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【Q&A】体外受精をあきらめて、タイミング法に変えた場合の注意点は? -浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】体外受精をあきらめて、タイミング法に変えた場合の注意点は? -浅田先生

体外受精からタイミング法へ。ピルなどでコントロールしていたので、自分の体のサイクルが分かりません。浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.8.13

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相談者:おもちさん(43歳)



体外受精をあきらめて、タイミング法に変えた場合の注意点をアドバイス願いたいです。
2020年2月より治療を始め体外受精が今回で5サイクル目になるのですが、金銭的な理由で今回が最後の治療になってしまいます。
もしも今回うまく進むことが出来なかった場合、これからはタイミング法でチャレンジして行く事になるのですが、その場合の気をつけなくてはいけない点と、クロミッドやピルなどの薬を5ヶ月飲み続けているので、自分の体のサイクルがどうなっているのかが分からなくなってきているなかでのタイミング法の進め方の注意点を是非伺いたいです。
治療の結果ですが、胚盤胞までたどり着けません。卵砲も毎回2個が限界です。刺激方法が合っていないのでしょうか?



浅田先生の回答




現在43歳で体外受精をされているということですが、43歳と高齢のため、卵巣予備能も低く、採れる卵子も少なくなっているかと思います。
41歳の時のAMHが2.23だったということなので、その時に体外受精を行っていれば、採卵当たりの妊娠率がより高い卵巣刺激法を選択できたかと思われます。AMHを測定していながら、人工授精やタイミング法に時間を費やしてしまったことが大変残念です。40歳を過ぎたら、タイミング法による妊娠率の向上は期待できず、人工授精も1,2回でステップアップすべきと私は指導しています。

生理があるうちはいつでも妊娠できるというのは間違いで、閉経(閉経の平均年齢は51歳)の約9年前、つまり42~43歳頃が自然妊娠の限界となります。
おもちさんはこの年齢を超えていますので、タイミング法で結果が出る可能性は、ゼロではないものの極めて低い状態です。卵子の老化や卵巣予備能に関する知識ともう少し早く巡り合うチャンスがあれば、結果が違うものになっていた可能性もあり、時間と卵巣予備能を有効利用できなかったことが悔やまれます。

クロミッドやピルなどを服用していても、今後どのように月経周期が回復するかは予想できません。ピルはホルモン剤が強いのでおすすめしません。閉経が近づいていれば、回復しなくても医学的には不思議はありません。回復したとしても、ほぼ無排卵での月経周期となるため、残念ながらタイミング法による高い妊娠率は期しがたいと言わざるを得ないでしょう。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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