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高温期のお灸

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高温期のお灸

2011.9.5

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ペンタさん(35歳)

はじめまして。
不妊治療中のペンタと申します。

私は市販のお灸を買い、ネットでツボを調べて
自己流で施術をしています。

高温期は避けたほうがいいツボがあると知ったので
低温期だけの施術にしているのですが
高温期に効果的なお灸があれば
治療の助けにしたいと思っています。

病院では黄体機能不全と診断、薬も処方されています。

今回もネットで検索を重ねたのですが、
あちらのサイトでは○○のツボがOK、
こちらのサイトでは同じ○○のツボがNG、と
情報が多過ぎて逆に分からなくなってしまいました。

鍼灸院の先生によって考え方が違うのでしょうか。
また、症状や体質によっても違うのかもしれない、
と思いましたが、近くによさそうな鍼灸院がなく
困っています。

少しでもアドバイスを頂きたいです。
よろしくお願い致します。


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

こんにちは、ペンタさん。

翠明館治療室の神薗といいます。

自宅で市販のお灸を使って、体調管理をされているようですね。
とても良い心がけだと思います。

高温期のお灸で、効果的なツボがあったらとのことですが、
確かに、ネットではいろいろな情報が飛び交っていますね。

よく三陰交について、着床頃とか妊娠が分かってからはしない方が良い、というような情報がありますね。これについても、鍼灸師によって、意見が分かれているところですが、基本的にこれらの情報の根拠となっているものは、ほとんどが古典です。それが言い伝わって、このツボは良いとか、NGだとか言われているのですが、私自身の考えとしては、基本的でどのツボを用いても、妊娠にマイナスの影響はない、です。効果的なツボが沢山ありますが、妊娠を阻害するツボかない、というのが私の考えです。

ただ、三陰交を例にとると、あまり強い刺激を与えすぎると、子宮が強く収縮してしまうので、着床のころや妊娠初期は、このツボに強い刺激を与えることはしません。

これは、全てのツボにいえることです。強い刺激は、交感神経を亢進させてしまい、子宮が強く収縮してしまうのです。なので、高温期や妊娠初期は、刺激を弱くして、治療をしていきます。

自宅でやられるお灸位の刺激でしたら、多くの箇所を一辺に施灸しないかぎり、過剰刺激とはなりませんので、必要以上に心配されなくても大丈夫です。

高温期は、気血を充実させることが大事なので、お勧めは、膝の上にある”血海”です。それから、流産を防止する意味合いで、内踝の前方にある”然谷”、それから内踝の指3本上にあり、アキレス腱寄りのくぼみにある”復溜”というツボがお勧めです。

ツボの詳し場所については、当院のHPにも記載がありますので、一度ご覧になってください。


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