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妊娠中に性病になったら…その治療法と胎児への影響は?

コラム 妊娠・出産

妊娠中に性病になったら…その治療法と胎児への影響は?

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2016.6.24

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妊娠中に性病になったら…その治療法と胎児への影響は?


妊娠中の病気は誰もが、細心の注意を払っているのではないでしょうか。
自分の体だけではなく、お腹の赤ちゃんへの影響を考えると気になることは多いですよね。今回はそんな妊娠中の病気の中でも、気になる「性病」について医師に伺いました。


予防を徹底することが、第一優先


どんな病気もそうですが、治療よりもまずは予防を徹底することが、大切であることは言うまでもありません。

性病についても、妊娠を意識しだしたときから夫婦で性病検診を行っていくことが重要です。母体である女性側は妊娠中の通院で必ず検診が行われるのですが、男性側の確認が抜けやすく、特に意識していく必要があるといえるでしょう。


それでもかかってしまったら…


ただ、どんなに検診をしていても、性病などの病気になってしまう事もありますね。一般的には次の病気にかかることが考えられます。
・膀胱炎
・淋菌性(もしくはクラミジア性尿道炎)

<症状>
頻尿や膿が出る症状が起こることがあります。
<治療法>
一般的な抗生物質を数日間内服することで治療することができます。

ただ母体だけでなく、パートナーも必ず同様の治療を受けることが大切なポイントです。というのは、自分が治ったとしてもまだ治していない相手から再度病原体をうつされてしまう、「ピンポン感染」を起こしてしまうからです。


TORCH症候群には要注意


妊娠中に特に、気をつけておきたい性病に、TORCH症候群というものがあります。
これは、種々の病気の頭文字をとってつけられた名称。その病気にかかってしまうと、血液を介して胎児に悪影響を与えてしまうと言われ、中には奇形を引き起こすものあり、非常に危険な病気なのです。このTORCH症候群の中には、次の性病が含まれます。

<梅毒>
妊娠18週以降に梅毒が胎盤を通じて赤ちゃんへ感染してしまうと、流産や死産の原因となりえます。
生まれてきても、老人の様な顔になり、梅毒特有の水疱が出現します。また、歯の成長が妨げられる、あるいは難聴が出現するといった後遺症がのこることも考えられます。
先に述べた通り妊娠早期に発見し治療をすれば、発症を予防することができますので検査は必須です。近年では、治療にペニシリンの抗生物質を使用することでほぼ治癒することができ、赤ちゃんへの感染を予防できるようになっています。

<ヘルペスウイルス>
ヘルペスは出産のときに産道から赤ちゃんへ感染する病気です。
妊婦がヘルペスウイルスに初めて感染した場合だと、赤ちゃんへの感染率が50%と高くなります。赤ちゃんにウイルスが広がると、肝臓、肺、脳などに影響し、死亡率が30%ほど高くなります。対策としては帝王切開により、赤ちゃんが産道を通らないようにすることです。


医師からのアドバイス


性病の中には、赤ちゃんにとっては大変危険なリスクをもたらすケースが多々あります。
現代医療では常に対応をしていますが、まずは予防が大切ということを、ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

(監修:Doctors Me 医師)




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