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【Q&A】不妊治療の検査について -浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】不妊治療の検査について -浅田先生

5年以上の不妊治療で今はお休み中、再開に向けてどんな検査をしたら良い?浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.8.8

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相談者:ぽ さん(33歳)



不妊治療の検査について
5年以上不妊治療していて今はお休みをしています。顕微授精は3回しましたが、そのうち2回化学流産、1回陰性です。それとは別に自然妊娠で胞状奇胎にもなりました。7月の半ばから治療を再開しようと思っています。それでできる限りの検査をしようと思ってます。今までした検査は通気通水検査、子宮鏡検査、着床検査です。他にどのような検査がありますか?



浅田先生からの回答




5年以上、不妊治療をされているということですが、5年以上結果がでなければご自身の人生設計も変わってしまいます。不妊治療とは変わってしまう人生設計をリデザインするものだと私は考えています。ですから、結果がでることを第一に考えていかなければならないと思います。

ぽさんは、治療のステップアップというよりもクリニックのステップアップをするべきではないでしょうか。
4~5年も通院していて、AMH(卵巣予備能検査)の検査もされていないことが一番の気がかりです。
今まで、全く妊娠できなかったわけではないですが、治療を始めてもう5年も経過しています。大切な時間を無駄にしないために、クリニックのステップアップが必要だと思います。

妊娠をするということは、受精卵ができてそれが子宮の中で育つことです。
顕微授精で受精卵までできていたら、あとは受精卵が子宮のなかで育つかどうかになりますが、それは受精卵の中身の問題です。よって、子宮や内膜の状態を検査してもほとんど意味がありません。
例えでいうと、プランターや肥料を一生懸命よくしても、種や苗に問題があれば育たないことと同じです。
ただ、受精卵は子宮に移植し、適切な時期に適切な遺伝子が発現してはじめて成長します。受精卵の見た目等では判断できないため、実際に子宮に移植してみないと分かりません。

「今まで検査をした検査以外にどのような検査があるか?」ということですが、顕微授精までいった方が行う有効な検査はほとんどありません。
ただ、あえて言えば受精卵の染色体の異数性検査、PGT-A検査だと思います。

何よりも、時間を無駄にせず、レベルの高いクリニックへステップアップしましょう。
そして早く結果を出して、子育てという人生の次のステージに踏み出していただきたいと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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