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生理不順だとわかっていたのに・・・体を気遣っていたらもっと早く、我が子を抱けたかもしれない・・・

コラム 不妊治療

生理不順だとわかっていたのに・・・体を気遣っていたらもっと早く、我が子を抱けたかもしれない・・・

2016秋

2016.8.24

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もっと早く、我が子を抱けたかもしれない
長い間、ずっと生理不順だとわかっていたのに、「若いから」「元気だから」と疑いもしなかった。だから今、「放っておかないで!」と伝えたい。


20代で結婚。仕事も楽しく、充実した毎日。でも、なかなか子宝に恵まれず、やっと気づいた。「自分の体のこと、何も気遣っていなかった」と。マリコさんの反省には、女性の誰もがハッとするはず。



生理不順はあるけれど、まさか、私が不妊症!?


この春、初めてのお子さんを出産されたマリコさん(34歳)。結婚から8年、不妊治療を始めて3年後にやっと授かり、喜びもひとしおです。「ずっと生理不順でしたので、“ もしかしたら、将来赤ちゃんができにくいかもしれない”という意識はありましたが、まさか不妊治療が必要とまでは思ってもいませんでした。若い頃から自分の体に向き合っていれば、生理不順を放っておかなければ、もっと早く我が子を抱くことができたのではないかと、後悔しています」と、反省しきりのマリコさん。実は、「若いから」「たかが生理不順だから」と、不妊症を見逃し、治療が遅れるケースは少なくないのです。


妊娠したことがある、だから「私は大丈夫」と


マリコさんは、8年前に大学時代から交際していた1歳年上のご主人と結婚。子どもができるまでは仕事を続けようと、結婚後も忙しい毎日を過ごしていました。当時のマリコさんの仕事は、結婚式やパーティーなどで生演奏をする音楽家を派遣するコーディネーター。やりがいがあって楽しい反面、失敗は許されず、休日出勤もしばしば。「子どもができるまでは頑張ろうと思っていたのですが、なかなか妊娠しませんでした。その時はまだ20
代でしたので特に悩むこともなかったのですが、さすがに30歳を超えると“どうしてできないんだろう?” という不安がよぎり、まずは基礎体温を記録することから始めました」とマリコさん。
すると、すぐに自然妊娠。「なんだ、タイミングさえ合えば妊娠するじゃない」と、自分が不妊症であるなんて思いもしませんでした。ところが、残念なことに流産してしまいます。その後も基礎体温を記録し続けましたが、1年経っても再び妊娠することはありませんでした。


初めての婦人科検診 もっと早くにしていれば


それからは妊婦さんや赤ちゃんを抱いた女性を見るのがつらく、「家族が増えました」といったお知らせや、赤ちゃんの写真入りの年賀状などが届くと落ち込むことも。TVから流れる芸能人のおめでたのニュースさえ耳にするのがつらく、街を歩けばマタニティマークにも過敏に。「そこでやっと、原因を調べてみようという気持ちになりました」と、マリコさん。30歳を超えてからは日に日に“赤ちゃんが欲しい”という思いが強くなったとも言います。大好きだった仕事も思い切って辞め、妊活中心の生活へとシフト。病院は妊婦もいる産婦人科ではなく、知人の体験談と通いやすい立地から、不妊専門の秋山レディースクリニックを選びました。
まずは、検査。その結果、黄体機能不全、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などが見つかりました。どれも“絶対に自然妊娠できない”というほどの悪い数値ではありませんでしたが、マリコさんは「ショックを受けた」と振り返ります。「こんなにも多くの検査が必要なのかと驚きました。どの機能も、少しでも異常があれば妊娠しづらくなる。そんなことすら知りませんでした。どうして今まで生理不順を放っておいたんだろう、なぜこれまで婦人科検診を受けてこなかったんだろうと、猛省しました」とも。


体外受精に踏み切れず、人工授精11回目で妊娠!


治療はタイミング療法から始めましたが、マリコさんの生理周期は40
日前後と長く、10カ月続けても7回ほどしかチャンスはありません。それがもどかしく、すぐに人工授精に。すると、4回目には早くも妊娠反応が認められましたが、それも残念な結果に終わりました。「とても悲しかったけれど、“ まったく妊娠できない体ではない”ともわかり、少し安心しました。そこで、一般的にはある程度の回数の人工授精を試みたら体外受精へとステップアップするのでしょうけれど、人工授精を続けることにしました」
体外受精に踏み切れなかったのは、費用の面もありますが、「そこまでしないと子を産めない、私はそんな体なんだ、と認めたくなかったのが最大の理由かも」とマリコさんは言います。「先生も“そろそろ体外受精を考えてみては”とやんわり提案してくれたものの、私の希望を尊重して気長に付き合ってくださったのが、ありがたかったですね」とマリコさん。
そして、ついに11回目の人工授精で妊娠。それでも、母子手帳をもらうまで、安定期に入るまで、結局は出産するまで、不安でハラハラの連続でした。途中経過を周囲に知らせることもできず、「出産後にやっと報告ができた」のだとか。


「いつでも産める」は過信 初潮から意識を高めて!


「自然妊娠で授かっても十分にありがたいのでしょうけれど、ここまで頑張ったからこそ、その何倍も嬉しい」と、マリコさんは生まれたばかりの娘、穂波ちゃんを笑顔で見つめます。
マリコさんは先日、秋山レディースクリニックに依頼され、小学生なども含む一般の方に向けて不妊治療の体験を語りました。
「今、ここにある命のすべては奇跡。赤ちゃんは勝手に生まれてくるのではなく、お母さんとお父さんの健康や努力があってこそ。いつか赤ちゃんを産む日のために、若いうちから元気な体づくりを心がけてほしい」と、訴えかけました。
生理の異常を放っておかないこと、婦人科検診は定期的に、ワクチン接種などは積極的に受けること、気づかないストレスに注意することなど、妊活以前に女性はまず若いうちから自分の体に気を配ることが大切。「産みたい」と思った時に産める体づくりは、初潮を迎えた時からすでに始まっています。愛娘にも「いつかは伝えたい」と、母は心に決めています。


出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.31 2016 Autumn
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