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1PN凍結保存と移植周期

専門医Q&A 女性の健康

1PN凍結保存と移植周期

「卵胞の育ちを防ぐにはテープの枚数を増やしたりしたほうがよいのでしょうか?卵胞が小さければ移植可能でしょうか?教えてください。」

2014.11.7

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コイさん(32歳)


12個採卵し9個が成熟卵。病院の方針によりスプリット法で2個媒精7個顕微。そのうち6個は正常受精。他に顕微授精の1個が1PNで胚盤胞4AAまで育った。通常1PNは単為発生の可能性等で移植しないところが多いが今の病院は移植してみないとわからないが問題なしとの事。本当に移植して大丈夫でしょうか?
染色体異常等は無いでしょうか?
ホルモン移植周期で生理3日目からエストラーナテープ2枚貼っていたが、生理12日目で16ミリの卵胞が育ち18日目の診察で排卵後だった為移植中止となりました。(病院は内膜しか重視しておらず排卵確認も私が申し出移植せずにすみました)内膜もいつも薄く12日目で4.6ミリでした。
テープが効かず内膜薄いのか?卵胞の育ちを防ぐにはテープの枚数を増やしたりしたほうがよいのでしょうか?卵胞が小さければ移植可能でしょうか?教えてください。





お話を伺った先生のご紹介

伊藤哲 先生 (あいウイメンズクリニック)


あいウイメンズクリニックでは、お子さんを望まれるご夫婦に、検査結果を踏まえ、ご夫婦のニーズに合わせ、年齢や不妊期間を考慮に入れた無理のない身体的・経済的負担の少ない治療法からはじめてゆきます。治療はタイミング法・人工授精などの一般不妊治療から体外受精・顕微授精・受精卵凍結などの高度生殖医療まで幅広く最善の治療法を選択して行っております。
多くの方々が妊娠していただけるよう、ご夫婦をサポートさせていただきます。
【経歴】
・日本産科婦人科学会認定医
・母体保護法指定医
・順天堂大学産婦人科学教室講師
・日本不妊学会生殖医療指導医
【所属】
・日本産科婦人科学会
・日本不妊学会
・日本受精着床学会
・日本内分泌学会


≫ あいウイメンズクリニック




最初の質問についてですが、顕微授精後、1PNから胚盤胞にまで育った胚のうち染色体が正常である確率は40%くらいといわれています。体外受精での1PN胚は全体の8割程度は問題がないことが多いのですが、顕微授精は確実に精子を1つしか入れていないので、それで見えないというのは正常でないケースも多いということになります。だから戻さないという先生もいるし、40%でも確率があるなら戻すという先生もいる。移植するかしないかは、施設の考え方によって異なるのではないでしょうか。
当院では、基本的には顕微授精の1PNは移植しませんが、年齢や他の既往などを考えて、今後あまり卵が採れそうにない方であれば戻すという選択もゼロではありません。コイさんは33歳でまだお若いですから、「移植してみなければわからない」というのは本当のところだと思います。
もし正常でなかった場合は移植しても着床しないことがほとんどですから、そのへんを含めてどう考えるか、先生やご主人とよく相談して決めていただきたいと思います。
2つめの質問ですが、テープを貼っているのにもかかわらず卵胞ができたり、子宮内膜が厚くならないというのは、薬が効いていないということだと思います。12日目で内膜の厚さが4.6mmというのはかなり薄めだと思いますね。やはりテープの枚数が少ないのではないでしょうか。当院では、薄い方の場合は8枚くらいまで貼ることも。エストラーナなら1日おきに2・4・6・8枚と増やしていきます。
また、「卵胞が小さければ移植可能か?」というご質問ですが、それは内膜次第だと思いますね。当院では8mm以上の厚さを目標にしています。テープの枚数を増やしたり、飲み薬+テープなど別の方法を試されるなどして、まずは内膜を厚くする工夫をされていくといいのではないでしょうか。





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