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ホルモン補充周期と自然周期、 メリット・デメリットは?

専門医Q&A 不妊治療

ホルモン補充周期と自然周期、 メリット・デメリットは?

顕微授精で治療中。ホルモン補充のほうが着床率がいい?自然周期ではダメ?津田沼IVFクリニックの吉川守先生に伺いました!

2018.10.19

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相談者:続さん(32歳)

ホルモン周期と自然周期


不妊治療歴3年。人工授精で妊娠するも流産。精子の量が少ないため、現在、顕微授精で治療に臨んでいます。今度、初めて凍結胚移植をするのですが、採卵で17個採れたので新鮮胚移植はできず、おそらくピルを使って生理を早めて移植するらしいのですが、採卵の時、たくさん注射を打って薬の効きが良すぎたので、正直ホルモン補充をするのに抵抗があります。先生はホルモン補充のほうが着床率がいいからそっちにしたそうですが、自然周期ではダメなのでしょうか?


吉川 守先生(津田沼IVFクリニック)





ホルモン補充周期による移植のほうが着床率は高い?


血液検査での卵胞ホルモンや黄体ホルモン値、超音波での子宮内膜厚など、移植に適切とされている状態を満たしていれば、自然周期とホルモン補充周期での条件に差はないと考えています。そもそも自然周期による移植とホルモン補充による移植を無作為に比較することはできないので、「ホルモン補充のほうが着床率は高い」とは一概にいえないと思っています。



卵巣機能低下や月経不順、排卵障害の方、異常がなくても仕事を持っている方は日程調節をしやすいという理由で、あるいは病院休診日などのために移植キャンセルを避けたい方もホルモン補充周期による移植を選択されることがあります。



「着床率が高いから」ということではなく、ご自身のライフスタイルや考え方、体の状態に合うかどうかで決めていくことになるかと思います。もちろん「絶対この方法だけで」というわけではなく、妊娠することが第一の目的ですから、選択した方法がうまくいかなければ別の方法をとることもあるでしょう。

こういった戻し方をはじめ、当院では治療の最終的な決定は患者さんにしていただいています。治療についてよくわからない方も多いので、選択できるまできちんと情報提供をする。事前に胚培養士が時間をかけてご説明します。その後、約1ヵ月程度考えていただく時間がありますから、納得して決めることができます。


 


当院に通院されている患者さんは働いている方が多いので、9割くらいの方はホルモン補充周期を選択されますね。また、これまで何度かトライしてもうまくいかなかった方は「私のホルモンだけではダメかも」とコンプレックスを抱いている場合が多いので、補充することで気持ち的にも安心されるようです。


ホルモン補充周期のデメリットは?


ホルモン補充周期では薬剤を月経中から妊娠判定日まで、または妊娠8週程度まで使用しなければなりません。たとえば貼り薬によるかぶれなど、薬による副作用や薬を使用する煩雑さ、費用負担をデメリットととらえる方もいると思います。


自然周期のメリット・デメリットを教えてください


自然周期のメリットは薬を使用しない、あるいは少量の使用に留めることができること。薬による副作用や煩雑さ、費用負担がない、あるいは少ないと思います。
一方デメリットは、高齢や病気による卵巣機能低下、月経不順、排卵障害の方は採用しにくいということがあります。また、自然な排卵に合わせなくてはなりませんから、仕事等による通院制限、病院休診日のために移植できないことが比較的多くあります。排卵日数日前より頻回の通院、検査が必要となりますので、煩雑さや採血の痛み、費用負担は増えることがあるでしょう。


吉川先生より まとめ


●2つの方法において着床率の比較はできません
●ホルモン補充周期には日程調節をしやすいという利点が



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お話を伺った先生のご紹介

吉川 守 先生


日本産科婦人科学会専門医。日本母体保護法指定医師。平成22年11月に津田沼IVFクリニックを開院。不妊治療専門のクリニックで、なかでも体外受精と顕微授精による治療を主に実施。じっくり時間をかけて患者さまのお悩みを伺い、情報をきちんと提供。納得できる形で治療を進めていきます。吉川先生の趣味は金魚飼育。「頑張ったな」という日に1匹ずつ購入して、大切に育てているとか。

≫ 津田沼IVFクリニック

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