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AIHで科学流産経験がある場合IVFへ進むべきか

専門医Q&A 女性の健康

AIHで科学流産経験がある場合IVFへ進むべきか

「人工授精で妊娠までは至らなかったものの陽性反応が出た私のような場合は、ずっと人工授精をトライすべきなのでしょうか。トライし続ければ人工授精で再度陽性反応が出るものなのでしょうか。」

2013.10.21

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モモさん(30歳)


現在AIH6回目の高温13日目ですが、今回も検査薬は陰性でした。リセットはまだしていません。
人工授精2回目で陽性反応が出て、袋嚢確認が出来ないまま5W3Dで科学流産を経験しました。
妊娠までの道のりが短くなるのならばと、体外受精へ進む事も検討し始めているのですが、人工授精で陽性反応を見ただけに体外受精へ進む事に抵抗があります。
ちなみに主人の精液数値には毎月かなりの幅が出ます。
体外受精は人工授精で一度も陽性反応が出ない場合に進むもので、人工授精で妊娠までは至らなかったものの陽性反応が出た私のような場合は、ずっと人工授精をトライすべきなのでしょうか。
トライし続ければ人工授精で再度陽性反応が出るものなのでしょうか。




お話を伺った先生のご紹介

宇津宮隆史 先生 (セント・ルカ産婦人科)


【経歴】
1949年 大分県豊後大野市大野町生まれ
1973年 熊本大学医学部卒業
1973年 九州大学温泉治療学研究所産婦人科入局
1981年 医学博士(九州大学)「排卵障害婦人に関する臨床内分泌学的研究」
1988年 九州大学生体防御医学研究所講師
1989年 大分県立病院がんセンター産婦人科部長
1992年 セント・ルカ産婦人科開設
1998年 セント・ルカ生殖医療研究所開設
2010年 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
「生殖補助医療により生まれた児の長期予後の検証と
生殖補助医療技術の標準化に関する研究」共同研究開始
2013年 第31回日本受精着床学会総会・学術講演会会長
【現在】
・ 日本受精着床学会常務理事
・ 日本生殖心理学会常務理事
・ 日本生殖再生医学会理事
・ NPO法人日本不妊予防協会理事
・ JISART(日本生殖補助医療標準化機関)監事
・ 大分市医師会監事
・ 遺伝性疾患に関する出生前診断研究会幹事
・ 日本産科婦人科学会倫理委員会内PGSに関する小委員会委員
・ Infertility Study Group世話人
・ 社会福祉法人 別府平和園理事長
【資格】
・ 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
・ 日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
・ 日本生殖医学会生殖医療専門医
・ 日本内視鏡外科学会技術認定医
【趣味】
登山
写真
スキューバダイビング
茶道裏千家
ルアーフィッシング


≫ セント・ルカ産婦人科




この方は1回妊娠するも流産しています。精子は明らかに良くない。しかし年齢は30歳、まだ若いので安心です。妊娠までの不妊期間はどれくらいでしたでしょうか。精子が少ないので人工授精(IUI)は必要でしょう。当院でなら、まず腹腔鏡検査を勧めます。なぜなら、精子の問題はIUIで解決しているとして(処理後の精子があまりよくないとは思いますが)、妊娠しない原因に子宮内膜症や卵管癒着などが考えられるからです。また、卵管采の卵のピック・アップ障害も考えられます。このような場合、腹腔鏡検査をしてそれらを治療し、3~4回IUIを行っても妊娠しないなら体外受精(IVF)かと思います。また、精子の結果が2回分しかないのでわかりませんが、もし、これ以外の精子の検査結果がこの2回以下で悪かった場合、受精障害が考えられますから、早めにIVFもしくは顕微授精(ICSI)かなと思います。いずれにせよ、モモさんは若くて妊娠経験もあり、精子も悪いながらもありますので、絶対に成功すると思います。





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