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男性不妊を考える-2 漢方で元気な精子、卵子が作れる体質改善を

コラム 不妊治療

男性不妊を考える-2 漢方で元気な精子、卵子が作れる体質改善を

2018.3.7

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もちろん、夫婦生活が多くなれば、それでいいわけではありません。妊娠には元気な精子と卵子が不可欠です。そのためには夫婦が健康であることが大前提となります。理論上、一つの卵子に精子が1ぴきいれば妊娠は可能です。しかし、そうならないのは、精子や卵子の質がさまざまな理由で悪くなってしまうからです。
最近は西洋医学でも「腎臓」は生命の基と言われていますが、東洋医学では2000年も前から、あらゆる生体活動の源は「腎」にあると捉えられてきました。ですから女性は加齢によって「腎精」も老化し卵子の質が悪くなると考えられ、漢方の「補腎薬」が生まれたのです。それは男性でも同じで、加齢とともに「腎精」が衰えるため「精力剤」と言われる、補腎の漢方薬があるのです。もちろん、若くても「腎精」が弱い人もいますから、その場合も補腎薬が必要になります。
だからといって、いくら補腎薬を服用しても、それを運ぶ血液の流れが悪ければ薬がスムーズに体を巡りません。この状態を東洋医学では「瘀血」といいます。この場合、瘀血を改善する漢方薬を服用します。さらに、水分の循環や排出がしづらく、不要な水分や脂肪分がたまるドロドロ状態の「痰湿」だと、薬がそこに滞ってしまいます。この場合は痰湿を改善する漢方薬を服用します。
このように、元気な精子をつくるには、補腎薬だけでなく、瘀血や痰湿の改善が必要なケースもあるのです。その程度は個人差がありますから、それぞれに合わせた漢方薬を調合していきます。
もともと腎精が丈夫かどうかは、遺伝、つまり親からもたったものです。しかし、いくら丈夫な腎精をもらっても、栄養を摂らなければ衰えてしまいます。そのため大切になってくるのが食事です。高齢者でお元気な方に食事の内容を聞くと、肉をよく食べていると答える方をよく耳にします。元気になるために肉を食すには丈夫な胃腸が必要です。
つまり、胃腸が丈夫でなければ栄養を摂ることはできない。腎精が弱っている理由が胃腸の弱さにあるケースも少なくないのです。実際、不妊相談で当店に来られた過去の患者さんに胃腸の弱い人がいて、最初にそれを漢方薬で改善したら、2ヶ月後には自然妊娠した人もいました。
不妊だと思ったら、夫婦で相談に行くのが効率的なのは確かな事実。そこで男性側の診察をすれば、女性側だけが余分な治療を受ける必要もなくなり、妻のタイムリミットがどんどん近づくのを避けられます。
まずは東洋医学の薬局で相談し、元気な精子、卵子を夫婦で作れる体質改善を試してみてください。それで自然妊娠しないようなら、病院で治療を受けてみてはどうでしょうか? 体外受精は最後の手段。その前にできることはたくさんあります。ぜひ、気軽に漢方薬局に相談してみてください。


お話を伺った先生のご紹介

大通漢方 店長 佐々木弘隆 先生


カウンセリング専門の漢方薬局です。婦人科の疾患・不妊症・生活習慣病など、治りにくい病気や悩みを「体質改善」を通じて根本から改善していきましょう。 自然に妊娠しやすい健康な体をつくっていくことを第一に、一緒に考えていきましょう。 不妊カウンセラー、国際中医師がお手伝いします。

≫ 大通漢方

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