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【Q&A】排卵しにくい体質について-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】排卵しにくい体質について-浅田先生

卵管閉塞があってFTを施し、HCGを打ったが体温が下がらない。排卵していない? 浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.12.3

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相談者:すかいさん(36歳)



排卵しにくい体質について
はじめまして。
2ヶ月前より治療を開始したものです。
プロラクチン40台で投薬後低下、LHが高めと言われています。
TSH高めでチラージン服用中です。
エコーで見るとPCOSのようではないのですがLH>FSHで排卵が起こりにくくなっていると。
月経中にも卵胞が残ってしまっているためLUFの可能性も指摘されました。
卵管閉塞もありFTを施行してもらいました(感染症や腹膜炎など覚えがないのでだいぶ卵管が傷ん
でいると聞きショックでした。クラミジアも陰性です。そういうこともあるのでしょうか)
術後タイミングをとるにあたり、そろそろ排卵しそうなのでhCG注射を打ってタイミングとなりました。
翌日から高温期となっており、hCGの影響だとは思うのですが排卵時には下がるものと思っていたた
め、排卵しなかったのかと不安です。
hCG注射を打っても排卵しないこともあるのでしょうか。
また2年ほど前に2年ほど飲んでいた低容量ピルの影響はなにかありますか?
質問事項が多く申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。



浅田先生からの回答




色々質問がおありなので1つずつ答えていきたいと思います。
回答の前に、36歳でAMH値が1.36ng/mlと非常に低い値なので、卵巣予備能はあまり良くありません。

チラージンを服用中でプロラクチンが40台、投与後低下していますが、プロラクチンは様々な要因で変化しますので、今後、服用が必要かを検証する必要があると思います。
LHが高めとのことですが、LHやFSHの値は、色々な条件で変化します。もともとLHもFSHもパルスで出ているホルモンなので、パルスをひろえばたまたま高いこともあり得ます。
AMHの1.36 ng/mlが正しければ、PCOSにはならないと思います。
排卵が正常におきなければ黄体化非破裂卵胞の可能性もあります。
FTをされたようですが、FTは卵管の通りが悪い人に行う検査のため、何らかの炎症が見られるのかもしれませんが、FTが極めて有効だというエビデンスは世界的にもありません。
単に卵管が通ればよいということでもありませんので、FTの評価は定まっていません。

基礎体温で排卵の時期が分かると思われているようですが、それは間違いです。基礎体温はあてになりません。現在、コロナ禍で様々なところで体温を測るかと思いますが、お分かりのとおり体温は少しのことで変化します。早朝の安静時であっても、寝ている環境等の要因で体温が変化するのは当たり前です。

hCGを打っても排卵しないことがあるか?とのご質問ですが、通常、排卵前の卵胞が十分発育していれば、hCGを打つと排卵しますが、卵胞の条件が悪ければ排卵をしないこともあります。

2年程前に服用されていた低用量ピルの影響は、まず無いと思います。

色々と質問や疑問をお持ちですが、本来は主治医に質問をして解決していくべきで、質問に対して的確に答えが返ってこないようであれば、施設を変えた方がよいと思います。
AMHが1.36ng/mlと低いので、早く結果を出すことにこだわっていただきたいと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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