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胚盤胞だと一卵性双生児が生まれる確率が高い?

コラム 不妊治療

胚盤胞だと一卵性双生児が生まれる確率が高い?

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2020.4.6

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※2020年2月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.45 2020 Spring」の記事です。


たかさん(33歳)からの相談
▶︎初期胚か胚盤胞か
現在、顕微授精で胚移植を2回終えたところです。どちらも初期胚を使用し、陰性に終わりました。あと使える初期胚は1つ、胚盤胞が複数あります。グレードは初期胚が普通で胚盤胞はかなりよいそうです。先生にも主人にも、初期胚での移植が2回ダメだったので、次は胚盤胞の1つを戻したらどうかといわれました。それは私も理解していますが、胚盤胞は初期胚に比べると一卵性双生児の確率が上がるというのが不安で迷っています。

お話を伺った先生のご紹介

大島 隆史 先生(大島クリニック)


自治医科大学卒業。1982年、新潟大学医学部産科婦人科学教室入局。産婦人科医として3年間研修後、県内の地域病院の1人医長として4年間勤務。1992年、新潟大学医学部において医学博士号を授与される。新潟県立がんセンター新潟病院、新潟県立中央病院勤務を経て、1999年、大島クリニックを開設、院長に就任。

≫ 大島クリニック

胚盤胞は双子になりやすい?


学会の報告によると、ARTで妊娠した双子の確率は2%台。そのうち、一卵性双生児が産まれる確率は1.5%程度。自然妊娠だとだいたい0.3~0.4%ですから、一卵性双生児においてはARTのほうが若干確率は高いかもしれません。
排卵誘発をした人工授精の場合、双子になるリスクは低くないのですが、体外受精や顕微授精だと戻す胚が1個か2個なので、それよりも確率は低いと思います。
移植する胚の数が規制される前は、一度に4個とか5個の胚を戻していた時期もあったようですね。確かにたくさん胚を戻せば妊娠率は上がると思いますが、その分、多胎も増えます。当時の印象がまだ残っていて、「ART=多胎が多い」とイメージされる人が多いのかもしれません。


なぜ胚盤胞のほうが一卵性双生児になる確率が高いの?


アシストハッチングが原因と考える説もあるようです。胚盤胞だとアシストハッチングといって、透明帯を削って胚を脱出しやすくする措置をとるのですが、ハッチング過程において、硬化した透明帯により内細胞塊が分離されることで発生すると報告されてきました。もしかしたらそのようなこともあるかもしれませんが、あったとしても確率は低いと思います。
一方、初期胚の場合、絶対ならないとはいいきれませんが、印象としては少なく、当院では開業17年以来、初期胚を戻して一卵性双生児を妊娠されたケースは2例しかありません。


今後どうしたらよい?次の移植は胚盤胞で?


まずは残っている初期胚を移植して、それで結果が出なければ胚盤胞でトライしてみてはいかがでしょうか。
たかさんは双子になるかもしれないことでどんな不安を抱いているのでしょうか。一卵性双生児の場合、1つの胎盤を共有するので、栄養が均等に行き渡らず片方の赤ちゃんが小さくなるなどのリスクは確かにあります。
妊娠後のリスクや対処法などにおいても不安があれば、担当医に詳しい説明をお願いし、納得がいく形で治療を進めていただきたいと思います。


出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.45 2020 Spring
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