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「乳がん」の怖さ。不妊治療にも影響する?

まとめ 女性の病気

「乳がん」の怖さ。不妊治療にも影響する?

10月13日は麻酔の日。「乳がん」に対する理解をこの機会に深めてみませんか?今まで検査をしたことがない人は、ぜひ勇気を出して検査を。

2018.10.13

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1804年の今日、世界で初めて全身麻酔による乳癌手術が成功


今から214年前の10月13日。


 


西暦1804年、江戸時代の日本で世界初の「全身麻酔」による乳癌摘出手術が成功しました。


 


この偉業を成し遂げたのは華岡青洲という日本人医師。


 


この成功を記念し、日本麻酔科学会が10月13日を「麻酔の日」と制定しました。


 


今日、「乳がん」への意識の高まりとともに、その知名度も上がりつつあります。


 


この機会に乳がんに対する理解を深めてみませんか?


乳がんかもしれません。


相談者:もんがさん(33歳)



産後1年半です。授乳が終わったくらいの時期から、右の脇の下に小さなデキモノができました。場所は、ちょうどリンパの辺りです。
両胸が交互にチクチクし、不安になっていたら翌日生理が来たので、生理前だったからかなと思いました。あまりに不安になったので、乳がんのエコー検査を受けました。マンモグラフィは受けていません。その日はちょうど排卵日にあたる日でした。そこでは異常なしで、胸の痛みはホルモンによるものと言われました。その日はその後風疹の予防接種も受けました。



その後、気にもしていなかったのですが、先日、右の脇の下のデキモノが大きくなっていました。中にあるというより、外に出てきているという感じで、押すと痛いです。今日生理2日目ですが、昨日より少し小さくなっています。これはなんなのでしょうか?
がんでしょうか?風疹の予防接種の副作用でしょうか?他になにか考えられる事はありますか?



しこりがあるから必ずしも乳がんであるとはもちろん限りません。大切なのは、胸の状況としこりの変化をご自身で把握することです。


以前よりも大きくなってきているなど、明らかな変化を感じる場合はすぐに検査を受けることをおすすめします。


乳がんかもしれません。



「乳がん」-進む個別化治療を知っておこう


乳がんの治療は、他の臓器のがんと違って「個別化治療」が確立しています。


 


乳がんのなかでも、どのタイプのがんであるかにより治療方法が異なってきます。まずは、発見のタイミングの違い。がんの進行度により「早期がん」「進行がん」の2つに分けられます。


 


特に早期がんの中でも「非浸潤がん」は、がん細胞がまだ乳房の中の乳管、あるいは小葉の中の基本構造(基底膜)にとどまっている場合で、ステージでいうと0期。ここで発見できれば、転移の可能性がない状態であるため腫瘍を手術で切除するのみで、治療が完結し後々の薬物治療などは不要になることがほとんどです。


 


そしてがん細胞が基底膜を超えた浸潤がんではあるものの腫瘍の大きさが2センチ以下でしかもリンパ節転移がない状態が1期。ここまでが早期がんと呼ばれます。0期と1期の場合、治癒する可能性は95%以上です。


 


腫瘍の大きさが2センチを超えわきの下のリンパ節への転移などが加わってくると、ステージ2期以上の進行がんという段階になります。この場合は、がん細胞がリンパや血管などに入り込み、全身の流れに乗っている可能性があるため、肝臓や肺骨などのほかの臓器へがんが波及する可能性(転移の可能性)が出てきます。


 


したがって乳房の手術だけでなく、手術と組み合わせて、転移や再発を予防するため、あるいは治療するために全身的な薬物治療の組み合わせが必要となります。このような全身治療は治療時間も長く、また治療費もかさんできます。



自分の乳がんと治療が違う…と疑問を持たれる方がいるのですが、がんのタイプの違いでそれに効果のある治療が全く変わってくるため、同じ乳がんといっても人により治療が異なるのです。


「乳がん」-進む個別化治療を知っておこう



乳がん検診の重要性を理解していますか?


乳がんは早期で発見すれば、90%以上治ります。しかし、早期の乳がんは自覚症状がなく、触っても分かりません。画像診断でしか発見できないのです。しかも、1㎝のしこりは約1年で2㎝の大きさになる場合もあります。だからこそ、定期的に乳がん検診を受ける必要があるというわけです。

早期発見、早期治療ができれば、命も守られますし、化学療法やホルモン治療も受けなくて済む可能性が高くなります。妊娠・出産を望むならそれらの治療は避けたいもの。ですから、20代から30代、40代の方も受けておいたほうが良いのです。

もし、不妊治療中に乳がんが発見されたら、受精卵や卵の保存を行うか抗がん剤かの選択に悩むことになります。また、妊娠中に乳がんが発見されると、自分の生命か胎児の生命かの選択を迫られたりと、つらい局面と向きあうことにもなってしまう可能性もあります。

とはいえ、乳がんを含めた婦人科系のがんは、他の臓器に比べて、早期に発見して手術を含めた適切な治療を行えば、良くなる可能性が高いのです。恐がらず、積極的に検診を受けたいものです。



「乳がん検診は中年になってから」と思っている若い女性も多いでしょう。でも、乳がんは年齢に関係なくかかる病気です。妊娠を希望していたり、不妊治療を検討しているならば、ぜひ乳がん検診を受けましょう。


乳がん検診の重要性を理解していますか?



