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34歳から4度の稽留流産。“別れ”続きで、先が見えない

34歳から4度の稽留流産。“別れ”続きで、先が見えない

2017autumn P55

2017.8.18

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34歳から4度の稽留流産。“別れ”続きで、先が見えない


岡 親弘 先生(東京HARTクリニック)







相談者:助けてくださいさん(39歳)


妊娠はするものの流産を繰り返すのはなぜ


29歳で自然妊娠、健常な女児を出産しました。しかし、その後は34歳で無脳症のため安定期で死産したのを始まりに、4回稽留流産しました。不育症を疑って検査しましたが異常は見つからず、あるとすれば「夫婦の相性的なもの」とのことでした。妊娠はするものの育たず、つらいお別れが続き、どうしていいのかわかりません。「次に妊娠反応があった場合は、不育症的な措置をしつつ、経過を見ましょう」と言われましたが、今の病院は不育症は専門外で、並行して他県の病院への通院をすすめられました。負担が大きく、先が見えません。



 



4度稽留流産を経験され、不育症検査でも問題はなく、あるとすれば「夫婦の相性的なもの」と告げられたそう。今後はどのようにすればいいですか。


10年前にすでに自然妊娠でお子さんを授かっているのですから、不育症の検査で告げられた、“ご夫婦の相性的なもの”が原因とは考えにくいと思いますし、万が一そうであったとしても、相性が悪いからとパートナーを変えるわけにはいきませんよね。究極の選択として精子や卵子提供を受けるといったこともできないことはありませんが、そこまでしてお子さんを望まれるかははなはだ疑問です。結論から先に言えば、これからも淡々と治療を続けるしかないと思います。検査で問題がなかったのですから、不育症の治療のためにわざわざ通院する必要もありません。


流産の原因と考えられるのは。


原因のひとつとして“卵子の老化”は否めませんが、不妊の原因はそれだけでは片づけられません。他の要因も複雑に絡み合うのが不妊で、特効薬がないのがもどかしいところです。

情報が乏しいのでわかりませんが、質問者さんの場合は体外受精といったものではなく、自然妊娠のようですよね。流産したということは、よく考えれば妊娠反応はあったということでもあります。女性にとって流産がどれほどおつらいことか想像するに難くありませんが、ある程度の確率で流産は起こるものと思ってください。質問者さんに限ったことではないのです。無脳症といった障がいがある場合は、自力で生きられないので自然淘汰されてしまうことも多い。4回の流産で諦めるのは早いですよ。5回目、6回目に授かることもあると信じ、納得がいくまでトライし続けてほしいですね。


「先が見えません」と悲観されています。先生からアドバイスを。


無脳症は葉酸不足、糖尿病、高血圧などで発症率が高まるといった報告もあるので、食生活を見直し、不足があればサプリメントなどで補充し、妊娠の妨げとなる持病がないかといったことも調べておくと安心材料になるでしょう。

ただ、文面からして、流産を繰り返したことでのストレスが強く見受けられます。ストレスは妊娠にとって大敵ですから、気持ちを切り替えて少しお休みしてはいかがかとも思います。ご主人は、「どうしてももう1人か2人、子どもが欲しい!」とおっしゃっているのでしょうか。不妊治療はどうしても女性側への負担が大きいので、ご自分はどれほど不妊で悩んでいるかなどを話し合うことも必要です。

まずはご夫婦の仲が良く、そしてそれなりに性交渉があれば、これからもいくらでもチャンスはあると思います。40歳を超えてからの妊娠・出産はリスクも増えてくるので、そういったことも踏まえ、いつまで希望をもち続けるか、体外受精に踏み切るべきか、といったことも話し合われてみてはいかがでしょうか。




岡先生より まとめ


●流産は誰にでも起こりうること。別れはつらいけれど、自分を責めないで。
●自然妊娠を望むなら、夫婦仲良く! 性交渉が多ければチャンスも多いはず。



 



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お話を伺った先生のご紹介





岡 親弘 先生(東京HARTクリニック)


慶應義塾大学医学部卒業。その後、同大学産婦人科に入局。不妊症・不育症の研究治療を行い、「ローズレディースクリニック等々力」院長を経て、2000年に不妊症専門クリニック「東京HARTクリニック」を開院。2005年アメリカ生殖医学会にて、ヒト胚盤胞のガラス化保存法とASの有効性についてHARTグループとして発表し、日本人で初めて表彰される。紀元前3800年頃にメソポタミア文明を創り上げた“シュメール人”に興味津々の岡先生。「人類は、彼らが遺伝子操作してできた労働力、という説もある。他の星から来た宇宙人によって、地球人は生まれたのかも」と目を輝かせて語る様はまるで少年のよう!


≫ 東京HARTクリニック



出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.35 2017 Autumn
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