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鍼灸で基礎体温がガタガタになる事ってありますか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

鍼灸で基礎体温がガタガタになる事ってありますか?

2011.12.21

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たかなさん(34歳)

いつも拝見しています!
私は妊娠希望で、不妊治療を始めて5周期になります。現在は、タイミングとHCG補充です。
何でも良い事はやってみようと、今周期から鍼灸に行き始めたのですが、、、
鍼灸自体は、鍼灸後、体が暖まったり良い方向へ向かっているのでは?と思えるのですが、
鍼灸に行き始めてから、基礎体温(低温期)ガタガタ&全体的に以前より低体温になってしまいました!

以前は少し高めかも知れませんが、低温期は36.35〜36.50の間で落ち着いていたのが、
鍼灸を始めてから、(正に初鍼灸の次の日から)36.18、翌日36.64、翌日36.05、
翌日36.55等のずっとガタガタの繰り返しで・・・はじめて35度台も記録しました。
高温はガタガタはマシながら、全体的に低温になってしまいました。
もっと長い周期を見て行かないと何とも言えないのかも知れませんが、基礎体温の乱れは、とても気になります。。

人により鍼灸の刺激がキツすぎる等あるのでしょうか?
また、身体が良くなる過程で一時的に等このような事もあるのでしょうか?
基礎体温と鍼灸日を眺めてて初めて気づいたもので、初めガタガタは全周期のホルモン補充のせい?とそちらばかり考えてました。

ご意見頂けたら嬉しく思います。宜しくお願いします。


お話を伺った先生のご紹介

湯浅 佳子 先生 (パクス・テルレーナ治療室)


■経歴

フェリス女学院大学文学部国際文化学科(現:国際交流学部)卒業後、医療系団体にて広報誌の編集・制作を担当。
その後、鍼灸専門学校へ入学、鍼灸師となる。東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒業。
在宅医療研修、アロママッサージサロンなどで臨床経験を積み、 パクス・テルレーナ治療室を開院。

鍼灸専門、女性・小児専門の治療院として子どもから大人まで様々な症例の臨床に横浜にて数多く取り組む。

パクス・テルレーナ治療室 横浜本院副院長
パクス・テルレーナ治療室 岡山井原分院院長
付属施設アロマ&美容鍼灸ルーム監修・代表
1971年生まれ 一児の母

民間資格

JAA認定アロマコーディネーター JAA認定アロマインストラクター
所属団体 女性鍼灸師フォーラム 日本鍼灸師会
東京スキンタッチ会 日本不妊カウンセリング学会
日本アロマコーディネーター協会など



≫ パクス・テルレーナ治療室

たかなさん、はじめまして。
女性と子どもの鍼灸専門、パクス・テルレーナ治療室副院長の湯浅です。

基礎体温の変化、ご不安なことと思います。毎日目に見える数値は、参考になる反面、大きな変化や小さな変化がとても心配(ストレスフル)なことであったりもします。

「鍼灸で基礎体温がガタガタになるか」ということですが、基本的にそのようなことは、まずないと思います。

基礎体温がガタガタになったり、低温期の体温が低くなるという要因は色々と考えられます。東洋医学的な立場から考えられる一般的な要因を以下に少し記します。

① 精神的、肉体的ストレス
精神的なストレスが普段に比べて強くなると、基礎体温にも影響してくる場合があります。また、家事や仕事、その他諸々の肉体的なストレス(疲れ)で身体に負担がかかると同様の症状が出る場合もあります。

② 目の酷使
目の使い過ぎも良くありません。パソコンやテレビなどを長時間見て目を酷使して、その疲れが全身に及び、下半身のエネルギーが不足してくる場合があります。

③ 生活の乱れ
食べ過ぎ、飲みすぎ、偏食、間食が多い、食事の時間が不規則だった場合、消化器系に負担がかかります。日々の食事は私たちが生活をしていくためのエネルギー源です。消化器系が不調になると、このエネルギーがうまく作れず、体力が落ち、子宮や卵巣にも十分なエネルギーが供給されなくなる場合もあります。

④ 体を冷やす
屋外や屋内の気温の低い場所に長時間身を置くことで、体全体や下半身が冷えてしまい、結果的に子宮や卵巣自体の機能が低下する場合もあります。

⑤鍼灸治療の治療方法の誤り
たかなさん自身のお身体について東洋医学的な診断に誤りがあり、適切な施術がされなかった場合も基礎体温の乱れは出てくる場合があります。

ただ、身体が温まったというような良い反応が現れているようですし、文面から察するに、鍼灸治療を受けられてまだ間もないようですので、少し様子を見たほうが良いかとは思います。今周期だけでなく来周期なども見ていけばよいと思います。治療をなさっている先生もたかなさんの治療後の身体の変化を見ながら色々と治療方針を考えられている場合もありますから。

それと、たかなさんがご心配なさっている「鍼灸の刺激が強すぎるのでは…」ということですが、患者様それぞれの身体を東洋医学的にしっかりと診断して適切な施術を行なえば、刺激が強いということは、ありません。

また、「身体が良くなっていく過程で一時的に起こるのか(好転反応や瞑眩)」ということですが、不妊治療に限って言えば、私はそのようなことは「まずない」と思います。

まずは、たかなさんを治療している鍼灸師の先生に今のお身体の状況をお話して、先生のお考えを聞いてみては如何でしょうか。たかなさんの不安を受け止めて、基礎体温が不調になる要因を日常生活や食生活や鍼灸治療の経緯などを検証して、考えられる要因をお話してくださることと思います。

納得できない回答だった場合や不誠実な対応だった場合は、転院も視野に入れても良いかとは思いますが、まずは先生に直接お話しなさってみてください。

鍼灸治療はお子様を望まれる方にとって、とても有効な治療法です。たかなさんが、鍼灸治療を満足、安心して続けられ、赤ちゃんに出逢えることを祈っております。


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