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不妊治療は二人の力を合わせる時

コラム 不妊治療

不妊治療は二人の力を合わせる時

思ってもないことは口に出せないし、気のきいたことはなかなか言えないよね。とはいえ、夫婦関係はもっとよりよくしたいもの。ノア・ウィメンズクリニックの波多野久昭先生に気持ちの持ち方を伺いました。

2015.2.26

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不妊治療は二人の力を合わせる時


不妊治療中の女性に聞いたところ、旦那の何気ない言葉に傷ついたことのある経験は多いよう。思ってもないことは口に出せないし、気のきいたことはなかなか言えないよね。とはいえ、夫婦関係はもっとよりよくしたいもの。ノア・ウィメンズクリニックの波多野久昭先生に気持ちの持ち方を伺いました。




「頑張ってね」「お前に任せる」その言葉に悪気はないが…


妊娠・出産ができる女性に比べて、男性ができることは少ないもの。だから奥さまに他人ごとのような言葉をかけてしまうご主人の気持ちもよくわかります。この言葉に悪気があるわけではないんですよね。診察の時に「私はこんなに悩んでいるのに、夫は全然わかってくれない」と不満をもらす女性もいらっしゃいますし、何気ない言葉や態度でも相手を傷つけてしまう場合もあります。

不妊治療を始めるタイミングは、男性の働き盛りと重なります。「疲れている」「時間がない」そうした理由で夫婦生活をおろそかにしがちな男性も多いでしょう。でも、何が大事かをよく考えてほしい。女性が妊娠できる時期は限られています。女性は不妊治療を始めても「うまくいかないんじゃないか」と落ち込んでしまう方が多く、マイナス思考は妊娠を遠ざけてしまう要因にも。妊娠は夫婦の共同作業ですから、相手の身になって考えること。よく話し合い、お互いに歩み寄る気持ちを意識してみるだけでも今後の方向性に違いが見えてくるはず。


不妊治療は夫婦の絆を深めるかけがえのない経験


クリニックに夫婦でいらっしゃる方が多くなりました。ただ、二人の足並みがそろっているかといえば必ずしもそうではありません。奥さまだけが不妊治療に積極的で、ご主人はあまり乗り気でない場合もあります。男性は自分が妊娠するわけではないので、一歩引いた立場になってしまいがちですが、妊娠は夫婦が協力し合わなければできないこと。妊娠という目標に向かって、お互いに助け合う気持ちを持つ機会であるわけです。具体的な治療方法をお互いに知っておくことも大事。不妊治療に二人で取り組むことで、夫婦の絆が深まったという方もたくさんいらっしゃいますよ。

女性は「早く子どもが欲しい」とあせりを感じて不妊治療を始める方が多く、治療をしていてもなかなか妊娠に至らない場合、そのプレッシャーは相当なもの。一方、男性は基本的にいつでも妊娠させることができるので、「いつかはできるでしょう」と楽観的に考える傾向が。男性には母性がないので、不妊治療に女性ほど熱心になれないのはやむを得ないと思います。女性には大きな不安があることを前提に考えることで、不安をやわらげる言葉が自然と出てくるようになるのではないでしょうか。




波多野 久昭先生


日本医科大学卒業。ハンブルク大学産婦人科学教室留学後、日本医科大学付属病院産婦人科学教室講師、飯田市立病院産科科長を経て、2005年ノア・ウィメンズクリニックを開院。




 



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