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健診で会社を何回休むことになる? 妊娠「超初期」に気をつけること

インタビュー 妊娠・出産

健診で会社を何回休むことになる? 妊娠「超初期」に気をつけること

妊娠”超初期”の心構え、妊婦健診のスケジュールなどを白金高輪海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美先生に伺いました。

2018.10.3

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妊娠がわかったら、これまで当たり前だったことができるのか不安になってしまうかもしれません。小さな命が宿った瞬間である妊娠”超初期”の心構え、健診のスケジュールなど、仕事をしている女性の気がかりを白金高輪海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美先生に伺いました。


妊娠超初期って? 健診のスケジュールは?


妊娠初期は「赤ちゃんの心拍数を確定できる妊娠6~7週頃から15週まで」(日本産科婦人科学会)ですが、なかでも6~12週頃は、赤ちゃんの体の器官ができるとてもデリケートな時期です。そこを強調するため、最近は“超初期”と呼ぶことが多くなっています。ここから、赤ちゃんのことを第一に考えた生活にシフトしていきましょう。

その第一歩として、8週~12週頃から妊婦健診が始まります。健診の間隔や内容は下記を参考にしてください。

■妊婦健診の回数・間隔
厚生労働省は出産までの健診は14回を推奨していますが、医療機関によって若干異なります。
健診の間隔は、妊娠初期~23週までは4週間に1回、24~35週までは2週間に1回、36週以降分娩までは1週間に1回が原則です(日本産科婦人科学会)。

■健診の内容
毎回行う基本項目は、血圧、尿蛋白、尿糖、体重浮腫、子宮底長、腹囲などの測定。
また、乳がん、クラミジア、細菌検査、子宮頸がん検査、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、糖尿病、貧血などの有無を検査して調べます。

■料金
健診の際にかかる費用は初診料・再診料、健診料、検査料などです。現在、公費が適応され、手厚くサポートする自治体が増えています。最近は、個人のクリニックのホームページで料金(健診料、検査料、初診料・再診料など)を明記していることも多く、一つの参考になるでしょう。
なお、健診と出産にかかった全費用は、出産育児一時金を差し引いた金額が医療費控除の対象になります。

妊娠初期の終盤、13~16週頃になるとつわりも落ち着き、お腹がふっくらして安定期へと向かいます。


妊娠超初期に多い女性の本心や態度は?


不妊治療で長い間妊娠を待ち望んでいた女性は別として、実は妊娠がわかると、戸惑う女性も少なくないようです。しかも話を聞くと、戸惑ったままハードに仕事をこなしている様子を耳にします。特に高学歴で仕事にやりがいをもっている方に、その傾向が強いですね。

戸惑う理由には、妊娠が想定外の時期だったり、キャリアが中断される不安があるのでしょう。出産を経験している私にも、その気持ちは十分に理解できます。ですが産婦人科医として、あえて厳しいことをいわせていただくと、戸惑っている時間はありません。超初期は赤ちゃんの体の器官ができるデリケートな時なので、自分と赤ちゃんを守る心構えを早くもってほしいのです。

ところが、この時期はお腹の中に生命が宿っている実感が乏しく、妊娠前と同じ習慣を続けて身体に負担をかけ、危険な状態におちいるケースが多いのです。とくに真面目な女性ほど、職場に迷惑をかけまいとして頑張り過ぎます。自分や赤ちゃんより、まわりを気にしすぎて流産や切迫流産になる……、そんな悲しい事態だけは避けてください。

そのためには、ひとりで抱え込まず、パートナーに妊娠を早く告げて、ふたりで妊娠中の生活や産後の育児についてよく検証することです。出産の予定日もわかり、母子手帳の取得や出産病院など、決めることがいろいろあるからです。また、産休のこともあるので、上司への相談も早めの時期がいいでしょう。そうして自分と赤ちゃんを大切にしてください。

嫌な顔をするだろうと思っていた上司に、恐る恐る産休の相談をすると、案外快く対処してくれることも多く、「案ずるより産むがやすし」です。


現在仕事をしていて、将来妊娠を望む女性に必要なことは?


高学歴の女性は男社会で生きているので、計画を立てて目標に向かうのは得意ですが、計画が立ちにくい状況は苦手のように感じます。先述した、妊娠に戸惑う女性への応援アドバイスにもなるのですが、仕事と出産、育児の両方を叶えるためには、計画が立ちにくい状況にも慣れる、つまり自然の流れに抗わず、目の前の事を恐れずに受け入れることも得意になって欲しいと思います。

計画が立ちにくい状況に不慣れなのは「キャリアプラン、ライフプラン、バースプラン」の影響もあるように感じます。これらは、昇進、転職、独立、さらに結婚、子供、持ち家と、仕事から子作りまで道筋を決めて人生を歩むことです。それ自体を否定はしませんが、そう計画通りに行かないのも人生。まさに妊娠、出産、育児がそうです。

授かった命を大切に、お腹の赤ちゃんと一緒に、あらためてライフプランを考え直す勇気をもってほしいのです。培った経験やキャリアは簡単には消えませんから、安心してください。

「変更を恐れない」「目の前のことを受け入れる」このスキルが身につけば、仕事にも育児にもいきづまった時でも、しなやかにのり切っていけるはずです。一度きりの人生、自分流の幸せをつくるために、一緒に頑張っていきましょう!


まとめ
最近は、妊娠中や出産後の女性のメンタルをフォローする医療機関や公的施設も増えています。同じ悩みを経て仕事に復帰し、キャリアを積んでいる女性もたくさんいます。まずは、目の前のことを楽しむ気持ちで、出産、育児をスタートしてみませんか。


お話を伺った先生のご紹介

海老根真由美先生(白金高輪海老根ウィメンズクリニック 院長)



埼玉医科大学医学部卒。

埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センターで講師および病棟医長として、緊急性の高い母体救急を専門とし、助産師や臨床心理士と共に妊娠中から産後のメンタルケアに携わり、平成25年白金高輪海老根ウィメンズクリニック開業。

自身の仕事、結婚、妊娠、出産、子育ての経験を生かし、一人ひとりの女性のライフスタイルに合った医療を提供。周産期カウンセリングや産前・産後の母親学級・両親学級にも力を入れる。管理栄養士を4名抱え、充実した栄養指導も実施。

現在、順天堂大学付属順天堂医院産婦人科教室の非常勤講師として産後メンタルケアの専門外来も行っている。

≫ 白金高輪海老根ウィメンズクリニック

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