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妊活中も“食事”は大切! 積極的に摂るべき栄養素は?

コラム 妊活

妊活中も“食事”は大切! 積極的に摂るべき栄養素は?

体は食べたものから、おなかの中の赤ちゃんはママから栄養をもらいます。授かる前から蓄えておきたい栄養素について、神田ウィメンズクリニック院長の清水真弓先生に伺いました。

※「女性のための健康生活マガジン jineko vol.33 2017 spring」の記事です。

2021.3.30

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お話を伺った先生のご紹介

清水 真弓先生(神田ウィメンズクリニック院長)


信州大学医学部卒業後、東京女子医科大学産婦人科にて産婦人科専門医・医学博士取得。その後木場公園クリニックに6年勤務し生殖医療専門医を取得。2020年に神田ウィメンズクリニックを開設し院長に就任。「スタッフが親身で結果も出すクリニック」をモットーに、妊活初心者でもわかりやすく、また働きながら妊活する女性も通いやすいクリニックを目指して日々診療にあたっている。

≫ 神田ウィメンズクリニック

サプリメントを上手に利用して楽しく食べることも大事


不妊治療中、子づくりにおいても、食生活や栄養素は大いに影響します。たとえば、亜鉛。生殖機能とも関連が深く、“セックスミネラル”とも呼ばれ、女性ホルモンを活性化させ、精子の形成にも必要なミネラルです。

不妊治療中は、とかく女性の健康管理ばかりに目が向きがちですが、パートナーの栄養状態にも気遣う必要があります。食生活の改善は、ぜひご夫婦で取り組んでください。

葉酸のほか、鉄、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンDなども、妊娠前から妊娠中に不足させたくない栄養素です。研究が進むにつれ、鉄分が着床にかかわっている、ビタミンEが卵子や子宮内膜の質を改善する、血中のビタミンD濃度が高いと妊娠率が上がる、といった報告も増えています。当たり前のことですが、やはり栄養バランスの整った食事は健康な体づくりの基本。食生活をおろそかにしては、卵子の健康も脅かされます。

とはいえ、あまり神経質になりすぎるのもかえってストレスに。仕事をしながら妊娠を計画される方も多いなか、食事面ばかりに気を遣うのも難しいことでしょう。「忙しくて、簡単な食事で済ませてしまった」という日もきっとあるはず。そんな時のために、信頼できるサプリメントが一つあると安心です。現在では幸いなことに、妊婦さん向け、プレ妊婦さん向けといったサプリメントも多く登場しています。上手に取り入れ、まずは食事を“楽しむ”ことから始めましょう。


先天性異常を防ぐために今のうちから「葉酸」を


妊娠を望まれる初診の患者さんには、まず「葉酸を摂っていますか」とお聞きしています。葉酸は、たんぱく質や細胞の新生に必要な核酸(DNA、RNA)をつくるのに重要な役割を果たす栄養素で、特に妊娠初期には欠かせないビタミンの一種です。不足すると“二分脊椎症”といった、胎児の先天性異常を発症するリスクが高まります。

二分脊椎症は、先天的に脊椎骨が形成不全であるために起きる神経管閉鎖障害の一つで、症状が重いと下肢の麻痺や変形、排尿障害などをともないます。水頭症を合併することも少なくなく、脳神経にも影響します。

しかし、多くの場合では、妊娠に気づくのは早くても4〜5週あたりになります。胎児の重要な臓器はそれ以前、3週目ぐらいからすでにつくられ始めるとされているので、妊娠に気づいてから慌てて葉酸を摂取しても、間に合わないのです。そのため、厚生労働省も「妊娠1カ月以上前から妊娠3カ月までは、健康食品等から1日400㎍以上の摂取を」と、呼びかけています。

葉酸の摂取ですべての先天性異常が防げるわけではありませんが、「防げる障害もある」と知っておくのは大切なこと。妊活を始めたら、ぜひこれまでより積極的に葉酸を摂るよう心がけてください。

葉酸は、レバーや緑黄野菜に多く含まれます。牛レバー50gに500㎍、ほうれん草50gに105㎍、アボカド1個200gで160㎍程度。食事だけでまかなうのはなかなか難しいものです。サプリメントでの補充をお勧めします。

(※「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」平成12年12月28日/厚生労働省)


 


栄養素の役割


葉酸
水溶性ビタミンB群の一種で細胞をつくるのに欠かせない栄養素。妊娠初期に不足すると「神経管閉鎖障害」という胎児の先天性異常を発症するリスクが高くなる。妊娠前1カ月から妊娠3カ月までは特にサプリメント等から1日400㎍以上摂取することが推奨されている。


亜鉛
体内にある多くの酵素の組成に必要で、細胞をつくるのに不可欠な成分。セックスミネラルともいわれ、女性ホルモンの作用を高める働きがある。不足すると女性は月経不順や不妊症となる可能性、男性は精液の量や精子数が減少するおそれがある。牡蠣、牛肉、玄米などに多く含まれ、1日の推奨量は、成人男性10mg、成人女性8mg。



赤血球に含まれるヘモグロビンの構成成分。貧血になると酸素を運ぶ役割のあるヘモグロビンが減少するため全身に酸素不足が生じ、動悸、息切れ、めまい、体のだるさ、朝起きるのがつらい、生理前の頭痛などの症状が現れる。着床や筋肉の収縮、コラーゲンの合成にもかかわっているといわれている。レバーや赤身肉、カツオなどの動物性食品のほか、のりなどの海藻類にも多く含まれる。


ビタミンD
カルシウムの吸収を高めて骨を丈夫にし、免疫力を高めるビタミン。日光浴でも生成できるが、日焼け止めなどを常用している場合は不足しがちに。米国では、血中のビタミンD濃度が高い女性は、AMH値も比較的高く、体外受精での妊娠率も高いとの報告が。


ビタミンE
子宝ビタミン、妊娠ビタミンとも呼ばれ、女性ホルモンや黄体ホルモンの生成分泌にも深く関与。強い抗酸化力をもち細胞の老化を防ぐため、卵子や子宮内膜の質を改善するといわれている。1日の目安量は、成人女性で6.0mg。


ビタミンB群
B1、B2、ナイアシンなどの8種のビタミンの総称。代謝に深くかかわり、どれが欠けても疲れやすくなる。水溶性で体内に蓄えられないので、毎日こまめな摂取が必要。


 



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