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夏場も寝るときは足首が冷たいが足の裏はとても熱い。いい改善法はない?

コラム 妊活

夏場も寝るときは足首が冷たいが足の裏はとても熱い。いい改善法はない?

夏場も寝るときは足首が冷たいが足の裏はとても熱い。いい改善法はない?

2015.4.3

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相談者

はんなさ さん(30歳)


【不妊の原因:不明】
○冷え性である
○気分によって食欲にムラがある
○肌や髪にツヤがない
○爪がもろく割れやすい
○顔にシミやクマが出やすい
○湯船にゆっくり浸かれない
○便が黒ずんでいる事がある
○のどが乾きやすい
○寒がりである
○手足がいつも冷たい
○とくにおなかや下半身が冷える
○下痢をしやすい
○肌は脂性で吹き出物が出やすい
○むくみやすい
○冷たいものをよく摂る




まずは「肝」を整えて流れのいい状態にしてから足首を温めて体の上部にいく熱を下部に下げる


漢方医学では、日中は冷たく、夜になると足の裏が熱く不快感があるのは『五心煩熱』といい、足の裏だけではなく手のひらや胸なども熱がこもります。

「なぜこの症状が出るのか」というと、血の不足が主な原因だと考えられます。血が不足すると、体質チェックにあるようなさまざまな症状が出てきます。


「肝」の疏泄作用が落ちると熱の循環も悪くなると漢方医学では考える


気と血は身体をめぐり、すみずみまで栄養を届け、細胞を養っています。まず、血が不足すると、潤いがなくなりますので「肌や髪にツヤがない」という症状がでます。また、「爪がもろく割れやすい」というのも末端に血がいかないことによる症状と考えます。

「肌は脂性で吹き出物が出やすい」「顔にシミやクマが出やすい」のは血液(水分)が少ない状態で、熱の循環が上手くいかないため、余計に乾燥が強くなり、それを補おうと顔面部の脂質が過剰に分泌されるのです。熱の循環が悪いのは、漢方医学では「肝」の疏泄作用が落ちているからだと考えられます。「肝」の疏泄作用は、血液の運行と「津液(リンパ液などをイメージしてください)」を代謝しています。


22時~2時に睡眠をとることが「五臓六腑」をしっかりと養生する


この疏泄作用が損なわれるとストレスを受けやすくなるので、交感神経が優位に働きます。交感神経とは自律神経のひとつで、『活動・興奮』の神経になります。

もうひとつは副交感神経という『休息・鎮静』の神経です。副交感神経が優位になると、全身の血液循環が良くなりますので、睡眠時にはしっかりと体を休められて、体の生理機能がしっかりと働きます。しかし、交感神経が優位に働きすぎると、休みたい時にしっかりやすめなくなり(活動の神経が活発になりやすいため)、体に不調が出てきます。

まずは「肝」を整えて流れのいい状態にするのが先決かと思われます。内臓のゴールデンタイムは22時~2時です。この時間に睡眠をとることが、内臓および漢方医学でいう「五臓六腑」をしっかりと養生することにつながります。

次に足首を温め、体の上部にいく熱を下部に下げることが重要です。自宅で「太衝」穴や「合谷」穴にお灸をすると、肝を養うのでおすすめです。はんなさんの症状は、漢方鍼灸が得意とするところ。ぜひ試してみてください。




上野 晃先生


株式会社ゆとりら代表。ゆとり鍼灸治療院院長。国際東洋医療鍼灸学院元学科長補佐、大阪医療技術学園専門学校元学科長を経て、森ノ宮医療大学で東洋医学の専門講師を務める。鍼灸の可能性を婦人科の分野に広めるべく不妊専門治療院を開業する。




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