費診療となります。美容外科などで行われる場合があるようです。この場合、料金や手術内容なども医療機関によって異なってきますので、しっかり治療内容を確認し、比較したうえで決断する必要があります。 医師からのアドバイス 赤ちゃんのでべその多くが、自然に治るもの。万が一手術になったとしても、危険を伴う大変な手術ということではありませんので、赤ちゃん時代のかわいらしいシンボルとして愛でつつ、自然に治るのを期待して2年間待つことをオススメします。(監修:Doctors Me 医師) 【PR】『ラッキー工業』今までに4000万人以上の人に抱っこひも・おんぶひもを使ってもらいました オススメ記事≪子どもの耳掃除、どうやればいいの?≫≪【プレママ必見!】赤ちゃんのうちから丈夫な歯にするためにできる、2つのこと≫≪意外と多いへその緒トラブル…へその緒ケアを知りたい!≫≪赤ちゃんも水虫になる!? 予防と治療方法は大人と同じ?≫≪おしりに赤いポツポツ? 赤ちゃんの「おむつかぶれ」の対処法は?≫ どことなくユーモラスでかわいらしいイメージのある「でべそ」ですが、このままでもよいものかと、親としては心配になってしまう方もいらっしゃるでしょう。今回は赤ちゃんの「でべそ」について、医師に話を聞いてみました。 でべそって、どんなもの? おへそがポコッと飛び出たいわゆる「でべそ」の子どものほとんどが、2歳以下の小さい子どもです。9割は特に処置をせずに治り、痛みなど生活上の不都合もないことがほとんどです。でべそは、主に2種類に分けられます。1. 臍(さい)ヘルニア 最も一般的で、全体の2割くらいの赤ちゃんにみられるものです。お母さんと赤ちゃんをつなげて、栄養の受け渡しをしていた臍帯が出産時に切り離された後、おへその穴がすぐに完全にはふさがらず、飛び出した状態になっています。・泣いたときなど、腹圧がかかったときにおへそが膨らむ・仰向けでおへそを押すと、ひっこんだままであるといった特徴があれば、臍ヘルニアの可能性が高いでしょう。2. 臍突出症(さいとっしゅつしょう)へその緒がつながっていた穴は閉じているけれど、ふくらみだけが残っている状態です。真ん中だけが膨らんで、周囲は環状に引っ込んでいたり、おへその穴に周囲の皮膚がたるんだようになっているものなどがあります。 でべその原因って? でべそは生まれつきのものであることが多く、例えば出産時の処置や妊娠中の何らかが原因で「でべそになりやすくなる」ということはありません。でべそのできる完全なメカニズムについてはまだ解明されていないところもありますが、へその緒の切り方、あるいは迷信でいわれる「泣かせすぎ」などが原因ではない、ということはわかっています。それだけに効果的な予防の方法がないのが現状です。でべそ自体、通常は痛みもなければ、違和感などもないため、外見が気になるなどの問題を除けば、2歳以下の小さな子どもの場合、あまり気にする必要はないでしょう。 「でべそ」の対応と治療(〜2才) でべそは先述のように2歳までに自然に治る症例が多くを占めるので、・そのままの経過観察する・おへそを清潔な綿で圧迫する圧迫療法で経過を見るといったことが対処法になります。 「でべそ」の対応と治療(2才以降) 2才の誕生日を迎えても、まだおへそのふくらみが残っているようであれば、手術で対応することを考えてもよいでしょう。1. 臍ヘルニアが原因の場合:病気として健康保険が適応になり、主に小児外科などで手術が行われます。2. 臍突出症が原因の場合:健康保険は適応にならず自費診療となります。美容外科などで行われる場合があるようです。この場合、料金や手術内容なども医療機関によって異なってきますので、しっかり治療内容を確認し、比較したうえで決断する必要があります。 医師からのアドバイス 赤ちゃんのでべその多くが、自然に治るもの。万が一手術になったとしても、危険を伴う大変な手術ということではありませんので、赤ちゃん時代のかわいらしいシンボルとして愛でつつ、自然に治るのを期待して2年間待つことをオススメします。(監修:Doctors Me 医師) 【PR】『ラッキー工業』今までに4000万人以上の人に抱っこひも・おんぶひもを使ってもらいました オススメ記事≪子どもの耳掃除、どうやればいいの?≫≪【プレママ必見!】赤ちゃんのうちから丈夫な歯にするためにできる、2つのこと≫≪意外と多いへその緒トラブル…へその緒ケアを知りたい!≫≪赤ちゃんも水虫になる!? 予防と治療方法は大人と同じ?≫≪おしりに赤いポツポツ? 赤ちゃんの「おむつかぶれ」の対処法は?≫
2016.10.24
コラム 子育て・教育
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はいはいの形がおかしい、はいはいしない…はいはいの不安Q&A
