HOME > 漢方・鍼灸 > どうしたら着床してくれるでしょうか?
HOME > 漢方・鍼灸 > どうしたら着床してくれるでしょうか?

どうしたら着床してくれるでしょうか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

どうしたら着床してくれるでしょうか?

2016.6.6

あとで読む

のちかさん(44歳)

もうすぐ44歳です。もう何度も体外受精をしています。数は1~3個グレードの良い卵子
が採卵できるのですが、移植後の判定はいつも陰性です。どうしたら着床してくれるのでしょうか?

<気になる症状>
なんだか疲れやすい,
胃腸が弱い,
朝、起きることができない,
カゼをひきやすい,
冷え性である
ため息をよくつく,
イライラをため込みやすい,
気分によって食欲にムラがある
めまいや立ちくらみがよくある,
目がかすんだり疲れる
湯船にゆっくり浸かれない,
肩こりや頭痛が慢性的にある,
関節が痛いことがある
夜中にトイレに数回行く,
寝不足の日が多い
寒がりである,
手足がいつも冷たい,冷たい
飲み物・料理は苦手
肌は脂性で吹き出物が出やすい,
体が重く、いつもだるい,
むくみやすい,
いつも眠い
高齢,
卵が採れない(少ない),
受精卵が育たない,
高プロラクチン
橋本病



お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

はじめまして、のちかさん。
鍼灸治療室翠明館の神薗といいます。

グレードの良い卵は採れるようですが、なかなか着床してくれないとのことですね。

既往歴に橋本病がありますが、ここ数年来甲状腺と不妊や流産の関係が注視されるようになり
甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値が正常範囲内であっても、妊娠を希望されている女性の場合は
2.5μlU/ml以下であることが望ましいとされています。

西洋医学的に着床しない原因の一つには、
この甲状腺の問題があるかもしれません。

では、東洋医学的な原因は何かですが、疲れやすい、胃腸が弱い、冷え性などがあるようですので
全体的に気が不足していることが伺えます。

気には、陽の気と陰の気がありますが、
着床と深い関係のある陽の気が不足しているタイプですので、着床するためのエネルギーが不足していることが考えられます。

着床しやすい体のするためには、まず全体的な気を補うことが大切で、そのためには胃腸の調子を改善することが必要になります。冷たいものがお好きなようですので、まずこれを改善しましょう。

冷たいものは胃腸を冷やし、消化機能を著しく低下させてしまいます。そのために、必要な栄養を吸収することが上手くできずに、気を作ることやそこから血を作ることができず、慢性的に気が不足してしまう原因になります。立ちくらみや目のかすみは典型的な血の不足の症状ですので、血の不足のかなり進行している様子が伺えます。温かいものを摂るように心がけ、胃腸に優しい消化の良いものを積極的に摂りましょう。

それから、お風呂にもゆっくり浸かって、しっかり体を温めてください。もし忙しくてゆっくり入ることができない場合は、足湯をして足を温めることや、特に子宮卵巣がある下腹部、腰、臀部などをカイロなどで積極的に温めてください。三陰交やお腹の関元などにお灸をするのもおすすめです。

着床しやすい子宮環境にするには、日々の生活習慣とケアの積み重ねがとても大切です。

体を温め、ゆったりとした気持ちで、体をケアしていきましょう。

のちかさんに一日でも早くコウノトリがやってくることをお祈りしています。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top