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私にとってのベストな移植日はいつ?

専門医Q&A 不妊治療

私にとってのベストな移植日はいつ?

5日目胚盤胞の移植待ち。前回D10でエコーチェックしたところ排卵済み。P4が0.6と低めでしたが、その日を0として5日後に移植したが陰性。今回もD10で同条件ですが、移植日を再度見直した方がいいのか、秋葉原ART Clinic 湯 暁暉先生に伺ってみました。

2019.4.10

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ユーザーからの質問


みもーさん(31歳)


無精子症で顕微授精をしました。現在は2人目治療中、自然周期で5日目胚盤胞の移植待ちです。
排卵日を特定するため、排卵期であるD10の15時ごろ、卵胞チェックで受診した所(生理周期が24日で早いです)エコーでは排卵済みでした。内膜も10センチありました。しかしP4値が0.4でした。

翌日のD11はクリニックが休診日。
D12にもう一度血液検査とエコーをした所、内膜は12センチ、P4は1.87でした。エコーで排卵済みは間違い無いので、排卵日はD10に設定して良いだろうとの事でしたが、ネットでP4が0.4=排卵前の数値、という情報をみました。1.0以上で排卵済みとかいてありました。

前回移植時も同条件で行いましたが、排卵済みを確認した日のP4は、その時も0.6と1.0に満たずでした。
ですが、その排卵日を0日とした5日後に移植をしました。そしてかすりもしない陰性でした。
なので、エコーで排卵済みであっても、P4値が低ければ、その日を起算日とせず、数値があがっていると考えられる翌日を起算日とした方が良いのではと思いました。

排卵済みなのにP4値が1.0に満たない点について、どう考えたら良いのか、何かお知恵を貸して頂けないでしょうか。


 


>>>  秋葉原ART Clinic 湯 暁暉先生からのこたえ




通常、排卵日はどのように判定するものでしょうか。


排卵日の判定方法は医療機関によっては、エコーのチェックのみで排卵日を判定しているところもありますし、エコーと簡易的な尿中LH測定を併用しているところもあります。当院はエコーでの卵胞計測と血中ホルモン測定の組み合わせで行っています。必要に応じて、スプレキュアの点鼻薬を使っています。これは一番精度が高い方法です

血液検査では、主に以下の4項目のホルモン値をチェックしています
・E2…卵胞ホルモン。卵胞の発育に伴って数値が上昇し、子宮内膜を厚くする、頸管粘液を分泌させる働きがある
・LH…黄体化ホルモン。急激な上昇により排卵を誘起する。排卵後黄体の形成を促進させる。
・FSH…卵胞刺激ホルモン。卵胞が成長していくのを助ける働きがある
・P4…黄体ホルモン。赤ちゃんを迎え入れやすい子宮内膜へと整えてくれる


移植日を決めるポイントは何でしょうか。


移植日は基本的に排卵日を基準として設定しています。正確に排卵の時期を特定するのが一番重要なポイントとなります。

排卵したら、P4値が段々上がってきます。P4値の上昇は個人差がありますので、できるだけ排卵前に排卵日を予測、予測排卵日を基準にして移植日を設定しています。排卵済みなら、P4値によっていつ排卵したかを推測して設定することとなります。P4値が上がれば上がるほど、排卵時期の判断は誤差が生じやすくなり、精度が落ちる可能性があります。状況によってキャンセルを勧める場合もあります。


排卵済みなのに、P4数値が1以下だと着床準備が整っていないということでしょうか


排卵直後なら、P4はまだ1.0以下のこともあり得ますし、排卵直前にP4 1.0以上に上がることもあり得ます。
みもーさんは今回午後15時頃エコーで排卵済み、P4値が0.4ということで、もしE2、LHなどがあればもっと判断しやすくなりますが、通常P4値がまだ0.4なら排卵直後と判断します。D10 を排卵日としてカウントして良いと考えています。


先生からひとこと


正確に排卵日を特定するにはエコーとE2、LH、P4、FSH、特にE2、LH、P4の情報が必要です。
排卵後と比べ、排卵前はより正確に排卵日を予測できます。

ただ病院によって移植日の決め方が異なる場合もあるので、かかりつけの先生に確認してみてください。

また、継続的に同じかかりつけ医に通うと、医師の方も判断材料となるデータが貯まるので、より適切で、患者さまに寄り添った治療方法を提案しやすくなります。


 


お話を伺った先生のご紹介

秋葉原ART Clinic 湯 暁暉先生


東京大学医学博士(生殖・発達・加齢医学専攻)、日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。
1994年 中国白求恩医科大学(現吉林大学白求恩医学院) 日本語医学クラス卒業。1997年 中国大連医科大学大学院産婦人科学卒業 医学修士取得。2002年 日本東京大学医学研究科生殖・発達・加齢医学専攻卒業 医学博士取得。
2004年日本の医師免許を取得。その後、東京大学医学部附属病院女性診療科・産科、女性外科、愛育病院産婦人科、山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター、加藤レディスクリニックなどを経て、2017年に秋葉原ART Clinicを開設。
「仕事が生きがい。趣味も仕事です」と語るほど、不妊治療に心血を注ぐ湯先生。穏やかな雰囲気ながら真剣に患者さんの悩みに向き合ってくれる姿勢に遠方から通う患者さんも多い。

≫ 秋葉原ART Clinic

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