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左卵管が閉塞。FTと体外受精、 正しい選択は?

コラム 不妊治療

左卵管が閉塞。FTと体外受精、 正しい選択は?

2018.2.26

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ねこさん(41歳)からの相談


相談内容


11月に子宮卵管造影検査を行ったところ、両卵管狭窄があり、2月末にFTをして両卵管拡張。その後、半年は彼の意向もありタイミングを、7、8月にゴナールエフⓇを使用しながらAIHに臨みましたが、結果は陰性。再度、子宮卵管造影検査を実施。左の卵管に造影剤を流しても通らず、子宮に逆流してしまいました。1回目の検査は激痛でしたが、今回は痛みはまったくなし。痛みがなくても閉塞していることもあるのでしょうか。それともたまたまどこかに当たっていた? AIHの予定がありましたが、左から排卵していることが多かったため、確率が低いとのことで中止に。再度FTをするか、体外受精にステップアップするか悩んでいます。



FT(卵管鏡下卵管形成術)後、また卵管が閉塞してしまうことはあるのですか?


FTをやって詰まった卵管が通ったのなら、だいたい1年程度はその状態を維持することができると思います。不妊の原因が卵管因子だけという場合、30%くらいの人がFT後に妊娠しています。
1回通ったらずっとそのままで2人目のお子さんを妊娠する人もいれば、再発を繰り返す人も。それほど多くありませんが、半年程度でまた狭窄してしまう人もいるようです。


2回目の子宮卵管造影検査では痛みがなかったということですが。


卵管が狭窄していたり、閉塞している場合、痛みが出ることが多いのですが、必ずしも全員に痛みが出るとは限りません。痛みの有無だけでは決められない部分はありますね。ねこさんのように、前回は痛みがあったけれど今回は痛みがなく、それでも卵管閉塞が確認されたというケースもあり得ると思います。


今後の治療について、再びFTを受けるか、それとも体外受精に進むか、どちらを選択したらいいですか?


通常では、FT後、1年間一般不妊治療にトライして、それでも結果が出なかったら体外受精にステップアップするというケースが多いようです。
ねこさんの場合、次の治療を決める際、一番のポイントになるのは年齢ではないでしょうか。41歳だと何もトラブルがなくても妊娠しづらく、少しでも妊娠の確率が高い方法をチョイスしたほうがいいと考える年齢です。
再度FTを受けて、また人工授精を繰り返すのはあまり意味がないのでは。卵管を治療することにこだわって貴重な時間を使ってしまうより、ステップアップしたほうがいいと思いますね。


排卵も閉塞している側の卵管に偏っているようで、人工授精も厳しいようです。


ねこさんのように排卵に偏りがある方はよくいらっしゃいます。そのような場合、詰まっていないほうで排卵するように、クロミッドⓇなどの排卵誘発剤を使いながら人工授精をすることがあります。しかし、偏りが大きいと注射を使ってもなかなか解消できず、体外受精に進むケースも。もしこの方法を試すとしても1、2周期でしょうか。
卵管因子が気になると思いますが、ねこさんの場合、それよりも重要視しなければいけないのは前述のとおり、年齢因子です。ご主人がステップアップに抵抗を感じていらっしゃるようですが、体外受精の説明会や不妊カウンセリングなど、治療について理解してもらう機会はあると思います。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値が1・48ng/mlと年齢の割にやや高めですが、のんびりはしていられません。ご主人とよく話し合って、早めにステップアップを考えていただきたいですね。





Doctor’s advice


●FT後、半年程度でまた卵管が狭窄や閉塞してしまうケースもあります。
●41歳なら再度のFTで時間を使うより、体外受精へのステップアップを。



 





先生から


卵管の治療にこだわるより、
妊娠率を上げる方法の選択を



 


 


お話を伺った先生のご紹介

伊藤 哲 先生(あいウイメンズクリニック)


順天堂大学医学部卒業、同大学院修了。順天堂大学医学部産婦人科学講師、国際親善総合病院産婦人科医長を経て、1999年あいウイメンズクリニック開院。日本生殖医学会生殖医療専門医。診察時間を少し短縮したことでスタッフの残業が減り、逆に治療の効率もアップ。快適な職場環境で長く働くスタッフが多く、勤続18年の看護師さんもいるそうです。

≫ あいウイメンズクリニック

出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.37 2018 Spring
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