おすわりができるようになったら、次ははいはいの時期ですね。でも、「なんだかはいはいの形がおかしいような気がする・・・」「うちの子はいはいしないんだけど・・・」と不安なことも多いのではないでしょうか?今回は、そんな疑問にお答えしていきたいと思います。 はいはいはいつ頃から? 8ヶ月を過ぎたあたりから、四つんばいになり足を交互に出すいわゆる基本のはいはいができるようになります。9~10ヶ月の頃にははいはいのスピードが速くなります。ひざを浮かせながら足の裏を床につけた状態の「高ばい」をする子もなかにはいます。赤ちゃんがはいはいをするのは、体が成長したということ以外にも、赤ちゃんが周りのものに興味をもち「あれは何だろう?」「触ってみたい!」という気持ちがあるからなのです。 はいはいの形がおかしいのは問題? はいはいのかたちがおかしいと、手足に何か問題があるのではないかと考えがちですが、これはあまり心配する必要はありません。これは、片方の手足は発達していても、もう片方の手足の発達が少し遅れてしまっているためです。赤ちゃんの発達は左右が同時に進むものではないので、こうしたことが起こるのです。先ほどもお話した通り、赤ちゃんにとっては興味があるもののところまで行くことが目的です。ですから、スタイルがどんなものであっても構わないのです。なかには普通のはいはいをせず、いきなり高ばいをする赤ちゃんもいますよ。 はいはいしないときはどうすればよい? はいはいをしてくれないと心配ですよね。でも、はいはいは「できなければいけないもの」ではありません。はいはいをしないと足腰が弱くなってしまうというようなこともありませんので、心配しなくても大丈夫です。ただ、はいはいをしない原因がおうちにあることもありますので、気を付けましょう。お部屋にはいはいをするスペースはありますか?赤ちゃんの中には、はいはいをするスペースがないためにはいはいをせず、つかまり立ちをするという子もいるのです。はいはいは必ずしなければいけないものではありません。ですから、はいはいの形が少しおかしくても、はいはいをしなくても問題はありません。ですが、ときには広いところで腹ばいにしてあげたり、赤ちゃんの好きなもちゃを目の前に置くなどして、はいはいのきっかけ作りをしてあげてもいいでしょう。 【PR】『ラッキー工業』今までに4000万人以上の人に抱っこひも・おんぶひもを使ってもらいました オススメ記事≪2歳9カ月は何が出来る?子どもの成長を促すコツ≫≪なかなかハイハイをしない赤ちゃん。心配だけど大丈夫??≫≪ハイハイせずに立ち始めた娘…ハイハイを教えるべき?≫≪ほかの子は歩いているのに…いつまでもハイハイで大丈夫?≫≪うつ伏せを嫌がる9カ月の娘…ハイハイを練習させるべき?≫ おすわりができるようになったら、次ははいはいの時期ですね。でも、「なんだかはいはいの形がおかしいような気がする・・・」「うちの子はいはいしないんだけど・・・」と不安なことも多いのではないでしょうか?今回は、そんな疑問にお答えしていきたいと思います。 はいはいはいつ頃から? 8ヶ月を過ぎたあたりから、四つんばいになり足を交互に出すいわゆる基本のはいはいができるようになります。9~10ヶ月の頃にははいはいのスピードが速くなります。ひざを浮かせながら足の裏を床につけた状態の「高ばい」をする子もなかにはいます。赤ちゃんがはいはいをするのは、体が成長したということ以外にも、赤ちゃんが周りのものに興味をもち「あれは何だろう?」「触ってみたい!」という気持ちがあるからなのです。 はいはいの形がおかしいのは問題? はいはいのかたちがおかしいと、手足に何か問題があるのではないかと考えがちですが、これはあまり心配する必要はありません。これは、片方の手足は発達していても、もう片方の手足の発達が少し遅れてしまっているためです。赤ちゃんの発達は左右が同時に進むものではないので、こうしたことが起こるのです。先ほどもお話した通り、赤ちゃんにとっては興味があるもののところまで行くことが目的です。ですから、スタイルがどんなものであっても構わないのです。なかには普通のはいはいをせず、いきなり高ばいをする赤ちゃんもいますよ。 はいはいしないときはどうすればよい? はいはいをしてくれないと心配ですよね。でも、はいはいは「できなければいけないもの」ではありません。はいはいをしないと足腰が弱くなってしまうというようなこともありませんので、心配しなくても大丈夫です。ただ、はいはいをしない原因がおうちにあることもありますので、気を付けましょう。お部屋にはいはいをするスペースはありますか?赤ちゃんの中には、はいはいをするスペースがないためにはいはいをせず、つかまり立ちをするという子もいるのです。はいはいは必ずしなければいけないものではありません。ですから、はいはいの形が少しおかしくても、はいはいをしなくても問題はありません。ですが、ときには広いところで腹ばいにしてあげたり、赤ちゃんの好きなもちゃを目の前に置くなどして、はいはいのきっかけ作りをしてあげてもいいでしょう。 【PR】『ラッキー工業』今までに4000万人以上の人に抱っこひも・おんぶひもを使ってもらいました オススメ記事≪2歳9カ月は何が出来る?子どもの成長を促すコツ≫≪なかなかハイハイをしない赤ちゃん。心配だけど大丈夫??≫≪ハイハイせずに立ち始めた娘…ハイハイを教えるべき?≫≪ほかの子は歩いているのに…いつまでもハイハイで大丈夫?≫≪うつ伏せを嫌がる9カ月の娘…ハイハイを練習させるべき?≫
2016.10.20
コラム 子育て・教育