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子宮内膜が厚くなりません。

専門医Q&A 漢方・鍼灸

子宮内膜が厚くなりません。

2015.10.30

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はなこさん(43歳)

体質は冬になると足先は冷えますが酷い冷え性ではありません。
体温は昔から綺麗な二層になっています。(36.2〜36.8度)
今年に入ってから子宮内膜が厚くなりません。生理10日目に7ミリになるのですが移植日でも厚くならず7ミリ程度です。
鍼灸を始めて6ヶ月経ちますが効果があるかどうかはわかりません。漢方にも興味がありますが、生理不順の人で体温が二層でない人や冷え性の人が効果があるというイメージですが、私のような状態でも効果はあるのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

かしたに陽子 先生 (漢方薬の一陽館薬局)


女性のための漢方相談専門薬局として、相談スタッフ7名は全員女性。
不妊症・月経不調など女性特有の心身のトラブルについて相談が多く寄せられます。
輝く女性の笑顔のために一陽館薬局だからできること、女性だからこそ分かり合えることがあります。
おひとりお一人お悩みの症状も生まれ持った体質も生活環境も異なるわけですから漢方相談は個別相談が基本であり、その相談自体からオーダーメイドであることは当然のことであるという考えに立ってしっかりとお客さまに寄り添い、サポートしています。

店主:かしたに 陽子
一陽館薬局 代表 管理薬剤師
漢方薬生薬認定薬剤師
不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー



≫ 漢方薬の一陽館薬局

はなこ様は、まだ漢方をお試しになられたことがないのでしたら、ぜひお試しいただきたいと思いますね。

まず、漢方の適応範囲ですが、生理不順や冷え性があり基礎体温が不安定な場合などにも効果的ですが、特長としては、例えばピルや冬場のカイロのように直接的にホルモン量を加減したり温めたりするような作用ではなく、あくまでも、卵巣を元気にしたりや子宮内膜等の血行を良くしたりする作用によって、低下していた機能が改善されホルモンバランスがちょうどいい状態になって、結果として生理不順や基礎体温の不調も改善されたり、冷えやすい状態があれば血流・代謝・自律神経などの機能調整により不具合が改善されるということです。

ですから、基礎体温に問題がなくても、月経前のちょっとした不調や加齢による症状や疲労感など体からのサインに漢方薬で対応していけば、身体機能の過不足が調整され妊娠力の向上が期待できます。

それと、ぜひ漢方薬をおすすめしたい理由として、不妊治療の成果を高めるという視点からです。昨年までに対して子宮内膜が厚くなりにくい状態であるということは、せっかく良い受精卵を移植されても効率よく着床することが難しい状況であると考えらえます。理由として、加齢の影響以外にも不妊治療で使用される様々な薬によっても、体に熱がこもりやすく、潤いが不足しやすい傾向に傾いているためと考えられます。たとえば、お肌の乾燥やのどの渇きなどは漢方では「陰虚」、寝汗は「気虚」のサインであり、バランスを本来の状態に回復することで身体機能としての妊娠力を補い、より着床しやすいように子宮環境をサポートすることが期待できます。

つまり、不妊治療に体の状態を調整する漢方を併用されると、不妊治療自体の効率アップにつながると考えられます。
また、不妊治療の休憩期間中に漢方薬のみで体づくりに取り組まれてもよいと思います。

漢方薬にもたくさんの種類がありますので、信頼して相談できる薬局などで、ご自身の状況に合ったものを服用されるようおすすめします。


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