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妊娠14週で動悸や貧血症状が…赤ちゃんへの影響は?

コラム 妊娠・出産

妊娠14週で動悸や貧血症状が…赤ちゃんへの影響は?

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2016.1.13

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妊娠中に起こる心身の変化の一つが、動悸や息切れなどです。自身が貧血なのでは?と推測している妊婦さんから、貧血の胎児への影響について相談がありました。看護師さんたちは、どのように答えているでしょうか。



 


プレママからの相談:「動悸や息切れがあり貧血の疑いが。赤ちゃんへの影響が心配」



現在、妊娠14週です。12週を過ぎた頃から、動悸、息切れ、頭痛に悩まされています。たまにふらふらしたり、立っていられないほど動悸・息切れがひどくなって路上で座り込んでしまうこともあります。貧血気味なのかなとも思いますが、この時期にそんなに激しく貧血になったりするものなのでしょうか。貧血の場合、赤ちゃんの成長に何か影響が出てしまうことはありますか。(30代・女性)



子宮への血流の集中が、動悸などの原因に


妊娠中に動悸や貧血が起こりやすくなります。その理由について、教えてくれました。



妊娠の初期は赤ちゃんの脳や内臓が形成され、そのためにたくさんの栄養と血液を必要となり、普段通りの食事では貧血が起こりやすくなります。また、子宮に血流が集中しますので脳の血流が減少し、めまいや頭痛、立ちくらみ、動悸などの症状があらわれます。妊娠中期になると赤ちゃんの成長が著しくなり、さらに栄養が必要になります。(産科・婦人科看護師)




心臓は血液を送り出すポンプとして働いていて、お腹の赤ちゃんに必要な血液や栄養等も、お母さんの心臓が送り出しています。心臓が一回当たりに送れる血液量は変わらないのに、赤ちゃんの分、血液量が増えるため心臓は動く回数を増やします。そのため、動いたりすると息切れや動悸を感じるのではないかと考えます。(循環器内科看護師)



貧血の場合、鉄剤が処方されることも


長期の貧血は胎児に影響することもあるため、血液検査の結果、貧血と診断された場合は鉄剤などが処方されるようです。



お母さんが貧血でも赤ちゃんは育ちますが、貧血が長期になると胎盤への血流も不足するため、胎児の発育不全や流産、早産のリスクが高まります。妊婦健診の際には、毎回、貧血の検査をしますが、病院からは貧血といわれませんでしたか。貧血が進行していれば、鉄剤を処方されると考えます。(産科・婦人科看護師)




採血結果などで赤血球やヘモグロビン、ヘマトクリットといった数値はどのくらいでしょうか。担当の医師も数値は把握していますので、貧血ではないと推測します。お腹の赤ちゃんへの影響はないと考えますが、あまりひどいようでしたら医師に相談してみてください。女性の場合、生理などでもともと貧血であることがあり、その場合は妊婦さんでも飲める内服薬が処方されると考えます。(循環器内科看護師)



食事で貧血予防を


貧血予防のために、摂取しておくべき栄養素についてアドバイスしてくれました。



貧血予防のため、鉄分を含むものや葉酸、鉄分の吸収を促進するビタミンCやタンパク質を中心に、カルシウム、ミネラルなどを摂るようにしてください。(産科・婦人科看護師)



妊娠中は胎児に栄養や血液を送るため、動悸や貧血、めまいなどが起こりやすくなります。医師からの指摘がなければ貧血ではないと考えられますが、症状がひどいようでしたら相談をご検討ください。貧血予防のために、食事にも気をつけるとよいでしょう。





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