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<妊活知識>知ってる? 排卵日の調べ方

まとめ 不妊治療

<妊活知識>知ってる? 排卵日の調べ方

排卵日を知るのが妊活の基本といわれますが、排卵日の調べ方はご存知ですか? 自宅とクリニックそれぞれの検査方法があります。

2018.6.26

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夫婦で「そろそろ赤ちゃんがほしい」と思ったら、妊活のはじめ時。まずは、約1ヶ月のバイオリズムの中で、排卵がいつ起こっているのかを知って、その日を中心に性交渉を行うところからスタートします。


女性自身のことであっても、なかなかつかみにくい排卵のタイミングを調べる方法についてまとめてご紹介します。



目次



  1. 排卵日は尿検査でわかる?

  2. 基礎体温で排卵日がわかる?

  3. 病院で行う排卵日検査とは


排卵日は尿検査でわかる?


排卵日を調べる方法としては、尿による検査がメジャーとなっているようです。おりものの状態を見てわかることもあるため、以下を参考にしてみてください。


 


“自宅で尿検査によって調べることができます


排卵は脳下垂体からの黄体化ホルモン(LH)分泌の急上昇が引き金となって起こります。これをLHサージといいます。排卵はLHサージのピークから24時間以内に起こると考えられ、自宅で尿検査により調べることができます。尿中LH検査といい、市販の検出キットを使って、5分ほどで調べることができます。


 


おりものの変化で見極めることも


排卵には自覚症状がある場合が多くみられます。生理周期の中間期に下腹部痛などの自覚症状があった場合は、その前後に排卵している可能性が高いと考えられます。また、排卵が近づくと子宮頸管粘液(おりもの)の状態が変化し、量も増えますので、この変化のパターンを知ることで排卵の時期を予測することもできるでしょう。


 


おりものの状態は、月経直後は少ない量で粘りの少ない白っぽいゼリー状、排卵前後は量や粘りが増して卵白状になります。排卵直前は透明度が増 し、量も粘りもピークに達します。糸を引くピーク時の直後が排卵日と推定されます(図参照)。”





"たとえば、基礎体温表に体調やおりものの変化を書き込むなど、ふだんから自身の体のサインに注意して観察するように心がけるとよいでしょう。ただし妊娠しやすいタイミングは排卵日を含めその前の5日間ほど、と比較的幅がありますので、ご安心ください。"


排卵日の調べ方|不妊治療



基礎体温で排卵日がわかる?


基礎体温を測っていると排卵日がわかるといわれます。実際には正確に「この日が排卵日」とグラフから読み取れるものなのでしょうか。


 


“基礎体温は、測ったら必ずグラフにしましょう。グラフにしてみて初めて変化がはっきりわかるからです。1日や2日飛ばしても測れる時に測り続けることが大切です。そして、セックスをした日に必ず白丸をつけること。1カ月たった時にセックスと排卵のタイミングが合っていたかがわかるように記録を続けることですね。それがその後の参考になります。


 


排卵日がグラフからはっきりとわからなくても、排卵をしているならば妊娠の可能性はあります。そのためには2~3日に1度はセックスをすることが必要です。セックスの回数が十分にあっても妊娠していなかったら、何か別の原因もあることを考えます。


 


次のことをもう一度しっかりと認識をしましょう。基礎体温では排卵の予測はできません。この日が排卵日だったことを後から知ることができます。基礎体温表をつけていてもセックスのタイミングを推定することは、実はできないのです。”


“排卵をしていても、卵子の発育に時間がかかっている病態で3~4週目にやっと排卵するパターンの多くは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)です。あるいは、排卵が予定通りにあっても、すぐに生理がくる。これは高温期が短いパターンで、黄体機能不全です。また、圧倒的に排卵が早い場合もわかります。8~10日目ぐらいであっという間に排卵する人もあり、この場合には月経周期が22日とか23日で短くなります。大半が卵巣の老化による機能低下が考えられます。卵巣機能が落ちている時は、早く卵子が育って早く排卵するなどの問題が多くなります。30代であっても閉経に近い状態の方もおられるので早めのAMHの検査が必要です。


