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クロミッド服用について

専門医Q&A 女性の健康

クロミッド服用について

2012.8.11

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みんにゃりんさん(40歳)

前月、LH FSHの負荷試験をして、結果が芳しくなかったため、今月から生理5日目から5日間、クロミッド1Tを開始することになりました。

こちらでクロミッドに関する質問を読んでいると、

「6ヶ月が限度」「1回目は◯個の卵子が育ってた」というような書き込みを多く見受けました。

ところが、自分はといえば、今月からクロミッド服用開始、来月の生理4日目までに再度薬のみ受診(診察はありません)、その次も薬のみ受診、3周期目の飲み終わり1週間後にエコー検査という指示で、かなり長期間放置されます。

他の方が書いてるような、今月の服用結果を知る術が無い状況なのですが、自分の年齢を思うと1周期も無駄に出来ないのに、こんな大雑把な病院に通い続けていいのか大変不安です。

薬のみ、検査のみの指示の場合は診察が一切無いというのも不安の一因かもしれません。

前医は高齢で、積極的な治療を受けるには無理を感じたので病院を変わったところなのですが、少なくとも前医はエコー検査も診察も毎回必ずあり、他の所見と比較してこうだからという詳説もあったので不安に感じることはありませんでした。

クロミッド服用を3周期継続エコー検査診察一切無しって、普通なんでしょうか?

それとも、周期を無駄にして後悔する前に別の病院へ変わるべきでしょうか。


お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

「クロミッド服用について」

月経周期が28~31日の方にクロミッドを通常量投与するとかなり早く卵胞発育がおこる可能性が高く、通常の排卵時期とはかなりずれが出てくる可能性があります。
投与量が同量であれば概ね同時期に卵胞発育が認められるものの、周期によっては排卵時期のずれが出てきたり排卵が起こらなかったりするケースもあり、少なくとも初回投与での経腟超音波による卵胞計測は欠かせず、2周期目以降の卵胞計測も必要性が高いと思います。
また、クロミッドを繰り返し投与することによって頸管粘液が減ってきたり、子宮内膜が薄くなる弊害が出てくるケースもありますが、初回投与でもこれらの所見が出てくる方もみえます。

年齢的に余裕はなく検査が血液検査とクラミジア検査のみですので、まず効率よく子宮卵管造影、フーナーテストや精液検査などのスクリーニング検査を行い、原因を検索して治療方針をしっかり組み立てるのが良いと思います。


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