妊活中の乳がん治療はどうする?


治療後には妊娠の可能性もありますが、患者さんの状況(治療後の年齢や卵巣の状態、治療内容など)によって確率は変わります。

 

妊娠ができなくなる原因は、薬物療法で使用する薬剤が卵巣に与える損傷です。なかでも抗がん剤は卵巣に直接ダメージを与え、治療中は月経が止まります。ホルモン剤は直接卵巣にダメージを与えることはありませんが、治療期間が5~10年と長くなり、月経が回復しないまま閉経になることも少なくありません。

しかし薬物療法には、転移や再発の予防、乳房を温存するためにがんを小さくする目的があって、約8割の患者さんが行う避けられない治療です。

 

そこで最近は、妊娠の能力を温存する治療が注目されています。これは、がんの治療前に卵子を採卵して、精子と受精させた受精卵を凍結保存しておき、治療後に子宮内に移植し、妊娠へとつなげるものです。この治療を受けるには、パートナーがいることが条件になります。パートナーがいない人は未受精卵や卵巣組織を凍結する保存がありますが、まだ試験段階です。

 

こういった治療には費用がかかることや、がん治療と生殖医療の連携施設が少ないなどの課題はあるものの、がん治療後に出産している患者さんもいます。まずは担当医に聞いてみましょう。 『患者さんのための乳がん診療ガイドライン』、『乳がん患者の妊娠出産と生殖医療に関する診療の手引き』でも詳しく知ることができます。



まず、不妊治療はいったん中断して、がんをきちんと治すための行動をとることが大事です。
自分のがんについて正確に知りましょう。


妊活中の乳がん治療はどうする?



乳がんを乗り越え、海外での卵子提供を決意 。卵子提供という道を選んでよかった。


表情豊かに笑い、ママのお腹を元気にキックする4カ月の赤ちゃんを抱きながら、出産までの道のりを話してくださったTさん。彼女の穏やかな笑顔からは想像できないほど、そこにはさまざまな決断がありました。



「38歳で結婚するときに乳がんの手術をしたんです。子どもが欲しかったので1年で治療はやめたんですけど、術後2年後検診までは妊娠しないようにと医師からの指示がありました」



乳がんの治療をやめてから再び生理が戻るまで半年以上かかり、そこから自然妊娠したものの流産を経験。41歳から始めた不妊治療でした。



フルタイム勤務で働くTさんにとって、最初に受診した病院は不妊治療と仕事との両立が難しい状況でした。



「それに結果もかんばしくなくて。卵子が採れず、1個採れても受精しない。『だめでした』とあっさり言われ、あなたの年齢なら仕方がないと。どうしたらよいのか聞くと、『やり続けるしかない。10回採卵したら1回ぐらいは』と言われたのですが、1回の採卵ですごくお金もかかるので、このまま治療を続けるのは難しいと思いました」



そこで、仕事帰りに通える別の病院をネットで探しましたが、そこでもよい結果を得られず、その一方で甲状腺の機能低下症の診断もあって不妊治療自体が延び延びになるなど、先の見えない日が続きました。



今は幸せそうに赤ちゃんを抱くTさんも、無事に生まれるまでは不安が大きかったと言います。
「両親やきょうだいは、私の体のことをずっと心配していました」


乳がんを乗り越え、海外での卵子提供を決意 。卵子提供という道を選んでよかった。



乳がんで手術を受けた後はどうなる? 治療法と再発のリスクについて


乳がんにかかる人は多くなっている傾向にあり、今や「電車で隣に座っている人が乳がんだった」というくらいの頻度で増えています。 増えてはいますが、早期発見であれば治る確率、10年後の生存率はとても高いのが乳がんの特徴です。

がんが発生した乳腺内にだけがん細胞がみられる「ステージ0期」の場合の10年生存率は95%以上です。

しこりが2cm以下でわきの下のリンパ節に転移がみられない「ステージⅠ期」でも10年生存率は89%です。 ステージ0期、Ⅰ期のように、がん細胞が乳房の局所だけにとどまっている時に治療を始めれば、乳がんで命を落とす危険は極めて低いといえます。

しこりが2cm以上や、2cm以下でもわきの下のリンパ節に転移があるのが「ステージⅡ」は78%、しこりの大きさが5.1cm以上でわきの下のリンパ節に転移がある、もしくはしこりの大きさは関係なくわきの下のリンパや鎖骨などに転移がある「ステージⅢ」だと約50%になります。

しこりの大きさは問わず乳房から離れた臓器に転移がある「ステージⅣ」になると約25%と、ステージが進むにつれて10年生存率はどうしても低くなります。 そのため、がんを早い段階で診断し、早めに治療することが大切です。では、現在は乳がんに対してどんな治療法があるのでしょうか。



乳がんになる方のライフスタイルによっても、治療で優先されることが変わってきます。まさに個別化医療が乳がんの治療の分野では進んでおり、治療方法も多様化しています。


乳がんで手術を受けた後はどうなる? 治療法と再発のリスクについて



不妊治療にも大きく関わる乳がんは早期発見が重要です。


この機会に検査を受けてみるのはいかがでしょうか?


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