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【Q&A】二人目不妊で連続流産、今後の治療・不育症検査についてー清水先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】二人目不妊で連続流産、今後の治療・不育症検査についてー清水先生

Q&Aサービスにていただいた相談、第1弾です。
2回連続で7週目の稽留流産。今後の治療法、不育症の検査を受けた方が良いかどうか、ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータの清水なほみ先生にお答えいただきました。

2019.6.24

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相談者:かなこさん(34歳)



二人目不妊治療中です。一人目は現在3歳、一人目も治療しゴナールエフ自己注射での排卵誘発でタイミング法で妊娠しました。
二人目の治療を始めたのが1年3カ月前です。治療開始後、5カ月で妊娠も7週で心拍確認前に繋留流産、2か月後に治療を再開し5カ月後に妊娠も、また7週で心拍確認前に繋留流産してしまいました。
この間の治療は、セキソビットを10日間服用して卵胞を大きくし、ゴナトロピン注射で排卵、タイミングの流れです。
2回連続同じ時期での流産で、かなり落ち込んでいます。


2点質問です。
・今後の治療は同じ方法でよいのか、ステップアップは不要か
・不育症の検査を受けた方がよいか


ちなみに、1回流産後に治療をしている際に、主人が突然EDになってしまい、タイミングはシリンジ法で行っています。シリンジ法2周期目で妊娠しました。




ステップアップした方が良いですか?




2人目不妊とのことですが、実際には軽度の排卵障害できちんと排卵誘発には反応しており、妊娠まで至っているので、不妊よりも不育であることの方が改善ポイントとなるかと思われます。
セキソビットで卵胞発育を認めているのであれば、「妊娠する方法」としてはまだステップアップのタイミングではないかもしれません。
もちろん、ステップアップしなければ妊娠しにくい他の要因があれば、ステップアップを視野に入れることもできます。


なぜ「ステップアップした方がいいかもしれない」と感じていらっしゃるのでしょうか?
もし、「このまま2人目を授からないかもしれない」とか「年齢的にそろそろ急がないかもしれない」といった気持ちがあって、ステップアップを考え「なければいけない」と思っていらっしゃるのであれば、まずはその不安点をきちんとクリアにしておくことをお勧めします。
心配や不安を取り除くためにステップアップしてもうまくいきません。


 


不育症の検査はした方が良いですか?


不育症の検査は、通常は流産を3回繰り返した時点で勧められることが多いですが、ご本人の希望があれば、現時点で行うことは可能です。
検査で異常がないことが確認できれば安心できそうなのであれば、色々お気持ちを整理するためにも検査を受けてもよいと思われます。


また、1人目を無事に出産できているご自身の体を信じて、検査は受けず、「何のために2人目が欲しいのか」をきちんと明確にして、夫との二人三脚もできるようにして、次の妊娠経過をスムーズにすることも可能です。


 


旦那さんがEDということですが、何かアドバイスはありますか。


夫のEDをそのままにしてシリンジ法を選択している理由は何でしょうか?
夫が何のためにEDになったのかは、お考えになったことがありますか?


流産でご自身がショックを受けている中で、夫がEDになったことは、ご自身にとってもかなりのご負担になっている可能性があります。
その状態で、夫のEDからの回復を待たずにシリンジ法を選択したのは何のためでしょうか?


もしかして「妊娠すること」がゴールになっていませんでしたか?
そもそも、妊娠したいと思った理由は何でしたか?
誰と、何を感じて、どのような生活をしたくて、子どもを授かることを希望したのでしょうか?


もしかしたら、妊娠を目指すという現在の行為そのものの「原点」がずれているのかもしれません。
そのことを教えてくれるために、2人の赤ちゃんはちょっとだけ顔を見せてすぐに立ち去ってくれたのかもしれません。
2人の赤ちゃんからのメッセージを、ちゃんと受け止めてあげれば、次の妊娠は何の治療も必要ないかもしれませんし、妊娠の経過もスムーズになるのではないでしょうか?


 


清水先生より まとめ


1人目が何事もなかったのに、その後流産が続くケースでは、1人目の妊娠中に抱えた何らかの「不完了な思い」が、その流産の原因になっていることがあります。

1人目の妊娠中に「言いたいのに言えなかったこと」「なかったことにしようとしたこと」「聞きたくないのに聞いてしまったこと」など、何か「不完了な思い」がないかを洗い出してみるとよいかもしれません。

そして、夫のEDと真正面から向かい合うことをお勧めします。


 


お話を伺った先生のご紹介

清水 なほみ 先生


2001年、広島大学医学部卒業。広島大学附属病院産婦人科、ウィミンズウェルネス銀座クリニックなどを経て2010年、横浜ポートサイドで「ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~」を開業。ビバリータはサンスクリット語で「輝くような魅力的な女性」を意味する。薬に頼らないで病気にならないための「脳の動かし方」を指南する。 日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。そのつどテーマを設けたワークショップを定期的に開催。詳しくはクリニック公式サイトで。

≫ ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ


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