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卵管が狭くなっているけど自然妊娠を希望しています。鍼灸で改善することはできますか?

卵管が狭くなっているけど自然妊娠を希望しています。鍼灸で改善することはできますか?

卵管が狭くなっているけど自然妊娠を希望しています。鍼灸で改善することはできますか?

2013.6.26

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相談者
こさむさん(39歳)
■ 結婚9年にして初めて不妊で卵管通水を受けました。そのとき痛みが結構ありました。「痛みがあるのは通りが悪くなっているから。体外受精をしましょう」と医師からいわれました。しかし翌日看護師さんにたずねると「狭くなっているけど通っているから自然妊娠の可能性がないわけではない」とのこと。体外受精はやりたくないのです。鍼灸は効果ありますか?



月経血の逆流を防ぐのはもちろん、ピックアップ障害を改善するためにも鍼灸治療を


卵管通水検査で痛みがあったのは、卵管内が月経血で汚れているか、クラミジアによる卵管の癒着や子宮内膜症の可能性も考えられます。クラミジアや子宮内膜症の検査は済んでいますか?まだなら不妊症の相談に行ったとき、一緒に検査をしましょう


卵管を逆流した血液が卵管内部にこびりき、汚れが落ちなくなるから狭くなる


月経血は本来、子宮から膣側に排出されるのですが、卵管を逆流し、お腹のなかに落ちる方も多いのです。調査によると3割の方にそのような傾向があるそうです。毎周期、逆流した血液が卵管内部にこびりつき、汚れが落ちなくなり詰まっていくのです。卵管が完全に詰まる前に逆流を治さないと、体外受精をするしか妊娠の可能性がなくなります。逆流の原因は自律神経失調が考えられます。不妊治療や仕事などのストレスで自律神経が上手く機能しなくなり、卵管本来の役目を果たさなくなるのです。卵管は卵巣とつながっていません。卵巣から飛び出る卵子を卵管が受け取るのですが、つながっていないので取りこぼしがあります。いつも取りこぼしている状態をピックアップ障害と呼びます。取りこぼしがあれば精子と出会えないので、妊娠もしないのです。


卵管が完全に詰まってしまう前に、鍼灸治療を早めにはじめましょう


妊娠の可能性はあるけれど妊娠が難しいのは、西洋医学ではピックアップ障害に対するすべがないからです。卵管がピックアップできる機能を持っていれば、受精は可能でしょう。また、卵管内の液体が卵子に栄養をあたえながら分割できる状態ならば妊娠も可能でしょう。しかし、現状の汚れた卵管内部では、どうなのでしょうという疑問もあります。ですから自律神経失調を調整することと、通水もしくは子宮卵管造影検査を卵管内部の掃除を目的として行なうのがいいのではないでしょうか。鍼灸治療は自律神経の機能調整にすぐれています。月経血の逆流を防ぐのはもちろん、ピックアップ障害の改善にも、鍼灸治療をおすすめします。卵管が完全に詰まってしまう前に、早めの鍼灸治療を。



関村 順一 先生
鍼灸教員養成科の婦人科治療専任講師。治療院のスタッフとともに女性を健康にし、明るい将来像が持てるために奮闘中。頭痛、腹痛、月経痛など、おきているものにはすべて何らかの原因がある。その原因を東洋医学で分析し、患者さんに合うマクロビオティックに基づく指導と鍼灸治療で生活の向上を数多く手伝い、現在も活躍中。






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