 


また、自分では正常に生理があると思っていても、実は無排卵での不正出血ということもあります。排卵障害があると、30日周期でも排卵していません。60日周期、90日周期の場合でも同様のことが起こります。一方、「2週間で生理がきた」といわれることがありますが、多くは排卵期の出血です。1カ月で2回生理があったというのも同じことです。排卵時は、生理が始まる時と同じようにホルモンの分泌が変化するのですが、それが正しく起こると出血しません。そこが少しずれると排卵出血を起こします。その最たるものが、21日で出血があり、35日でまた出血があって、まだ体温が上がっていなかったりします。これは、排卵ができないで起こる不正出血です。”


 


基礎体温表は答え合わせのように、排卵日と夫婦生活のタイミングが合っていたか確認のために使ったりすることもあるようですね。排卵検査薬と組み合わせながら使うことで、効率的に妊活を進められそうです。



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卵巣の働きがわかる基礎体温表。排卵をしている、していないだけでなく、病気の可能性も含めて、卵巣に関する多くの情報を含んでいます。
"


基礎体温表で排卵日がわかりません。もしかしたら無排卵でしょうか?【特集 : 排卵障害の不妊治療】



病院で行う排卵日検査とは


これまでご紹介したのは自宅でできる排卵日の検査でした。病院で排卵日を知る方法もあります。


 


“病院で行う検査は採血によるホルモン検査のほか、超音波や頸管粘液を調べる検査があります。


生理が始まると、たくさんの卵子の中から排卵するために選ばれた卵子(主席卵胞)の袋がだんだん大きくなってくるんですね。排卵間近になると直径が18~20㎜に。超音波でみてその大きさに達していたら排卵直前だと判断し、タイミングをとってもらったり、人工授精を行います。同時に子宮内膜の厚さもチェックして、着床に適した状態になっているかどうか確認します。


また、生理が始まるとエストロゲンが分泌されます。このホルモンが子宮頸管の細胞に働きかけ、粘液が出てくるんですね。粘液と一緒になることで精子は受精する力をつけていきますから、分泌が増えていけば排卵が近いということに。病院で粘液を調べればわかりますが、「最近、ドロッとしたおりものが増えている」とご自身で感じる方も。”


 


“月経周期に合わせて行うホルモンの検査は、排卵のリズムを知るためにも重要な要素で、不妊治療スタート時に必須の検査といえるでしょう。


ホルモン検査は卵胞期(低温期)・排卵期・黄体期(高温期)の3つの時期に行います。


生理3~5日目の卵胞期には、主にFSH(卵胞刺激ホルモン)とE2(エストラジオール)の値をみます。この時期のホルモン値は基礎値といって、排卵に向けたスタート地点。”


“生理11~14日目の排卵期はE2の値が上昇し、排卵直前にはLH値がポンと高くなります。P4(プロゲステロン)値は排卵近くになると微妙に変化して、この時期に少し上昇してくるのですが、上がりすぎるのも良くありません。LHは急激に上がり、E2は200 pg /ml程度、P4は1ng/ml程度であることが理想的だと思います。”


 


ホルモンの値の変化から、排卵のタイミングを予測することが可能ということです。


ただ、1回特定の検査をするだけですべてがわかるわけではないようなので、根気強く検査を受けるのが大切ですね。



"排卵日の予測や排卵のリズムは1つの検査、1回の検査で明確にわかるわけではありません。画像による観察やホルモン値の測定、粘液の状態など、いくつかの情報を総合的にみて診断していきます。"


■排卵の検査



よく言われるのが、排卵日当日にだけピンポイントで性交渉を持つより、前後に複数回夫婦生活があるのが望ましいということです。


大まかに排卵予定日の目安をつかんだら、夫婦で協力できるような環境を整えたいですね。


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