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漢方の補腎薬と生活養生で着床障害を改善

コラム 不妊治療

漢方の補腎薬と生活養生で着床障害を改善

2017

2017.2.13

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漢方の補腎薬と生活養生で着床障害を改善



着床障害とは、子宮内に何らかの原因があり、受精卵が着床しない状態のことを言います。とくに移植の場合、体と卵の状態が成功を左右します。着床障害の原因はいろいろありますが、東洋医学で言えば「肝の気の流れ」の滞り、「脾の冷え」が挙げられます。
まず、肝の気の流れが滞る原因はストレスです。妊活中は仕事、治療や不安、夫との関係など、たくさんのストレスを抱えがちです。これが原因で肝の気の流れが悪くなると、卵や子宮内膜の状態にも悪影響が。妊活は一喜一憂しがちですが「半年頑張ってみよう」「少しずつ良くなっている」と前向きに考えてストレスを軽減しましょう。
次に脾が冷えるとは胃腸が冷えていることを意味します。どんなに食事に気をつけても、胃腸が冷えていると栄養が吸収されず、結果として血液に反映されないのです。
このようなことから血の巡りが滞っている「瘀血」となって、子宮内膜が薄くて硬い状態になってしまいます。受精卵をしっかり着床させるにはフカフカで弾力のある子宮内膜が必要だからです。瘀血を改善するには漢方薬はもちろんですが、ウォーキングや湯船に浸かったり、お灸をするなど、体を温めることです。
また、子宮内膜が水っぽい「痰湿」タイプの人も着床障害に。痰湿は水分が滞って巡りが悪い状態です。ですから子宮内膜の表面がブヨブヨしていることから着床が難しくなるのです。痰湿は先天的な体質の人が多いのですが、しょっぱい、油っぽい、甘いといった味の濃い食事を控えるようにすると改善されます。
加齢とともに卵巣などの生殖器のパワーは全体的に落ちてきます。これを東洋医学では「腎虚」と言います。「腎」とは生命力、活力の源。腎には人の成長や発育を促進したり、性行為、妊娠、出産などの生殖機能や、若々しさを維持する生命エネルギーの元となる物質、「精」が蓄えられています。ですから、腎精が十分にあれば、女性の月経・妊娠、出産、授乳は正常に機能します。逆に腎精が不足した「腎虚」という状態は、不妊や閉経などの原因となります。簡単に言えば「老化」のことですが、最近は男女問わず、若くても腎虚の方が多くみられます。
このようなことから、補腎効果のある漢方薬は妊活には不可欠なのです。さらに漢方薬の効果を高めるために生活養生も併せて行って欲しいのです。それは、体を冷やさないために、運動や冷たいも食べ物を控えて、温かいものを摂るようにする。ただし、女性の場合、食べることがストレス発散になる人もいますから、極端に食べ物の制限をかけるのは、かえってストレスとなる場合があるのでほどほどに。







漢方の寺岡薬局 子宝カウンセラー 寺岡 健 先生

東邦大学薬学部卒業。
20代にオセアニア、北米、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと3年間かけて世界45カ国の文化や伝統医学を見聞。帰国後、日本の伝統医学である漢方に傾倒し、漢方の古典、実践を深く学んだ後、「漢方の寺岡薬局」を開業。
子宝カウンセラーとして店頭で活躍するのはもちろん、家族のつながりを考える映画上映会や産婦人科の先生を招いてのイベントを定期的に開催しています。




 




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